株式会社asai、経血から健康状態を把握する実証実験を山梨県で開始
研究開発型フェムテックスタートアップ株式会社asai 経血検査システム開発への第一歩に
経血から健康状態を把握するための検査システム開発を行っている株式会社asai(本社:東京都港区、代表取締役:浅井しなの)は、この度「第6期TRY!YAMANASHI!実証実験サポート事業」に採択され、山梨県にて実証実験をスタートすることとなりました。
本事業は最先端技術やサービスを有するスタートアップ企業向けに、山梨県が県全域を対象にした実証実験をサポートするもので、第6期は応募総数39社から株式会社asaiを含む4社が選ばれました。
株式会社asaiは、月経血から健康状態や婦人科系疾患のリスクを分析し記録するシステムの開発に挑戦しております。女性の毎日の健康管理と疾患の早期発見および婦人科への早期受診を促すことで、生理をネガティブなものから「自分のことを知るきっかけ」を与える生理へと再定義することを目指しています。
実証実験で何をするのか
本事業では山梨県のクリニックや病院の協力のもとサンプルデータを収集し、さらなる研究開発の発展につなげます。また、弊社で現在開発中の、経血から健康状態をモニタリングする「reanne(リアンネ)kit」「reanneアプリ」のプロトタイプを実際に使ってもらい、その使用感を調査するUX検証も実施いたします。
生理や婦人科系疾患など、現代の日本女性を取り巻く課題
日本医療政策機構が2018年に発表した働く女性2,000名に対する調査※1によると、約50%の女性が「現在または過去に月経に関する異常症状があった」と回答しているにも関わらず、その内婦人科・産婦人科を受診した人は31.4%に留まっていることが明らかになっています。
また、「定期的に婦人科・産婦人科を受診している」と答えた人は全体の32%で、婦人科・産婦人科に行くべきだと思ったが行かなかったことがある理由として「症状はあるが、自分の症状は重大な病気ではないと思った」「病院が空いている時間に行くことが難しかったから」「婦人科・産婦人科での診察が怖かったから/恥ずかしかったから」が挙げられています。
同機構が2016年に公表した調査※2では、婦人科系疾患を抱える働く女性の年間の生産性損失額は4.95兆円に上ることが分かっています。
株式会社asaiが描く未来
本事業で収集するサンプルデータを用いて「reanne
kit」「reanneアプリ」の技術および学術的な評価を向上させ、実装に繋げることで、これまでタブーとされていた生理を可視化して月経に関する異常に気づけるようにし、早期段階での婦人科受診を促すことを目指しています。生理痛やPMS、その他多くの婦人科系疾患を理由に、女性が自分らしい生き方を諦めることのない世の中を作ることが株式会社asaiのミッションです。
* ※1 引用:日本医療政策機構. “働く女性の健康増進調査 2018”. 2018,
https://hgpi.org/en/wp-content/uploads/sites/2/e5f333535ba1c799758287753d7229c9.pdf
,(参照 2024-05-10).
* ※2 引用:日本医療政策機構. “働く女性の健康増進調査 2016”. 2016,
https://hgpi.org/wp-content/uploads/
調査報告書_働く女性の健康増進調査_1.5.pdf, (参照 2024-05-10).
【asaiについて】
株式会社asaiは、月経から女性の「未病」をモニタリングする研究開発型フェムテックスタートアップです。日本初の生理用ナプキン「アンネナプキン」が発売されてからちょうど60年後の2021年11月11日、「Redefine
the Period.
生理/時代を再定義する。」をミッションに掲げ設立しました。アンネナプキンに次ぐ「第二次生理革命」を起こしたいという想いで立ち上げた自社ブランド「reanne /
リアンネ」では、経血から健康状態を把握するための検査システムの開発を行っており、そのほかイベントやSNSを通じて生理に関する情報を発信しています。2024年1月経済産業省主催の「Japan
Healthcare
Contest」にて優秀賞を受賞し、3月の総務省・NICT主催の「令和5年度起業家万博」では、PTCJ賞、TIS賞、三菱UFJ銀行賞の企業特別賞3賞を受賞しています。
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