祝!ノーベル生理学・医学賞受賞!mRNAワクチンの開発者カタリン・カリコ氏
新型コロナウイルスで実用化された「mRNAワクチン」の開発者カタリン・カリコ氏をジャーナリスト・増田ユリヤが徹底取材した『世界を救うmRNAワクチンの開発者
カタリン・カリコ』がポプラ社から刊行されています。
『世界を救うmRNAワクチンの開発者カタリン・カリコ』(ポプラ新書)
『世界を救うmRNAワクチンの開発者カタリン・カリコ』(ポプラ新書)
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https://www.amazon.co.jp/dp/4591171442/
書誌情報>>
https://www.poplar.co.jp/book/search/result/archive/8201215.html
今年のノーベル生理学・医学賞を受賞したカタリン・カリコ氏は、40年にわたって、遺伝物質のRNAに関する研究を続けてきました。カリコ氏らが開発に貢献した「mRNAワクチン」がファイザーやモデルナの新型コロナワクチンに使われるようになったことがきっかけで、注目を集めるようになりました。
ジャーナリストの増田ユリヤ氏が、カタリン・カリコ氏に実際に取材をし、研究者としての半生、そしてひとりの人間としての生きざまに迫ったのが『世界を救うmRNAワクチンの開発者
カタリン・カリコ』です。カリコ氏に迫る唯一無二の内容となっています。
* 著者・増田ユリヤ氏からのメッセージ
2021年8月の終わり、ハンガリーの首都ブタペストにカリコ氏の肖像を描いた巨大な壁画が誕生しました。新型コロナワクチン開発の基礎を築き、世界中の人たちの命を守る一助となったことを称えて製作されたのです。片道切符でアメリカに渡らざるをえなかった若き研究者が、このような日を迎えようとは、誰が想像したでしょう。
カリコ氏の恩師、トート先生は「彼女を支えた教師たちも、彼女によって支えられた」という話をしてくれました。自身の好きなことと才能が一致していたカリコ氏は、そもそも能力が高く、そういう意味では恵まれていたと言えるでしょう。しかし、彼女は決して奢ることなく、ピンチのときにも自ら卑下することなく、「病に苦しむ人たちを助けたい」という自身の思いを遂げるために、ただひたすら邁進してきただけなのです。
カリコ氏の姿は、科学者を目指す女性たちのロールモデルにもなるでしょう。また、コロナ禍の影響だけでなく、様々な困難や苦しみを抱える人たちにとって、彼女を知ることが生きる励みにつながってくれることを願ってやみません。
(おわりにより抜粋・編集)
* 『池上彰と増田ユリヤのYouTube学園』にてスぺシャルインタビュー動画公開中
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[] * 増田ユリヤ氏と池上彰氏がカリコ氏のご自宅も訪問!
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左から池上彰氏、カタリン・カリコ氏、増田ユリヤ氏 2022年4月ハンガリー大使館にて
左から池上彰氏、カタリン・カリコ氏、増田ユリヤ氏 2022年4月ハンガリー大使館にて
* 『世界を救うmRNAワクチンの開発者カタリン・カリコ』目次
はじめに
第1章 科学者を知らなかったハンガリーの少女が研究に目覚めるまで
カタリン・カリコ氏を育んだ母国ハンガリーの自然
◆カリコ氏をめぐる人々1.
多大な影響を与えたふたりの科学者
ビタミンCを発見しノーベル生理学・医学賞を受賞したセント・ジュルジ・アルベルト
◆カリコ氏をめぐる人々2.
カリコ氏の恩師 アルベルト・トート先生に訊く
ハンガリートップレベルのセゲド大学理学部へ進学
学問の世界にも社会主義政権の影
研究に没頭し、仲間との時間を大切に過ごした大学時代
セゲド生物学研究所での最先端の研究とは
RNAの研究に着手
社会主義体制下でこその悲劇
■カリコ氏が生きた激動の時代を知るために
ハンガリー事件とは何だったのか
第⼆次世界大戦からハンガリー事件前夜まで
民主化を求めたハンガリー市民たち
第2章 娘のテディベアにお金をしのばせて渡米
40年に及ぶ挫折続きのRNA研究
研究費の打ち切り、新天地アメリカへ
娘のテディベアにお金をしのばせて渡米
研究者としてゼロからのスタート
mRNAの研究で新しいタンパク質の生成に成功
逆境に立ち向かい続けた研究者としての信念
共同研究者ワイズマン氏との運命的な出会い
◆カリコ氏をめぐる人々3.
アメリカでの研究生活を支えてくれた娘のスーザン
忍耐強く、好きなことをやり遂げるためには何事も諦めない母
これまでの研究成果がいよいよ花開く
第3章 mRNA研究の画期的な発見
新型コロナワクチンの開発へ
ようやくmRNAが引き起こす炎症反応を克服
ビオンテックでmRNAワクチンの実現化へ
新型コロナウイルスの世界的流行が起きて
mRNAワクチンとは
ワクチンの有効性、安全性
スペシャルインタビュー 山中伸弥教授に訊く
おわりに
* 『世界を救うmRNAワクチンの開発者カタリン・カリコ』概要
新型コロナウイルスの世界的な流行に際して、カタリン・カリコ氏の技術によってmRNAワクチンが驚異的なスピードで開発された。
カリコ氏は、東西冷戦下のハンガリーで、娘のぬいぐるみに紙幣をしのばせて渡米。当時、遺伝子研究が活況な中で、日の目を見なかったRNA研究に心⾎を注いだ。数々の挫折を経験しながらも、自らの信念を曲げなかった――。
カリコ氏へのインタビュー、研究者となるきっかけとなったハンガリー時代の恩師への取材を通し、氏の生い立ち、ワクチン開発の裏側、さらには研究の可能性について描いた力作。山中伸弥教授のインタビューも掲載!
『世界を救うmRNAワクチンの開発者カタリン・カリコ』(ポプラ新書)
『世界を救うmRNAワクチンの開発者カタリン・カリコ』(ポプラ新書)
発売日:2021年10月6日
判型:新書判
ページ数:188ページ
定価:1,045円(税込)
出版社:ポプラ社
Amazon>>https://www.amazon.co.jp/dp/4591171442/
https://www.amazon.co.jp/dp/4591171442/
書誌情報>>https://www.poplar.co.jp/book/search/result/archive/8201215.html
https://www.poplar.co.jp/book/search/result/archive/8201215.html
著者プロフィール:増田ユリヤ
神奈川県生まれ。國學院大學卒業。27年にわたり、高校で世界史・日本史・現代社会を教えながら、NHKラジオ・テレビのリポーターを務めた。日本テレビ「世界一受けたい授業」に歴史や地理の先生として出演のほか、現在コメンテーターとしてテレビ朝日系列「大下容子ワイド!スクランブル」などで活躍。日本と世界のさまざまな問題の現場を幅広く取材・執筆している。著書に『新しい「教育格差」』(講談社現代新書)、『教育立国フィンランド流
教師の育て方』(岩波書店)、『揺れる移民大国フランス』(ポプラ新書)など。池上彰とテレビやYouTubeなどで、ニュース解説も行なう。
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