8月1日は「やっぱり家の日」イケア、産官学連携で未来の「家での平等」について考え・取り組む「Life at Home 2050」を本格始動
イケアの最新の調査によると、家での暮らしに不満を感じているのは男性より女性が多く、男女ともに家での平等においてお互いに敬意が重要と判明
「より快適な毎日を、より多くの方々に」をビジョンとするスウェーデン発祥のホームファニッシングカンパニー
イケアの日本法人イケア・ジャパン株式会社(本社:千葉県船橋市、代表取締役社長 兼 Chief Sustainability
Officer:ペトラ・ファーレ)は、イケア・ジャパンが2010年に制定した8月1日の「やっぱり家の日」に、産官学の協働で、2050年に向けた未来の家での平等について考える取り組み「Life
at Home 2050」を始動することを発表しました。 8月1日「Life at Home 2050」シンポジウム
8月1日「Life at Home 2050」シンポジウム
イケアは、社会の平等・公平は、家での暮らしから始まると考え、「イクオリティ(平等)・ダイバーシティ(多様性)・インクルージョン(多様性の受け入れ)」の推進に注力し、さまざまなステークホルダーを巻き込んで、家での暮らし、過ごし方、役割分担の平等・公平などを考えた「Life
at Home(家での暮らし)」を理解しようと取り組んでいます。 その一環として、「Life at Home
2050」と称し、イケア・ジャパンは家での暮らしのパートナーとしてより多くの方々に「やっぱり家が好き」と感じていただけるように家での暮らしを振り返る機会を創出したいという想いから、同じ志を持つさまざまな業種の企業やスウェーデン大使館、有識者の方と一緒に、未来を見据えて「家での平等」を考え、その未来を実現するためのアクションを起こす取り組みを実施します。
「Life at Home 2050」始動にあたり、本取り組みに賛同する株式会社An-Nahal、花王株式会社、パナソニック
コネクト株式会社、株式会社Laere、株式会社ルートート(50音順)の部門担当者や有識者が集い、企業人また個人としてのジェンダー平等についての見解や取り組みへの相互理解、可能性と課題の共有、そして未来洞察(未来のアイデアや視点、イメージを形成し、ある対象に関して今後起こりうる可能性や選択肢を理解するための手法)などを議論するワークショップを、今年6月から3回にわたり実施しました。さらに、本日の「やっぱり家の日」には、ワークショップに参加した企業関係者や有識者とともに家での平等における現在を知り、未来を考えるシンポジウムを開催しました。
「Life at Home 2050」ワークショップの様子
「Life at Home 2050」ワークショップの様子
代表取締役社長 兼 Chief Sustainability Officer ペトラ・ファーレは、次のようにコメントしています。
「イケアは、誰もが平等に暮らせるように、家庭、職場、社会などあらゆるコミュニティでインクルーシブな環境づくりに力を注いでいます。今回、誰もが自分らしく暮らせる社会のために平等を考え・取り組む「Life
at Home
2050」を立ち上げ、産官学で連携してこの課題に立ち向かっていきたいと思います。2050年はまだ先のことだと思われがちですが、5年後の問題を考えるとすぐに解決しなければならない課題がたくさん出てきてしまい、なかなか前向きに考えられなくなります。
しかし、2050年は遠いようで実はすぐそこに迫っている未来です。だからこそ、枠にとらわれずに自由に未来を想像し、創り出すことを心から願っています。本取り組みに多くの企業が賛同し、参画してくださることを大変嬉しく思います。今後、賛同企業の輪をますます広げていくことを目指していきます。」
ワークショップおよびシンポジウムに参加した企業は、今回の取り組み賛同した理由を次のようにコメントをしています。
花王株式会社 ESG部門 マネージャー 菊地原 優子氏
「『家』という居住空間において平等を実現するためには、花王の事業分野に関わる家事や育児のジェンダー等の課題を解決するだけではなく、衣・食・住、趣味や休息のあり方など、家の中でより自分らしく快適に暮らすための提案が必要だと考え、イケアの取り組みに賛同いたしました。志を同じくする企業の皆さまと“令和の新しいライフスタイル提案”につながるような議論が継続できることを期待しております。」
パナソニック コネクト株式会社 人事総務本部 DEI推進室 シニアマネージャー 油田 さなえ氏
「イケアが『人権』を大切にされていることが、当社のDEI(Diversity, Equity &
Inclusion)推進の考え方とまさに合致していたことが参画の決め手でした。また、1企業に留まらず多くの企業が一緒に活動することで、『力を合わせて輪を広げ、解決策となる鍵をみつけ、社会に大きなインパクトをもたらすことができる』という考え方にも賛同し、参加いたしました。」
株式会社Laere 共同代表 大本 綾氏
「今回の取り組みに対するイケアの熱量と意志の強さに共感しました。また2020年以来、管理職における男女比50:50を達成された実績をもつ、イケア・ジャパンが今回の取り組みを推進されていることも大変素晴らしいと感じています。当社は次の世代の希望と行動を共創することをパーパスに掲げており、この取り組みでは多様な背景を持った方々と共に、有意義な変化を促す場作りで貢献できると思い、参加させて頂きました。」
またイケア・ジャパンは、「Life at Home
2050」に向けた目標を定めるにあたり、現在の平等な家での暮らし、職場、社会に対して日本人がどのように捉えているのか、2024年7月5日(金)、6日(土)の2日間で、Webアンケート調査を全国の20歳から60歳以上の男女計2,067名を対象に実施しました。調査結果の一部をご紹介します。
■家での暮らしについて不満に感じている人の割合は、男性より女性が多い
家での快適さや満足度についてパートナーと同居している男女で比較すると、いずれの年代も女性のほうが不満に感じていることがわかりました。特に仕事や家庭、その両方に追われている35-49歳の女性の多くが不満を抱いているようです。
■家での平等において、お互いへの思いやりや敬意がカギ
家での満足度を男女で比較した結果、違いがありましたが家での平等に満足を感じる理由は、男女ともに1番は「お互いに思いやり・敬意をもって接しているから」と全体の半数近く(42.3%)が回答。その一方で、家での平等に不満を感じる理由としても、4人に1人(25%)が「お互いへの思いやり・敬意が足りていないから」と回答しています。家での平等において、お互いへの思いやりや敬意がカギとなっているようです。また、満足はしていないが、理由が「わからない」という人が44%もいました。平等のありかたに悩んだり、または理由を考えたことない方が多いのかもしれません。
■家での平等に満足している日本人が多いが、職場や社会での平等はまだまだ満足していない
家と職場、社会での平等についての満足度について、家での平等に満足していると回答した人(「とても満足している」「やや満足している」の合計)は、58.6%と半数以上に達していました。しかし、職場、社会とマクロになるにしたがって、満足している人の割合が急激に減っています。また、満足していないと回答した人の割合もマクロになるにしたが増えています。
家での平等を考えるにあたり、職場や社会を切り離して考えることはできません。家での平等から社会を変えたいと考える私たちは、これらの調査結果をさらに「Life at
Home
2050」で分析し、今後は2050年までの目標やアクションをより具体的に定め、産官学連携のもと、家でのジェンダー平等に向けて取り組みを推進していきます。
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