いま幸せですか? 何のために働いていますか? コロナ禍だからこそ読みたい、“イギリスのドラッカー”と呼ばれる経営哲学者による普遍的な人生哲学

コロナ禍だからこそ読みたい、“イギリスのドラッカー”と呼ばれる経営哲学者による普遍的な人生哲学 『THE HUNGRY SPIRIT

これからの生き方と働き方』(チャールズ・ハンディ/著 大嶋祥誉/監訳 花塚恵/訳) 株式会社かんき出版(本社:千代田区 代表取締役社長:齊藤龍男)は、 『THE

HUNGRY SPIRIT これからの生き方と働き方』(チャールズ・ハンディ/著 大嶋祥誉/監訳 花塚恵/訳)

https://kanki-pub.co.jp/pub/book/details/9784761275310

を2021年3月3日より全国の書店・オンライン書店等(一部除く)で発売いたします。

◆そもそも私たちはどのような生き方を選択すべきなのか?

本書は、 1997年にイギリスで刊行された書籍の日本語版であり、 今という「時」にこそ必要とされる、

イギリスのドラッカーと呼ばれる経営哲学者であるチャールズ・ハンディの知見がつまっている。

20年以上の月日を感じさせない普遍的な人生哲学は、 これからの生き方と働き方を考える読者にとって間違いなく役立つ内容となっている。 それだけでなく、

むしろ刊行から二十数年を経た今だからこそ、 過去を振り返りながら読むことで、 著者が述べていることの本質をより深く理解できる。

資本主義が行き詰まり、 著者の言うところの「資本主義のゆがみ」の最中にあるというのが現状だ。 ましてやコロナ禍にある現在、 多くの人が心に葛藤や「餓え」を抱え、

はたして心から幸せだな、 いい人生を送っているなと思える人が、 どのくらい存在するのだろうか?

市場における競争に勝つという目標のもと、 徹底した効率化は格差の拡大など問題が山積で、 そうしたなかで多くの人が疲弊してしまっているのが「今」というときだ。

このような時代にあっては、 もう一度原点に戻り「何のために働くのか?」「会社とはどのような存在であるべきなのか?」、

もっと根本的には「そもそも私たちはどのような生き方を選択すべきなのか?」といった大切な問いを自ら考えるときなのだと思う。

今こそ、 チャールズ・ハンディの知見をあらためて振り返り、 自分は何をしたいのか? どんな人生を生きたいのか?

と自問自答する価値は計り知れないのではないだろうか。

◆日本語版の刊行にあたって──日本の読者の皆さまへ

20年前に本書を書いたとき、 私は本気で世界はよい方向に変わると思っていた。

たしかに貧しい人の数は減り、 赤ん坊の生存率は向上し、 多くの国が以前にも増して裕福になりつつあるようだが、 いまだどこに暮らす誰もが不幸なままである。

とりわけほとんどの富裕国がそうだ。 資本主義は富める者をさらに裕福にはしたが、 貧しい人はほとんど恩恵を受けておらず、 富める者と貧しい者の格差を広げただけだ。

(中略)

世界は裕福になった。 だが幸福感や満足感は下がった。 なぜこんなことになったのか?

先にあげた問題点は本書で指摘し、 前に進む方法も提案したが、 おそらく本書を読んだ人の数が十分ではなかったのだろう。 だが、 すぐにも十分な数に達すると思う。

あらためて述べるが、 私たち英国人が未来についての教訓を求めるときに目を向けるのは、 もはや欧米諸国ではない。 東洋諸国だ。 中国をはじめ、

日本への注目も高まっている。

だからこそ、 日本の読者に本書を読む機会が生まれたことがとてもうれしい。 日本の皆さんが行動を起こし、 成長の仕方の手本を見せてくれることを期待したい。

(中略)

そういう思いもあって、 このタイミングで本書が日本で刊行されることに心から感謝している。 自分よりも大きな何かに心底飢えている人は大勢いるはずだ。

自分に投資しても虚しいばかりで見返りを得られないことは、 すでに証明されている。

自分に投資するだけでは決して満たされない。 だが自分よりも大きな何かに投資すれば、 深い充足を得て、 人生から飢えを取り除くことができる。

(中略)

本書を満喫し、 本書が刺激となってくれたら幸いだ。 この本を手にとってくれたことに心から感謝する。 読み終えたら身近な人にもすすめてほしい。

自分よりも大きな何かに没頭すれば、 飢えを抱えた状態ではなくなるのだと、 ひとりでも多くの人に広めてもらいたい。

【目次】

PART1 資本主義のゆがみを見つめる

第1章 資本主義における市場の限界

第2章 効率の追求が結果的に非効率を招く

第3章 資本主義のあり方を見直す

PART2 自分の人生を見つめる

第4章 個人が主体となった時代の人と企業のあり方

第5章 誰もが持つべき正当な利己性

第6章 生きる意味を見いだす

第7章 他者の必要性を自覚する

PART3 これからのまっとうな社会に向けて

第8章 よりよい資本主義を探求する

第9章 市民で構成されるこれからの企業

第10章 これからの正当な教育

【プロフィール】

著者:チャールズ・ハンディ

イギリスのピーター・ドラッカーと称される、 欧州を代表する経営哲学者。 世界の経営思想家ランキング「Thinkers 50」のLifetime

Achievement Award(生涯功労賞)をヘンリー・ミンツバーグ、 マイケル・ポーターに先駆けて受賞した。

オックスフォード大学を卒業後、 シェル石油のマーケティング部門や人事部門でエグゼクティブとして従事した後に、 アングロアメリカンにおいてエコノミストに就任。

その後、 マサチューセッツ工科大学(MIT)のスローンスクール・オブ・マネジメントの客員研究員となり、

1967年にはロンドン・ビジネス・スクールにMITのスローンプログラムを自らの指揮のもとで導入し、 同スクールで教鞭を執った。

1972年にはロンドン・ビジネス・スクールの教授に、 1974年には学部長に就任した後、 1977年にはウィンザー城の聖ジョージ館で館長に就任し、

同館の監督者として企業倫理の研究を続けた。

その後は研究者として、 行動科学の企業経営への適用、 経営の変革や組織構造、 生涯学習の理論と実践を主要テーマとした。

ロイヤル・ソサイエティ・オブ・アーツの元会長であり、 1994年には最優秀ビジネスコラムニストに選ばれた。

2015年のドラッカーフォーラムではゲストスピーカーとして登壇。 現在も影響力を誇っている。 著書は多数。 ロンドン在住。

監訳:大嶋 祥誉(おおしまさちよ)

センジュヒューマンデザインワークス代表取締役。 エグゼクティブコーチ、 人材戦略コンサルタント。 米国デューク大学MBA取得。 シカゴ大学大学院修了。

マッキンゼー・アンド・カンパニー、 ワトソンワイアットなどの外資系コンサルティング会社や日系シンクタンクなどを経て独立。 現在、

経営者をはじめとするビジネスリーダーを対象に、 エグゼクティブコーチング、 ビジネススキル、 リーダーシップ研修ほか、 チームビルディング、

組織変革コンサルティング、 人材育成コンサルティングなどを行う。 著書は『マッキンゼー流 入社1年目問題解決の教科書』(SBクリエイティブ)、

『マッキンゼーで学んだ速い仕事術』(学研プラス)など多数。

訳:花塚恵(はなつかめぐみ)

翻訳家。 福井県福井市生まれ。 英国サリー大学卒業。 英語講師、 企業内翻訳者を経て現職。 主な訳書に『Appleのデジタル教育』(かんき出版)、

『苦手な人を思い通りに動かす』(日経BP)、 『脳が認める勉強法』(ダイヤモンド社)、 『Unlocking Creativity:

チームの創造力を解き放つ最強の戦略』(東洋経済新報社)などがある。

【書誌情報】

書名:『THE HUNGRY SPIRIT これからの生き方と働き方』

定価:1,800円+税

判型:46判

体裁:並製

頁数:368頁

ISBN:978-4-7612-7531-0

発行日:2021年3月3日

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