歴史的逸品から現代アートに昇華された作品まで460点以上を収録!『世界の絣 その技術の起源と伝播』6月発売

その技術の起源と伝播』を、2024年6月に発売いたします。

世界を7つの地域に分け各地の歴史や文化と共に、絣の魅力の本質に迫る!

織る前にあらかじめ糸をデザインどおりに染め分けて織り上げる、絣の布。世界で「イカット」として知られるこの織物は、世界各地で作られ、いずれも織り進む中で生じる計算しきれない「揺らぎ」が魅力となって多くの人々の心をとらえています。本書では、アメリカのデヴィッド・パリー・コレクションを中心に世界を7

つの地域に分けて世界中の絣(イカット)を紹介。絣の起源やテクニックに始まり、各地の歴史と特徴、それぞれの文化と伝統が織りなすデザインの多様さと美しさまであますことなく絣の世界を知ることができます。

* ぼんやりとした布の世界

独特のぼやけた、ふわふわとした、あるいはムラのあるイカット染めの布地は、世界各地に存在します。イカットには、地域ごとの名称があり、炎を想起させるものもあれば、雲、曖昧な絹、多色彩の大理石、斑模様の羽毛を表すものなどが存在しますが、より平凡なマレー語「イカット」が他を抑えて、この技術を指す標準用語として各地で使われるようになりました。

* 西・中央アジア

矢じりと菱形を縦長に配して垂直模様にした繊細なモチーフは、西アジアのイカットの特徴であり、西アジアでは現在もシリアやイラン中部でイカット製織の伝統が受け継がれています。

* アフリカ

サブサハラアフリカ〔サハラ砂漠より南のアフリカ〕には、製織と藍染の非常に長い歴史があります。何世紀にもわたり様々な種類の織機と繊維が利用されてきましたが、最古の組み合わせはおそらく、中央アフリカの熱帯雨林地帯における小型単一綜絖の地機を使ったラフィア生地の製織でしょう。

* アメリカ

メキシコの括り防染のテクニックは一般的にレボゾ(ショール)にしか使われませんが、アンデス山脈地域のテクニックに近いです。グアテマラでは、絞り染はラテンアメリカの他地域に比べより一般的で、様々なタイプの衣服に取り込まれ、技術、デザイン共に多様なバリエーションが生まれました。

* 目次

* 著者プロフィール

デヴィッド・パリー

イェール大学医学部卒。医学博士、医師、イカットの世界的なコレクター。所蔵するテキスタイルアイテムは、デヴィッド・パリー・コレクションとして高く評価され、ジョージ・ワシントン大学博物館繊維博物館にて講演を行う他、2023年にはシアトル美術館にて企画展示が開催された。

吉村紅花(監修)

キュレーター。1990年から2017年まで文化学園服飾博物館在籍。民族服飾や染織品に関する展覧会を企画。展覧会図録『世界の絞り』(2017年)、『世界の絣』(2011年)、『世界の藍』(2008年)の他、『世界の伝統服飾

衣服が語る民族・風土・こころ』(文化出版局)を分担執筆。

* 書籍情報

書名:世界の絣 その技術の起源と伝播

著者:デヴィッド・パリー

監修:吉村紅花

発売日:2024年6月

仕様:B5変形判 並製 総240頁

定価:4,400円(10%税込)

ISBN:978-4-7661-3867-2

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https://www.amazon.co.jp/dp/4766138678/

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https://books.rakuten.co.jp/rb/17883214/

* 好評関連書籍

書名:世界の美しい染めと織り アジア・アフリカ・中南米 巧藝舎の民藝テキスタイル・コレクション

著者:巧藝舎

発売日:2023年12月

定価:4,290円(10%税込)

ISBN:978-4-7661-3696-8

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