次期学習指導要領のモデルとなる取組が書籍化! 全国から視察が絶えない名古屋市が推進する、新たな学び・学校の姿とは?

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株式会社 東洋館出版社

プレスリリース:2024年04月26日

次期学習指導要領のモデルとなる取組が書籍化! 全国から視察が絶えない名古屋市が推進する、新たな学び・学校の姿とは?

名古屋市版「個別最適な学び」「協働的な学び」を明らかにする

株式会社東洋館出版社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:錦織圭之介)は、『学校は誰のもの?

~子ども主役の学校へ、いま名古屋から~』(名古屋市教育委員会/著、中谷 素之・松山 清美/編)を2024年5月2日に刊行します。

名古屋市が推進する新たな学びの姿

名古屋市教育委員会では「NAGOYA School

Innovation(ナゴヤスクールイノベーション)」と銘を打ち、子ども一人ひとりの興味・関心や能力、進度に応じた「個別最適な学び」と「協働的な学び」を目指してきました。名古屋市という大きな自治体が、適切な予算を割って「学びの構造転換」をここまで本気で目指した例はありません。その先進的な教育内容により、全国から視察が絶えない状況になっています。

本書では、そのプロジェクトの概要、先進的な取組を成功に導いてきた矢田小学校・山吹小学校の実践、子どもの悩みや困難をチームで支える『なごや子ども応援委員会』の支援事例を紹介します。

名古屋市立矢田小学校の取組

一人一人が、わくわく探究!プロジェクト型学習

NSIモデル実践校第1号となった矢田小学校の取組は、令和元年度にスタートしました。当時の校長・教職員は、いかに学びを転換し、子どもたちはどのように新しい学びを展開していったのか。

PBL(Project Based

Learning)を取り入れ、一人ひとりが自ら問いを立てて探究する子ども主体の学びの姿(わくわく学習)を紹介します。自らの企画に自信を持って取り組み、「私はこれを実現したい」「そのために調べていきたいことがたくさんある」という思いの溢れた学びは、教育観のマインドセットにつながっていきました。

子どもが毎時間の活動を振り返り、何をしたか、できたことやできなかったことは何かなどを、記録していく学習履歴図

生活のきまり(校則)も絶対に必要な根本的なことに絞って、21個を削減。あとは子ども自身が考えて判断するようにした

名古屋市立山吹小学校の取組

自分のペースで学ぶ!マイ時間割による学習

山吹小学校の取組は、イエナプラン教育との出会いから始まりました。

イエナプランのいいとこ取りである「山吹セレクトタイム」、異年齢で学ぶ「ふれあい学習」「山吹アドベンチャープログラム」が誕生していきました。机の位置も自由で、数人で机を合わせて学び合う子どももいれば、一人で黙々と端末で学ぶ子ども、床にノートを広げて調べたことを一心不乱に書き込む子どももいます。教師は子どもの間を歩き回りながら、子ども毎の時間割を手元で確認しつつ、一人ひとりの学習進度に応じてアドバイスするコーチ役となっています。これまでの一斉授業から転換し「学びの景色」を変えることにつながりました。

単元進度表と週計画

山吹小学校では、「指導の個別化」「学習の個性化」の観点が成り立つ個別最適な学びとして「山吹セレクトタイム」という時間を設けています。教師が、1週間の予定を立てる「週計画」と、各教科の単元進度表のそれぞれを作成しました。また、各教科の単元進度表には、子ども自身が選択して学べる教材、ゴール、探究などが幅広く設定されています(指導の個別化)。子どもたちは、教師が示した週計画と各教科の単元進度表をもとにして、その週の時間割を計画します。子ども自身で自らの時間割を計画したり、進める進度を自らで設定したりします(学習の個性化)。

単元進度表

教師が1週間の予定を立てる「週計画」

『なごや子ども応援委員会』の取組

子どもたち一人ひとりに居場所を

全国で初めて、全市立中学校118校にスクールカウンセラーを常勤配置し、スクールソーシャルワーカーなど教員以外の専門職が常勤で、子どもの悩みや困難をチームで支える『なごや子ども応援委員会』。全国に例のない、応援委員会の設立経緯や各専門職の役割、支援事例を紹介します。また、不登校の子どもための、校内の教室以外の居場所づくりの取組も紹介します。

校内の教室以外の居場所づくり

名古屋市では、2022年度から中学校30校で、不登校・不登校傾向にある生徒にとっての新たな拠りどころとなる校内の教室以外の居場所づくりが始まりました。教室に入る気力が湧かない、集団生活が苦しい、学校に登校することができない子どもたちが抱える事情は様々です。何らかの事情で教室が居場所となっていない生徒がいるのであれば、学校内に、その生徒が常時安心して過ごすことができる居場所を用意したい、そしてその居場所では、必ずしも教室への復帰を目指すのではなく、今後社会で生きていく力を育む場としたい、こうした考えを基本として、校内の教室以外の居場所づくり事業を開始しました。

設置校には、専任の教員を配置し、図書やパーテーション・机・ソファーなど、必要な備品等を購入するための費用も配分し、各学校の状況に応じて部屋のレイアウト等を検討してもらいました。

校内の居場所の様子1.

校内の居場所の様子2.

中教審の教育課程部会長が推薦!上智大学教授奈須 正裕 氏

『「地方政府」としての自立的で創造的な独自政策の実現と実行。名古屋市の挑戦が全国に広がることを期待したい。』

(TOPIC「ナゴヤ学びのコンパスに期待すること」執筆)

話題の書『「学校」をつくり直す』の教育学者も絶賛!熊本大学准教授苫野 一徳 氏『百聞は一見にしかず。 まずは、読んで、知って、そして見に来ていただきたい!』

(Section1「公教育を変える 名古屋の挑戦」を執筆)

学校の「学びの景色」を変える名古屋のチャレンジ。教育委員会の本気度と校長のリーダーシップ、実践者たる教師のチームワークがあれば、授業の内容も方法も変えられます。また、「子ども観」も変わることで、皆が実感できる「子ども中心の学び」は確実に進み、名古屋の全学校園はもちろん、全国へも広げられることでしょう。

本書はまさに、名古屋のチャレンジの「これまで」と「これから」を網羅的かつ様々な角度から明らかにしようというものです。本書をきっかけに、さらなる教育論議が巻き起こることを願っています。

当リリースの詳細について

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000128.000026724.html

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