全国の福祉施設に視聴環境を届ける「劇場をつくるラボ」 、クラウドファンディング開始!

、クラウドファンディング開始! 【オンライン型劇場"THEATRE for ALL"だからこそ考えたい、みんなの視聴環境】

バリアフリーと多言語に特化したオンライン型劇場、 “THEATRE for ALL(シアターフォーオール)"を文化庁の受託事業と

して進める株式会社precogは、 全国の福祉施設に視聴環境を届ける「劇場をつくるラボ」プロジェクトのクラウドファンディ ングを、 MOTION

GALLERYにて開始いたしました(目標金額:165万円、 5月17日まで)。

https://motion-gallery.net/projects/tfa_movingtheatre/

「劇場をつくるラボ」は、一つ一つの作品のアクセシビリティ(様々な人にとってのアクセスしやすさ)を高めながら、 鑑賞体験をそれぞれの生活の中に届けるため、

作品視聴に必要な「音響・上演機材」「それらを使いこなすためのアイデア」「利用 した感想や意見のフィードバックシート」をパッケージにまとめ、

全国の福祉施設四カ所へお届けするプロジェクトです。 また、 目標金額を達成した場合は、 今後、 全国により広く展開していくため、

「劇場をつくるラボ」の機材の拡充を目指します 。HANAのギャラリースペースに設置された小屋の中にスクリーンを置いて作品を上映。

作品「僕がうまれた日」たんぽぽの家アートセンターHANA 撮影:衣笠名津美

HANAのギャラリースペースに設置された小屋の中にスクリーンを置いて作品を上映。 作品「僕がうまれた日」たんぽぽの家アートセンターHANA 撮影:衣笠名津美

ラボ立ち上げにあたり、 奈良県の福祉施設「たんぽぽの家アートセンターHANA」を開発パートナーに迎え、どんな作品を どのような機材で視聴するとより楽しめるのか、

どんな環境だと体験が深まるのか、 板坂留五(建築家)・渡辺瑞帆(セノグラ ファー)・梅原徹(音楽家)をゲストクリエイターに迎え、 日々議論を続けています。

“THEATRE for ALL”は、 演劇・ダンス・映画・メディア芸術やドキュメンタリー番組、 ラーニングプログラムを中心に、 日 本語字幕、 音声ガイド、

手話通訳、 多言語翻訳などに対応した動画を配信するオンライン型劇場です。 今年度は文化庁の収益 力強化事業に採択され、 過去の名作のバリアフリー化から、

アーティストの視点で新たなアクセシビリティの取組みにチャレ ンジした作品まで、 さまざまなプログラムが集まりました。 作品を発信する一方、

日々障害のある方や福祉施設・支援団体の 方たちとディスカッションを重ねながら、どのように「劇場」を開いていけるのか?を考え、 調査レポートやインタビュー、

モニター結果、 視点のまとめや分析などを公開する”THEATRE for ALL LAB”という活動も行っています。完成した作品を配信 するだけではなく、

作品を作る過程や届ける方法も合わせて考え続けることが、 わたしたちの大切な活動です。

URL:

https://note.com/theatre_for_all

あなたの街のどこかにもいる、 「劇場をつくるラボ」で少し日常が豊かになる人たちのために。 新たな作品との出会いをよ り多くの人に届けるためにぜひ応援ください。

* より多くの人や場所へ、 より良い劇場との出会いを届けるために

多様性・ダイバーシティ溢れる社会をより豊かにしていくために、 コミュニケーションにおけるアクセシビリティ向上などソ フト面の改善は欠かせませんが、

未だ必要性の認知は低いと感じられます。 舞台作品や映画の鑑賞においては、 多くの作品が バリアフリー化されておらず、 作品を選ぶ以前に、

鑑賞体験そのものが身近ではない方が多くいらっしゃいます。 また、 全国 の福祉施設や特別支援学校では、

アートに触れるような活動を導入できている事例はまだ多くはありません。 オンライン配信だからこそ関われるようになった多くの人や場所へ、

より良い劇場との出会いを届けるため、 本プロジェクト を通して、 各当事者や施設・団体との丁寧な対話から、

求められる環境への理解を深めながら実践を積み上げていきます。HANAのメンバーにネックピロー型スピーカーを試して もらいながら、

タブレットで作品を選んでいるところ。

撮 影:衣笠名津美

HANAのメンバーにネックピロー型スピーカーを試して もらいながら、 タブレットで作品を選んでいるところ。 撮 影:衣笠名津美

* 「劇場をつくるラボ」立ち上げの経緯

「THEATRE for ALL」は、 オンライン型劇場ですが、オンラインにしただけでは舞台芸術を届けられない人や場所があります 。 障害のあるなしに関わらず、

多くの人の生活の中により良い鑑賞体験を届けたい。 その思いから、 オンラインの視聴環境を 各地に届け、 ニーズをリサーチし、

クリエイターとともに考えるプロジェクト「劇場をつくるラボ」が始まりました。 奈良県の福祉施設「たんぽぽの家」をパートナーに、

そして板坂留五(建築家)・渡辺瑞帆(セノグラファー)・梅原徹(音楽家)をゲストクリエイターに迎え、 作品がより楽しめる視聴機材、 より体験が深まる環境について、

日々議論を続けていま す。

実際にお届けするセットには、市販されているさまざまな上映機材や音響機材のセットに加えて、 機材の補助具やヘッドフォ ン、 さらにネックピロー型のスピーカー、

抱きながら音を聞ける丸太型スピーカー、 VRキットまで、 さまざまな小物を詰め込 みます。

それらをどのように普段の部屋で使い「劇場」を作っていくかのアイデア集と合わせて見てもらうことで、 スタンダ ードな上映会から、 実験的な鑑賞体験の挑戦まで、

誰でも視聴環境づくりに挑戦できるようになっています。部屋の隅にテントを吊るして、

タブレットとネックスピ ーカーを用意した個人視聴ブース。

撮影:衣笠名津美

部屋の隅にテントを吊るして、 タブレットとネックスピ ーカーを用意した個人視聴ブース。 撮影:衣笠名津美

たんぽぽの家アートセンターHANA(開発パートナー)

2004年、 日本初の障害がある人たちのアートセンターとして奈良県にオープン。 すべての人 がアートを通じて自由に自分を表現し、

互いの感性を交感できるコミュニティ・アートセン ターです。 障害のある人たちが個性を活かしながらビジュアルアーツやパフォーミングアー ツに取り組んでいます。

本プロジェクトでは、 施設環境やメンバーの個性に即した意見とともに、 ほかの施設にもつ ながる発見も目指した意見交換や議論を行っています。

今回、 「劇場をつくるラボ」をお届けするパートナー施設

全国の福祉施設の方々が普段の生活の中で作品と出会えるよう、 機材貸出しを行い、 様々な作品を鑑賞していただきながら 、 モニタリングを実施。

以下4施設へのお届けし、 ブラッシュアップを経て、 「劇場をつくるラボ」はレンタルセットとして今後、 全国に展開してい く予定です。

福島県:社会福祉法人安積愛育園 はじまりの美術館

http://asaka.or.jp/aiikuen/

https://hajimari-ac.com/

東京都:社会福祉法人愛成会

http://www.aisei.or.jp/

滋賀県:やまなみ工房

http://a-yamanami.jp/

岡山県:ぬか つくるとこ

http://nuca.jp/部屋の隅にテントを吊るして、

タブレットとネックスピ ーカーを用意した個人視聴ブース。

撮影:衣笠名津美

部屋の隅にテントを吊るして、 タブレットとネックスピ ーカーを用意した個人視聴ブース。 撮影:衣笠名津美

* THEATRE for ALL「劇場をつくるラボ」企画運営チームよりメッセージ

新型コロナウィルスの拡大で私たちの生活は大きく変わりました。 多くの文化施設がその活動のあり方を考えなければいけな くなる中で、 私たち”THEATRE for

ALL”の活動は始まりました。 しかし、 この活動を通じてあらためて分かったのは、 この状 況になる以前から、

劇場や舞台芸術にアクセスできなかった人が大勢いたこと、 その問題に当事者もアーティストも突破口を 見いだせていなかったということでした。

オンラインの劇場として私たちは活動していますが、 この活動は舞台芸術のあり方そのものを考え、 アーティストの作品づく りも、 公演のあり方も、

今まで考えられてこなかったことと向き合う活動です。 舞台芸術を考えることは、 日常生活のなかの コミュニケーションを問い直すことでもあり、

この時代にさまざまなアクセシビリティについて考えることの意義をつよく感 じています。

このプロジェクトは”THEATRE for ALL”の活動のごく一部ではありますが、 この活動を通じて多くのことを知り、 考えさせら れてきました。

多くの人や場所に出会い続けていくために、 この「劇場をつくるラボ」を届けていきたいと思います。 あなたのすぐそばにもきっとある、

アクセスできていない人や場所との出会いに向けて、 応援をどうぞよろしくお願い致しま す!

* クラウドファンディング概要

プロジェクト名:全国の福祉施設に視聴環境を届けるTHEATRE for ALL「劇場をつくるラボ」プロジェクト! 期間:5月17日23:59まで

目標金額:165万円(4箇所の福祉施設への巡業費用や機材購入費用、 発送費用、 環境づくりをサポートするアーティストの派 遣費用、 本事業の運営費)

リターン:とにかく応援コース(3,000円)、 「劇つく」 見学コース(5,000円)、 自分も観てみる+「劇つく」見学コース( 10,000円)、

「劇つく」体験コース(30,000円)、 「劇つく」もっと体験コース(50,000円)

コースごとに組み合わせが異なりますので、 お好きなコースをお選びください。

【「劇場をつくるラボ」ドキュメント映像へのクレジット掲載】 今回支援頂くモニタリングの様子を記録したドキュメントのクレジットにお名前を記載いたします。

【視聴優待クーポン】THEATRE for ALL配信作品より、 事務局おすすめの作品を割引するクーポン、 無料視聴の招待券をお送りします。

【多様性を考える会員制コミュニティへのご招待】THEATRE for ALLのパートナーやスタッフ、 LABメンバーの集まるSlackへご招待します。

多分野の参加者と情報交換や交流ができます。

【「劇場をつくるラボ」プロジェクトレポート】たんぽぽの家とのデザインリサーチをまとめたレポートをお送りします。

【オリジナルTシャツ】THEATRE for ALLのロゴ入りTシャツをお送りします。

【オリジナルステッカー】THEATRE for ALLのロゴをステッカーにしてお送りします。

【THEATRE for ALLのwebサイトに支援者名・企業名を記載】サイトに応援してくださった皆さんのお名前を記載いたします。

プロジェクトページ:https://motion-gallery.net/projects/tfa_movingtheatre/

https://motion-gallery.net/projects/tfa_movingtheatre/

* THEATRE for ALL立ち上げの経緯

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、 パフォーミングアーツは劇場での上演を従来の規模・方法で発表することが難しい状 態が続いた一方、

オンライン配信ならではの新たな映像作品や芸術鑑賞体験が生まれました。 同時に、 東京オリンピック・パ

ラリンピックの開催計画を機に高まったバリアフリー・ダイバーシティ化の機運も、 大会開催延期を受け、 中断や延期されて いる状況にあります。

この社会的な背景を受け、多様な人たちが多彩な芸術にアクセスでき、 より多くの人々が文化的な生活を送れる社会の実現を目指すため、

これまでなかなかバリアフリー対応やeラーニングプログラムの取り組みの機会がなかったアーティスト・事業者の方々にお声がけしながら立ち上げにいたりました。Illust:Asuka Watanabe、

Akari Design:Taeko Isu

Illust:Asuka Watanabe、 Akari Design:Taeko Isu

THEATRE for ALL 公式サイト:

https://theatreforall.net/

THEATRE for ALL LAB 公式サイト:

http://syueki9.bunka.go.jp/

【関連イベント】THEATRE for ALL LAB 報告会開催決定!

劇場体験のアクセシビリティ向上を目指し、 試行錯誤してきた立ち上げまでの裏 側を振り返るオープンな報告会を開催します。 座談会には、

倉田翠氏(演出家・振付家・ダンサー)や佐々木文美氏(舞台美術 家)、 鈴木励滋氏(事業所カプカプ所長・演劇ライター)、 森田かずよ氏(女優 ・ダンサー)、

佐藤拓道氏(俳優・たんぽぽの家)などが登壇。 様々な視点で対 談を行います。

開催日時:3/13(土)10:00-17:00 ※後日アーカイブ予定

料金:聴講無料

会場:オンライン(zoom)

イベント詳細・申込:THEATRE for ALL公式サイト、 SNSにて後日お知らせいたします。

* THEATRE for ALL事業運営

株式会社precog:国内外で実施される様々な『イベント』を成功に導くための企画や運営をおこなう制作会社です。 観

客やアーティストとともにワクワクするような化学反応を起こし、 日々更新される“現在”の面白さを 伝えていきます。

precogならではのネットワークやリレーションシップを活かし、 多角的な視点か らのリサーチを重ねることで、 作品や上演の質を上げ、

プロジェクトの同時代性や事業の継続性を追 求し続けています。 日常にある“表現”に価値を見出し、 国際的なシーンや地域コミュニティと繋がり 、

教育や福祉を視野に入れて、 “表現”の未来をつくります。

https://precog-jp.net