ヤンセン、「仕事と病の両立」実態調査で8割以上が「ワークシックバランス」の重要性に共感したことを発表
ヤンセンファーマ株式会社(代表取締役社長:クリス・フウリガン、 本社:東京都千代田区、 以下、 「ヤンセン」)は本日、
全国の就労中の男女1000人を対象に「仕事と病の両立」に関する実態調査を実施した結果、 8割以上が「ワークシックバランス」の重要性に共感しているものの、
実際のサポートや体制に関しては、 何らかの疾患を抱えている人(375人)とその周囲の人(625人)の間にコミュニケーションギャップがあることを発表しました。
「ワークシックバランス」とは、 病を抱えながら働く人が、 周囲の理解を促しながら仕事と病との調和をとり、
病があっても自分らしい働き方を選択できることを目指す考え方です。 ヤンセンが「IBDとはたらくプロジェクト」の一環で提唱し、 炎症性腸疾患(以下、
IBD)という難病を抱えている患者さんが “自分らしくはたらく”ことをもっと当たり前にしていくため、 普及に努めています。 今回の調査では、
持病の有無に関わらず、 86%が「これからの時代に必要だと感じる」、 83%が「今の時代に合っている」と共感を示しました。
実際に、 調査において「現在、 定期的に通院が必要な持病(医師から診断された疾患)があるか」を確認したところ、
働く人の約3人に1人(32%)が定期的な通院が必要な持病を抱えており、 「仕事と病の両立」は多くの人にとって身近な課題であることが分かりました。 さらに、
持病を抱えている人のうち、 約半数以上(55%)の方が日常や仕事に影響があると回答しながらも、 上司に持病を伝えている人は32%にとどまり、
上司や同僚といった周囲の人たちに「自身の病気のことを言いにくい」「サポートを期待できない」という声があがりました。 IBDの患者さんにおいては、
45%が相談しにくいと回答しました。
一方で周囲の人たちも、 「どのようにサポートしたらいいか分からない(67%)」「病気について聞いていいのかわからない(67%)」など、
約7割の人が疾患に関するコミュニケーションの難しさを課題に挙げました。 疾患を抱える職場の仲間をサポートしたいという意識はあるものの、
その方法が分からない周囲の人たちが正しい情報を得ることができれば、 相互のギャップを埋めることができる可能性が示唆されました。
さらに、 リモートワークの推進によって、 65%が「体調管理がしやすくなった」、 58%が「治療と仕事を両立しやすくなった」と回答しており、
リモートワークが「ワークシックバランス」の推進において好影響を与えていることも示唆されました。
今回の調査を受けて、 より多くの方に「ワークシックバランス」の重要性を訴求することを目的に、
2020年12月11日(金)から13日(日)に参加型イベントを開催します。 本イベントでは、
「リモートワーキングロボット」の体験や「トイレットフリーペーパー」の配布を通じて、 「仕事と病の両立」を考えるきっかけ作りとIBDの疾患認知向上を図ります。
* イベント概要について
【イベント名】 ヤンセンファーマ「IBDとはたらくプロジェクト」 「病気」と「はたらく」のいい関係、 ここから。 ワークシックバランスひろば
【日時】2020年12月11日(金)~13日(日) 11:00~19:00 ※初日のみ15:30オープン
【場所】 二子玉川ライズ ガレリア (東京都世田谷区)
【入場料】無料
【内容】
1. トイレットペーパー型フリーペーパー
IBDおよびワークシックバランスに関する情報を印刷したトイレットペーパー型のフリーペーパーの展示・配布します。
2.リモートワーキングロボット体験
「リモートワーキングロボット」は病気を抱えながらも「自分らしくはたらく」ために、 在宅勤務しやすい環境づくりをサポートする自立走行可能なビデオ会議ロボットです。
離れた場所からでも、 まるでその場にいるようにコミュニケーションが取れるロボットの特徴を、 実際にロボットを操作しながら体験することができます。
3. ワークシックバランスシーソー
ワークシックバランスの考え方を体現する、 目を惹くシーソーを設置します。
お子様は乗って楽しんでいただくことも可能です。
4. ワークシックバランスチェック
自身の「ワークシックバランス」を見つめ直すきっかけとなる「ワークシックバランスチェック」パネルを壁面に設置します。 * 「IBDとはたらくプロジェクト」について
2019年5月、 NPO法人IBDネットワークおよび難病専門の就労移行支援事業を行う株式会社ゼネラルパートナーズの協力のもと、
ヤンセンが立ち上げたIBD疾患啓発活動です。 IBD患者さんが、 難病を抱えながらも「自分らしくはたらく」ことを後押しするとともに、
社会への理解促進を通じて「働きやすい就労環境作り」にも取り組みます。 特設サイトはこちらからご覧ください。
https://www.ibd-life.jp/project.html * IBD(Inflammatory Bowel Disease:炎症性腸疾患)について
IBD (Inflammatory Bowel Disease:炎症性腸疾患)は、 主にクローン病と潰瘍性大腸炎を指し、
未だに原因が特定されていない国の指定難病です。 小腸や大腸の粘膜に慢性の炎症を引き起こし、 長期に渡って再燃と寛解を繰り返します。
患者数は世界規模で増加傾向にあり、 日本には約29万人(クローン病:約7万人、 潰瘍性大腸炎:約22万人)いるとされています1。 10
代から20代の若年層に好発する特徴があります2,3。 * 参考文献
1. 厚生労働科学研究費補助金難治性疾患等政策研究事業「難治性炎症性腸管障害に関する調査研究」2016
2. 難病情報センター:
http://www.nanbyou.or.jp/entry/81
3. 難病情報センター:
http://www.nanbyou.or.jp/entry/62 * ヤンセンについて
ヤンセンが目指すのは、 病が過去のものになる未来をつくることです。
治療が困難な病を過去のものとするために、 科学の力で病に打ち克ち、 画期的な発想力で多くの人々に薬を届け、 真心を持って癒し、 希望をお届けします。
私たちはがん、 免疫疾患、 精神・神経疾患、 ワクチン・感染症、 代謝・循環器疾患、 肺高血圧症の分野で貢献ができると考え、 注力しています。
ヤンセンに関する詳しい情報はwww.janssen.com/japan/をご覧ください。
www.facebook.com/JanssenJapan/をフォローしてください。
ヤンセンファーマ株式会社は、 ジョンソン・エンド・ジョンソンの医薬品部門であるヤンセンファーマグループの一員です。
* 調査結果概要
1.「ワークシックバランス」という新しい考え方について
■ワークシックバランスへの共感
ヤンセンが2020年11月に打ち出した「ワークシックバランス」という新しい考え方について、 持病の有無に関わらず8割以上の方が共感を示しました。
Q.「ワークシックバランス」という考え方について、 以下の項目はそれぞれどの程度あてはまりますか。
■仕事と病の両立に対する理解
「ワークシックバランス」を実現するための、 仕事と病の両立について、 多くの人が理解を示しています。
Q.以下に挙げる項目について、 あなたのお考えや行動はどの程度あてはまりますか。
■持病を抱える人のうち「ワークシックバランス」がとれていると回答したのは68%
Q.あなたは自身の症状と上手に付き合い、 自分らしく働く「ワークシックバランス」がうまくとれていると思いますか。
■自身の会社が「ワークシックバランス」の実現を推進していると考える人は約半数
Q.あなたの会社は、 病気を抱える社員が自分の症状と上手に付き合い、 自分らしく働く「ワークシックバランス」の実現を推進していると思いますか。
2.「仕事と病の両立」の実態
■働く人の約3人に1人が定期的な通院が必要な持病を抱えている事実が明らかに
※「持病はあるが、 定期的に通院していない」「特に持病はない」回答者を除いた割合:31.6%
Q.あなたは現在、 定期的に通院が必要な持病(医師から診断されたもの)がありますか。 あてはまる病気をすべてお選びください。 (いくつでも)
■持病を抱えて働く人の半数以上が日常や仕事に影響があると回答
※「あてはまるものはない」以外の計:55%
Q.以下の項目の中から、 あなたにあてはまるものをすべてお選びください。(いくつでも)
■持病がもたらす仕事への影響
通院が必要な持病を持ちながら働く人316人の回答から、 仕事による治療への影響、 持病による仕事内容への影響、
周囲への影響が約20~30%の割合で存在することが明らかになりました。 またIBDの患者さんは、 それぞれの影響が他の持病の患者さん全体と比較して、
相対的に割合が高い結果となりました。
【仕事による治療への影響】
仕事のために通院や治療が思い通りにできない…27%(IBD:26%)
仕事のために通院や治療に必要な休み・早退をとることが難しい…25%(IBD:26%)
仕事のために通院の予定をキャンセルしたことがある…33%(IBD:38%)
【持病による仕事内容への影響】
通院や治療のために、 やりたい仕事をあきらめたことがある…17%(IBD:29%)
持病のために、 今の仕事を続けることに不安を感じる…25%(IBD:33%)
【周囲への関係】
持病のために、 会社や同僚、 仕事関係の人々に迷惑をかけることがある…28%(IBD:45%)
Q.下記の項目について、 あなたのお気持ちや行動はそれぞれどの程度あてはまりますか。
3.「仕事と病の両立」が実現される世の中に向けて
■持病を持つ人の働き方
持病を抱える人が仕事と病を両立するために実践している取り組みは、
「食事への配慮」「治療に前向きに向き合う」「病気のことを周囲へ事前に伝える」「自分に合った治療選択」などが挙げられます。 一方、
持病を抱えて働く人のうち「職場の上司や同僚・人事に持病のことを詳しく伝えている人は、 2~3割に留まっています。
職場の上司や同僚・人事に持病のサポートを相談しにくい…27%(IBD:45%)
職場の上司や同僚・人事に持病のサポートを相談しても意味がなさそう…34%(IBD:43%)
Q.あなたが、 自分の症状と上手に付き合い、 自分らしく働く「ワークシックバランス」をとるために行っていることとして、 あてはまるものをすべてお選びください。
(いくつでも)
Q.あなたは会社の上司・同僚や人事にご自身の持病・疾患のことを伝えていますか。
Q.下記の項目について、 あなたのお気持ちや行動はそれぞれどの程度あてはまりますか。
■周囲の意識
一般ワーカーに調査を行ったところ、 「自分の周囲で、 誰がどんな持病を抱えているのかわからない」「持病を抱えている人に対して、
病気のことを聞いてよいのかわからない」「持病を抱えている人に対して、 どうサポートすればいいかわからない」と、 約7割にとまどいの意識が見えました。
Q.下記の項目について、 あなたやあなたの会社の状況は、 それぞれどの程度あてはまりますか。
■リモートワーク関連
コロナウイルス感染拡大により推進されたリモートワークは「ワークシックバランス」にとって好影響があったと考える人が約半数存在し、
「体調管理しやすくなった」が65%、 「治療と仕事を両立しやすくなった」が58%、 「症状を抱えていても仕事をしやすくなった」が56%という回答となりました。
Q.下記の項目について、 あなたのご状況や行動はどの程度あてはまりますか。
〈 調査概要 〉
調査方法 :インターネット調査
調査会社 :楽天インサイト
調査対象者 :性別 男女
エリア 全国
年代 29歳~69歳の就労中男女
調査期間 :2020年10月19日~10月23日
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