伝情報を知ることで診断-予防-治療を通して確実に命を救う「中央西日本遺伝性腫瘍コホート研究キックオフシンポジウム」を開催しました
本コホート研究への参加施設を継続的に募集中しております。
地域として中国・四国地域に限定している取組ではありませんので、 ご興味、 ご関心のある施設はお気軽にご連絡を頂けますと幸いです! 2021(令和3)年 4月
8日
国立大学法人岡山大学
2021年3月25日に「中央西日本遺伝性腫瘍コホート研究キックオフシンポジウム」をオンラインで開催しました
2021年3月25日に「中央西日本遺伝性腫瘍コホート研究キックオフシンポジウム」をオンラインで開催しました
◆概 要
遺伝因子によって生じるがんを「遺伝性腫瘍」と呼び、 がん全体の約1割を占めます。 この遺伝性腫瘍に関する日本人のデータはまだ十分ではないのが実情であるため、
2020年12月、 岡山大学病院を含む中国・四国地方および東京都・兵庫県の医療機関16施設が協力して、 遺伝性腫瘍予防に対する取り組み
「中央西日本遺伝性腫瘍コホート研究」(以下「本コホート研究」)がスタートしました(2021年3月現在19施設)。
今回、 本コホート研究の概要やゲノム医療から生まれる新たな医療サービスの価値、 産学共創を推進するなどの目的で、
「中央西日本遺伝性腫瘍コホート研究キックオフシンポジウム」を3月25日、 オンラインで開催しました。
シンポジウムは岡山大学病院ゲノム医療総合推進センターの冨田秀太准教授がモデレーターを務め、
オープニングでは那須保友理事(研究担当)・副学長が「Well-beingの価値を創出するための岡山大学の挑戦」と題して、
岡山大学の経営改革のビジョンとともに0→1を生み出す産学共創の活性による新しい価値創造への挑戦を紹介。
さらに本コホート研究が共創の場として一人ひとりが多様な幸せ(well-being)が実現できる社会のために寄与する期待について述べました。
講演では、 まず岡山大学大学院医歯薬学総合研究科(医学系)の平沢晃教授が「遺伝性腫瘍コホート研究から展開する広域医療圏のゲノム医療」と題して、
これまでの遺伝性腫瘍の研究の取組について、 海外での事例も含めて紹介。 遺伝情報を知ることで診断-予防-治療を通して確実に命を救うことができること、
本コホート研究がwell-beingにつながる価値ある新たな取組である点を述べました。
続いて特別講演では、 国立がん研究センターの間野博行理事・研究所長・がんゲノム情報管理センター長が「がんゲノム医療の現状と今後の展望」と題して、
がんゲノム医療の潮流と医療体制としてのがんゲノム情報管理センター(C-CAT)の取組などについて紹介。
さらにがんに対してどの治療薬が効くのかを簡便かつ短期間に効率よく解析する手法である「MANO法」、 「MANO-B法」についても紹介しました。
講演を行う間野博行理事・研究所長・がんゲノム情報管理センター長
講演を行う間野博行理事・研究所長・がんゲノム情報管理センター長
シンポジウムのクロージングでは、 佐藤法仁副理事(研究・産学共創担当)・URAが「ゲノム医療における産学共創の強化促進に向けて」と題して、
わが国におけるがんゲノム医療を含めた研究開発の流れについて、 その環境整備も含めて紹介。 特に環境整備にはデータ駆動型研究を基盤としており、
そのための数理・データサイエンス・AI人材の育成が急務である点について事例を挙げつつ説明しました。 さらに本コホート研究が共創の場として産学官民、
さまざまなステークホルダーが集まり、 新たな医療サービスを創出するイノベーションの苗床となる期待などについて述べました。
本シンポジウムには全国から600人を超える参加者がエントリーし、 産学官さまざまな所属の方々が講演に耳を傾けました。 質疑も盛んに行われ、
本コホート研究への参加方法などについて質問もあり、 今後の活動の発展を大いに期待できる内容となりました。
(登壇順に左より)冨田秀太准教授、
那須保友理事・副学長、
平沢晃教授
(登壇順に左より)冨田秀太准教授、 那須保友理事・副学長、 平沢晃教授
間野博行理事・研究所長・がんゲノム情報管理センター長、
佐藤法仁副理事・URA
間野博行理事・研究所長・がんゲノム情報管理センター長、 佐藤法仁副理事・URA
* 「中央西日本遺伝性腫瘍コホート研究」では随時、 研究協力施設を募集しています。 ご興味ご関心ある方々はお気軽にお問い合わせください。
地域として中国・四国地域に限定している取組ではありませんので、 広く全国からのご参加を心よりお持ち申し上げております。
共にわが国にない新たなコホート研究という共創の場で、 一人ひとりが多様な幸せ(well-being)が実現できる医療サービスを創出して行ければと思います。
◆中央西日本遺伝性腫瘍コホート研究とは
2020年12月、 中国・四国地方および東京都・兵庫県の医療機関16施設が協力して、
遺伝性腫瘍に対する取り組みをスタートしました(2021年3月現在19施設)。 遺伝性腫瘍家系を対象に、
人口1,100万人の医療圏全体で長期に渡ってきめ細かく丁寧に支援する体制を作っていくことで、
日本人に対する最適な医療(マネジメントやサーベイランス)に関するエビデンスを構築します。 「地域医療としての遺伝性腫瘍診療」を、
地域のみなさんとともに作っていくことが期待されます。
なお参加施設は継続的に募集中です。地域として中国・四国地域に限定している取組ではありませんので、 ご興味、
ご関心のある施設はお気軽にご連絡を頂けますと幸いです。
https://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id801.html
https://cgm-okayama-u.jp/cohort/
「中央西日本遺伝性腫瘍コホート研究」研究参加施設(2021年3月現在 19施設)
「中央西日本遺伝性腫瘍コホート研究」研究参加施設(2021年3月現在 19施設)
「中央西日本遺伝性腫瘍コホート研究」の概要
「中央西日本遺伝性腫瘍コホート研究」の概要
* 中国・四国地方を中心とした広域医療圏が協力しての遺伝性がん予防の取り組み「中央西日本遺伝性腫瘍コホート研究」が始まりました(岡山大学プレスリリース
2020年12月17日)
https://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id801.html
https://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id801.html
中央西日本遺伝性腫瘍コホート研究
中央西日本遺伝性腫瘍コホート研究
◆参考情報
・【岡山大学】中央西日本遺伝性腫瘍コホート研究キックオフシンポジウム〔3月25日(木)オンライン開催〕
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000016.000072793.html
・癌治療の新たな扉を開く岡山大学病院のヘルスイノベーション
一人ひとりの多様な幸せ(well-being)が実現できる社会のために岡山大学病院が拓く「がんゲノム医療」の最前線
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000072793.html
・岡山大学病院
https://www.okayama-u.ac.jp/user/hospital/
・国立研究開発法人国立がん研究センター
https://www.ncc.go.jp/jp/index.html
◆本件お問い合わせ先
岡山大学 学術研究院医歯薬学域(医) 臨床遺伝子治療学分野 教授 平沢晃
〒700-8558 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1 岡山大学鹿田キャンパス 基礎医学棟2階
TEL:086-223-7151
E-mail:cgm◎okayama-u.ac.jp
※◎を@に置き換えて下さい。
https://cgm-okayama-u.jp/
岡山大学メディア「OTD」:
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000072793.html
岡山大学Image Movie (2020):
岡山大学SDGsホームページ:
産学共創活動「岡山大学オープンイノベーションチャレンジ」2021年4月期共創活動パートナー募集中:
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000054.000072793.html国立大学法人岡山大学は、
国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。
また、
政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています
国立大学法人岡山大学は、 国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。 また、 政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています
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