国際宇宙ステーション「きぼう」の高品質タンパク質結晶化実験サービスでJAXAの民間パートナーに選定
国際宇宙ステーション「きぼう」の高品質タンパク質結晶化実験サービスでJAXAの民間パートナーに選定 ~創薬支援などライフサイエンスR&D領域に貢献~ Space
BD株式会社は、 JAXAから「『きぼう』高品質タンパク質結晶生成実験事業における民間パートナーの選定のための公募型企画提案募集」において、
同事業を実施する唯一の民間パートナーとして選定され、 5月6日、 JAXAと基本協定書を締結しました。 本事業は、
JAXAが進める「きぼう」利用サービスの民間移管の一つとなります。 Space BDは、
JAXAが行う高品質タンパク質結晶化実験の運用準備作業の請負を通じて様々なノウハウをJAXAから継承しつつ、 専用の
スマートフォンアプリ等の新たなITシステムの導入によって実験システムの利便性向上・効率化を目指すとともに、 提供される一部の実験機会を活用してSpace
BD独自のサービスを展開することで、 国内外の市場を開拓していきます。 宇宙産業における総合的なサービスを展開するSpace BD株式会社(本社:東京都中央区、
代表取締役社長:永崎将利、 以下Space BD)は、
国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)から「『きぼう』高品質タンパク質結晶生成実験事業における民間パートナーの選定のための公募型企画提案募集」において、
同事業を実施する唯一の民間パートナーとして選定され、 5月6日、 JAXAと基本協定書を締結しました。 本事業は、
JAXAが進める「きぼう」利用サービスの民間移管の一つとなります。 Space BDは、
JAXAが行う高品質タンパク質結晶化実験の運用準備作業の請負を通じて様々なノウハウをJAXAから継承しつつ、 専用の
スマートフォンアプリ等の新たなITシステムの導入によって実験システムの利便性向上・効率化を目指すとともに、 提供される一部の実験機会を活用してSpace
BD独自のサービスを展開することで、 国内外の市場を開拓していきます。
JAXAとの本協定は、 宇宙空間特有の微小重力環境を活用し、 地上実験では得られない高品質なタンパク質の結晶生成を行うものです。
高品質な結晶を用いることでタンパク質の立体構造をより詳細に解明することができ、
基礎科学の発展のみならず創薬支援を始めとした様々なライフサイエンスの産業応用につながる成果が期待されます。国際宇宙ステーション(左)と地球上(右)で生成したヘモグロビンのタンパク質結晶(C)JAXA
国際宇宙ステーション(左)と地球上(右)で生成したヘモグロビンのタンパク質結晶(C)JAXA
一例として挙げられる創薬分野では、 得られた高品質な結晶をもとに明らかにされた創薬標的タンパク質の精密な立体構造情報は、
有効な薬剤候補を検索する際の予測精度と計算速度の向上につながり、 新薬開発の効率化への貢献が期待されます。 また、 創薬以外にも、 創“農”薬支援、
エネルギーや食糧問題解決への貢献が期待されている産業用酵素(高効率水素生成/分解触媒やバイオマス分解触媒)等の幅広い研究分野での利用が見込まれるほか、
宇宙を題材としたライフサイエンス教育プログラムとしての活用事例も想定されます。
Space BDでは協定の締結を受け、 すでにJAXA(含む前身のNASDA)と20年以上の提携実績を持ち、
独自でも新薬開発やタンパク質研究に係るサポートを展開する株式会社丸和栄養食品等とのパートナーシップ関係を結び、
宇宙実験にとどまらず地上解析等を含むライフサイエンス分野でのR&Dサービスをワンストップで提供する体制を整えました。
Space BDはこれまでに、 「きぼう」からの衛星放出事業、 及び「きぼう」船外実験設備利用事業においてもJAXAから民間事業者として選定を受けています。
今回締結した協定に基づく船内での新事業とのシナジーを発揮し、 国内外でのISS利用の促進を幅広くリードしていくとともに、
宇宙利用と地上実験を融合するかたちでのライフサイエンス分野でのR&D事業の新規開拓に取り組んでいきます。
また、 本サービスの開始を契機に、 ISSサービス利用者向けITシステムの開発・運用に参画し、
「早く」「安く」「簡単な」宇宙利用の実現とそれによる宇宙産業の裾野拡大に貢献していきます。
■ Space BD株式会社 COO 事業開発部長 金澤 誠のコメント
この度は「きぼう」の高品質タンパク質結晶化実験サービスおいてJAXA唯一の民間パートナーとして選定を受けましたこと、 大変有難く感じております。
本事業の自立化に向け、 当社の国内外での需要獲得力及び技術力を活かし、 新規市場の開拓やサービス品質の向上に真摯に取り組んでまいります。 また、
地球低軌道商業化に向けては、 幅広い分野での需要開拓に失敗を恐れずに取り組み、 ユーザーの声を丁寧に拾い上げることが重要と考えております。
ISS利用のリーディングカンパニーとして、 引き続き当該分野での事業開発にスピード感とコミットメントをもって取り組んでいく所存です。
■本件に関するJAXAのお知らせ
https://humans-in-space.jaxa.jp/kibouser/pickout/72757.html
■ご参考:JAXA 高品質タンパク質結晶生成実験HP
https://humans-in-space.jaxa.jp/protein/index.html
■ご参考:JAXA 有人宇宙技術部門HP
https://humans-in-space.jaxa.jp/
https://humans-in-space.jaxa.jp/
■本サービスにおける当社パートナー:株式会社丸和栄養食品 会社概要
社名:株式会社丸和栄養食品
本社住所:奈良県大和郡山市筒井町170番地の1
代表者:代表取締役 伊中浩治
設立:1974年1月
事業内容:たんぱく質関連サービス及び製品の提供
URL:
http://www.maruwafoods.jp/index.php
■Space BD 株式会社について
宇宙商社(R)であるSpace BDは、 2017年9月の創業以来、 「日本発で世界を代表する産業と会社をつくる」ことを目標に掲げ、
宇宙の産業化を促進していくためのサービスを展開しています。 衛星打上げ・国際宇宙ステーションの利活用等のサービスを展開する「ローンチサービス事業」、
宇宙機器開発に関連する部品コンポーネントや試験設備の輸出入等を担う「宇宙機器輸出入事業」、 宇宙飛行士を1つのロールモデルと捉え、
社会で活躍できる人材の育成プログラムを提供する「教育事業」、 SDGs等と掛け合わせ、 宇宙を活用した新たな事業創生を目指す「宇宙利用事業」、
更に今回の選定を受けて立ち上げる「ライフサイエンスR&D事業」等の分野で、 事業開発に取り組んでおります。
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