炭酸ガスによりビタミンCが速やかに皮膚へ吸収されることを発見

ビタミンCの皮膚への吸収が約44倍増加

株式会社I-ne(本社:大阪市北区、代表取締役:大西洋平 証券コード:4933

以下I-ne)は、株式会社Dr.SYUWANとの共同研究により、炭酸ガスがアスコルビン酸(ビタミンC;以下ビタミンC)の皮膚への吸収を著しく促進する新事実を発見しました。

炭酸ガスによるビタミンCの経皮吸収促進により、ビタミンCを効果的に皮膚へ届けることができるようになり、より高い効果を生み出すことができるようになります。

I-neはSocial Beauty Innovatorsとして、本技術の応用、市場への価値創出を続けることで、Chain of

Happinessの実現に取り組み続けてまいります。

背景と課題

ビタミンCは、即効性が高くコラーゲンの合成促進・高い抗酸化能力・美白効果など、肌への多様な効果を発揮できることから、多くのスキンケア製品に配合されています。しかし、水への溶解性が高く(水溶性)成分としても不安定であるため、皮膚からはほとんど吸収されない(経皮吸収性が低い)ことが知られています。皮膚への吸収を促進させるために、これまでにビタミンCの誘導体化などの試みが実施されておりますが、誘導体化の「仕方」によっては、溶解性が変化するなど本来ビタミンCが持つ特性を活かしきれない課題がありました。

新発見の内容

【評価方法】

縦型フランツセルに三次元培養皮膚モデルをセットし、上部に試験試料を加え、レセプター溶液は PBS

溶液を用い、レセプター溶液中のビタミンCを経時的に評価しました。

【新発見の内容】

ビタミンCに炭酸を含む試料溶液(炭酸あり)、および炭酸を含まない試料溶液(炭酸なし)の2種を上記評価方法で測定したところ、以下の2点が確認されました(図1)。

図1 アスコルビン酸の経皮吸収量経時変化適用後0, 3, 6, 9, 12, 15, 20, 30, 40, 50, 60 分でサンプルリング

平均値(n=3)Student t-tests

1. 炭酸なしと比較して、炭酸ありは皮膚内への浸透量が最大約44倍多くなった2. 炭酸なしと比較して、炭酸ありは皮膚内へ浸透速度が約2倍速くなった

これらの結果より、炭酸ガスとビタミンCを同時に配合することにより、皮膚内に、ビタミンCを「速く」「多く」届けられることが分かりました。(図2)本技術は、ビタミンCの有用性を高めるだけでなく、経皮吸収技術革新の一助となると考えられます。

図2※イメージ

補足資料

アスコルビン酸(ビタミンC)

ビタミンC (vitamin C, VC)

は、水溶性ビタミンの1種。L-アスコルビン酸(アスコルビン酸)を指します。特に野菜や果物に含まれ、スキンケア化粧品やサプリメントにも多く利用されています。ビタミンCは、コラーゲンの合成に深く関与しているほか、強い還元能力を有し、スーパーオキシド(O2−)、ヒドロキシラジカル(・OH)、過酸化水素(H2O2)などの活性酸素類を消去することができることが知られています。さらに抗酸化作用だけでなく、美白効果、免疫力の向上など多くの効果を有することが特長です。また使用実績が長く、安全性が高いことでも知られています。

炭酸ガス

気体状態で存在する二酸化炭素(CO2)のこと。溶液中では炭酸ガス、炭酸(H2CO3)や、重炭酸イオン(HCO3-)の状態を推移しながら存在しています。炭酸ガスをスキンケアで用いる場合の主な効能としては、血管拡張による血行促進、肌へ浸透することで肌内pH環境を変化させ、炎症改善やコラーゲン・エラスチンの産生を促進するなどの効果が知られています。

三次元培養皮膚

三次元培養皮膚はヒトの皮膚を模倣した人工皮膚のことで、ヒト皮膚に構造が似ています。実際のヒト皮膚の代わりに、化粧品の安全性、有効性試験で多く用いられています。ヒトの皮膚に存在する細胞のうち、表皮角化細胞、真皮線維芽細胞により構成されており(特定の三次元培養皮膚には色素細胞も含まれる)、皮膚で起きる様々な生化学的反応をとらえることができると考えられています。一方で毛や汗腺などの付属器が無いことで、実際の皮膚との違いが評価系の限界としても考えられています。

会社概要

・会社名:株式会社I-ne(アイエヌイー)

・設 立:2007年3月

・代表者:代表取締役社長 大西 洋平

・所在地:〒530-0005 大阪府大阪市北区中之島六丁目1番21号

・URL:

https://i-ne.co.jp/

【主な取り扱いブランド】

・BOTANIST

https://botanistofficial.com/

・SALONIA

https://salonia.jp/

・YOLU

https://yolu.jp/

・DROAS

https://droas.jp/

・Aquall https://aquall.jp/

当リリースの詳細について

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000638.000012002.html

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