日本生協連の協働プロジェクトによりインドネシア・ジャワ島のブラックタイガーエビ養殖業がASC認証を取得
~コープ商品の水産エコラベル付き商品の組合員供給金額が年間110億円に到達~
日本生活協同組合連合会(略称:日本生協連、代表理事会長:土屋敏夫)は、コープのエビ商品取引先である、インドネシアのエビ加工会社、WWFインドネシア、WWFジャパンと協働して、持続可能なエビ養殖業の実現をめざし、「インドネシア・エビ養殖業改善プロジェクト」を行っています。このたび2024年3月29日付で、ジャワ島中部ジャワ州の取り組みにおいて、現地エビ加工会社のPT.
MISAJA MITRA(以下、ミサヤミトラ社)がブラックタイガーエビ養殖業でASC認証※を取得しました。
※ASC(Aquaculture Stewardship Council)認証:
環境と社会に配慮した責任ある養殖により生産された水産物に与えられる国際的な認証。
日本生協連は、サプライチェーンを通じて人権を尊重し、環境に配慮した「責任ある調達」を一層推進するため、コープ商品「責任ある調達基本方針」を公開しています。水産物に関しては、水産エコラベル付き商品の拡大や、漁業/養殖業改善プロジェクトに取り組むこととしています。方針に沿って、コープ商品で扱うブラックタイガーの主要産地であるインドネシアで、2018年よりエビ養殖業改善プロジェクトをすすめています。
本プロジェクトでは、生協組合員に人気のブラックタイガーについて、環境と社会に配慮した持続可能な養殖業への転換に向けて、ASC認証の取得を目指してきました。養殖池の開発によって失われたマングローブの再生と、エビの生残率の改善が大きな課題でしたが、サプライチェーンに関わる日本生協連、ミサヤミトラ社、WWFインドネシア、WWFジャパンが協働して取り組みを進めてきました。
(C) WWF-Indonesia
ミサヤミトラ社、日本生協連、WWFインドネシア、WWFジャパンのスタッフによる養殖現場の視察
さらに、2019年度よりブラックタイガーを使用したコープの対象商品を1点購入いただくごとに3円を積み立て、WWFジャパンを通じて当プロジェクトの活動に寄付する「ブラックタイガー養殖業改善協力金」に取り組み、生協組合員の協力により活動を支援してきました。2023年度の協力金の総額は、6,156,384円でした。
本プロジェクトの活動を通じて、ミサヤミトラ社がASC認証を取得できたことは、ブラックタイガーを使ったコープ商品の責任ある調達への重要な一歩となります。引き続きプロジェクトの活動を通じて、持続可能なブラックタイガー養殖業の拡大を進めていきます。
* コープの水産エコラベル付き商品の組合員供給金額が年間110億円に到達
2023年度の水産エコラベル付き商品の組合員供給金額(推計値)は、年間で110億円に到達しました。水産部門のコープ商品における水産エコラベル付き商品の供給高構成比が2022年度の22.7%から2023年度は24.3%に伸長しました。
日本生協連ではコープ商品「責任ある調達基本方針」のもと、「コープ商品の2030年目標」として、2030年に向けた持続可能な調達目標を設定しています。2030年までに"水産物を主原料とする商品"
(水産部門以外も含む)において、水産エコラベル付き商品の供給高構成比を50%以上という目標を掲げており、2023年度は17.3%に到達しました。
日本生協連は、今後も環境や社会に配慮した商品の開発と普及に努めてまいります。
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