CUBICStars「オルガノイド・スフェロイドに特化した研究用試薬を発売」
全細胞の3次元イメージング技術「CUBIC」を用いた創薬支援事業を展開する株式会社CUBICStars(本社:福岡県久留米市)は、オルガノイドおよびスフェロイドに特化した透明化試薬キットを発売いたします。
・背景
動物実験の代替としての社会的要請が高まる中、オルガノイドとスフェロイドを用いた創薬スクリーニングの開発ニーズが増加しています。しかしながら、これまでの基本手法では、組織を一細胞解像度で詳細にイメージングする技術が十分に確立されておらず、この点がオルガノイド・スフェロイドを用いた創薬研究の普及における主要な課題の一つでした。このような課題を解決するため、当社は従来動物組織に適用されていたCUBIC技術をオルガノイドおよびスフェロイドに最適化した新しい試薬を、7月3日に販売開始いたします。
CUBIC試薬を用いた腎臓オルガノイドの3次元イメージング例
・CUBICStarsについて
「CUBIC法」は、臓器や組織サンプルの脱脂・脱色、および屈折率調整を行い、サンプルを透明化することで知られています。この透明化したサンプルに対して免疫染色を施し、ライトシート顕微鏡または共焦点顕微鏡で撮影することにより、高解像度の3次元イメージングを実現しています。
CUBIC技術のワークフロー
・製品概要
1. 製品ラインナップ
製品イメージ
2.特徴
・従来は主に動物組織の脱脂・脱色用として使用されていた試薬「CUBIC-L」と、屈折率調整用の「CUBIC-R+(N)」を、オルガノイドおよびスフェロイド用に応用しました。これにより、オルガノイド、スフェロイドに特化した水溶性の透明化試薬キットを世界で初めて発売することとなりました。
・従来のCUBIC製品と同様に、一般的な研究室設置の機材のみで実施可能で電気泳動装置等の特殊な専用機器は不要です。
・光シート顕微鏡(LSFM)や共焦点レーザー顕微鏡(CLSM)を使用し、臓器・組織全体を細胞解像度で3次元にイメージングすることが可能です。
・CUBICStarsの創薬支援事業について
当社は、アカデミアや製薬会社を対象に、創薬の前臨床試験において臓器の細胞組織を透明化し、医薬品の内臓分布や細胞反応を包括的に三次元解析する製品「CUBIC」を提供しています。当社は試薬キットの製造・販売のほか、CROサービスも展開しております。サステナブルな創薬プロセスの進化を支援するため、この度新たな試薬キットを発売すると共に、受託研究の範囲も拡大してまいります。
・会社概要
社名 :株式会社CUBICStars(
所在地 :〒113-0033 東京都文京区本郷7-3-1 東京大学アントレプレナープラザ 701
〒839-0864福岡県久留米市百年公園1-1 福岡バイオイノベーションセンター 401
代表取締役:田中 義紀
設立年月 :2019年7月
事業内容 :創薬支援事業(CROサービス・試薬キット販売)
・本件に関するお問い合わせ先
株式会社 CUBICStars 経営企画室/竹内
Email: [email protected]
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