「友情のかたち」「ハラスメント」「生きづらさ」など、現代では避けられないリアルな葛藤を描き出した小説『ひきなみ』(著:千早茜)に共感の声続々!
千早茜『ひきなみ』KADOKAWA ※帯付
株式会社KADOKAWA(本社:東京都千代田区、 代表取締役社長:松原眞樹)が、 2021年4月30日(金)に発売しました千早茜さんの最新小説『ひきなみ』。
いちはやく本書をお読みいただいた書店員の皆さんから、 続々と共感の声が寄せられております。
さらに、 文芸WEBマガジン「カドブン」(
「千早茜を読むならこの5選」や書評など、 「小説 野性時代」公式note(
https://note.com/yaseijidai)では本書の試し読みも公開中です。 ぜひこの機会にご覧ください!
* TOPICS
1.書店員の皆さんから熱い声続々!(※一部抜粋してお届けします)
●魂はつながる。
上辺だけの関係ではない、 お互いをよりどころにし、 求めているのが切実すぎる。
現代社会が生み出す歪みと実に激しい描写が混ぜ合い、 その文学性に引き込まれていく。
二人の背負ったもの、 葛藤、 悲しみは現代にもつながっている。
――ジュンク堂書店滋賀草津店 山中真理さん
●今、 ここで涙を流した自分が、
いつかその涙を忘れたとしても涙を流した過去はなくならない。
その過去が未来の自分をきっと抱きしめてくれる。
諦めること、 逃げること、 それができる強さは、 いつか闘うための力になる。
諦めていい、 逃げてもいい、 いつかきっと闘える日が来るから。
――精文館書店中島新町店 久田かおりさん
●不満にあふれた現状を飛び越える。 と口では簡単には言えるけど、
今いる場所で迷って諦めて踏みとどまっても、
それでも足掻いてでも前へ進んで行くかけがえのなさ。
ずっと一緒にいなくてもいい、
それでもどこかで誰かと繋がって心を共にしていれば、 きっと良い方向へ光があたっていく。
――大盛堂書店 山本亮さん
●闘ったり抗ったりする力がどうしても出ない時は、
自分のまま生きていけばいいとそっと背中に手を当ててくれる。
どうしようもなく弱ってしまった時には、 優しく寄り添ってくれる友達のような本。
息がつまりそうなしんどさを抱えている人にぜひ読んでもらいたい。
――三洋堂書店新開橋店 山口智子さん
●真以と再会するまでのミステリーの行方に疾走感がとまらない。
自分にとっての美しいもの、 自分が本当にやりたいこと、 確かな強さを受け取った。
――うさぎや矢板店 山田恵理子さん
2.文芸WEBマガジン「カドブン」で読めます!
●新井見枝香さんによる厳選小説5作品
「千早茜を初めて読むならこの本がおすすめ!」
https://kadobun.jp/feature/readings/56ro4ljywa8s.html
●作家・大前粟生さんによる書評
「ここに私がいるということ、 ここに私がいたということは、 絶えず世の中を揺さぶっている――」
https://kadobun.jp/reviews/473de50sitkw.html
●著者・千早茜さんインタビュー
「逃げたいときに逃げられるひとは限られている」
https://kadobun.jp/feature/interview/ckgujqhysmos.html
3.「小説 野性時代」公式noteで試し読み公開中!(#1~#4)
https://note.com/yaseijidai/n/n9cf4166cddb3
* 『ひきなみ』について
私たち、 ずっと一緒だと思っていたのに。 彼女は脱獄犯の男と、 島から消えた――。
千早茜『ひきなみ』書店店頭用POP(KADOKAWA)
千早茜『ひきなみ』書店店頭用POP(KADOKAWA)
◆読みどころ 3つのポイント
1.前後半で色の変わる今作には、 著者の持ち味であるイマジネーション豊かな描写と、 現代では避けられないどこまでもリアルな葛藤の両方が盛り込まれています。
2.「なぜ少女は脱獄犯の男と逃亡したのか」というサスペンスフルな仕掛けに、 一気読み間違いなし。
3.「友情」という言葉では簡単にくくれない人のつながりを描き切った、 胸揺さぶられる傑作です!
◆あらすじ
小学校最後の年を過ごした島で、 葉(よう)は真以(まい)に出会った。 からかいから救ってくれたことを機に真以に心を寄せる葉だったが、
ある日真以は島に逃げ込んだ脱獄犯の男と一緒に島から逃げ出し、 姿を消してしまう。 裏切られたと感じた葉は母に連れられ東京へ戻るが、
大人になって会社で日々受けるハラスメントに身も心も限界を迎える中、 ある陶芸工房のHPで再び真以を見つける。 たまらず会いに行った葉は、
真以があの事件で深く傷ついていることを知り――。
女であることに縛られ傷つきながら、 女になりゆく体を抱えた2人の少女。
大人になった彼女たちが選んだ道とは?
◆書誌情報
千早茜『ひきなみ』KADOKAWA
千早茜『ひきなみ』KADOKAWA
作品名:ひきなみ
著者名:千早 茜
発売日:2021年4月30日(金)★電子書籍同日配信
定 価:1,760円(本体1,600円+税)
頁 数:264頁
装 丁:大久保伸子
装 画:西川真以子
体 裁:四六判上製 単行本
発 行:株式会社KADOKAWA
初 出:「小説 野性時代」2019年11月号~2020年3月号、 2020年5月号~9月号
* 著者プロフィール:千早 茜(ちはや あかね)
撮影/小嶋淑子
撮影/小嶋淑子
1979年、 北海道生まれ。 立命館大学文学部卒業。 小学生時代の大半をアフリカ・ザンビアで過ごす。
2008年、 『魚神』で第21回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。 09年、 同作で第37回泉鏡花文学賞も受賞。 13年、
『あとかた』で第20回島清恋愛文学賞を受賞。 21年、 『透明な夜の香り』で第6回渡辺淳一文学賞を受賞。
他の著書に『クローゼット』『神様の暇つぶし』『さんかく』やクリープハイプ・尾崎世界観との共作小説『犬も食わない』、 宇野亞喜良との絵本『鳥籠の小娘』、
エッセイ集『わるい食べもの』『しつこく わるい食べもの』などがある。
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