ユーザーの趣味趣向に合わせた観光地を提示できる観光型MaaS「札Navi」を札幌で実証事業

利用者の約9割が提案された観光地を実際に訪問、有益な情報発信で市内観光の活性化に寄与 一般社団法人さっぽろイノベーションラボ(本拠地:北海道札幌市、

代表理事:石田 崇、

以下:さっぽろイノベーションラボ)が幹事社を務める札幌型観光MaaS推進官民協議会とTISインテックグループのTIS株式会社(本社:東京都新宿区、

代表取締役社長:岡本 安史、 以下:TIS)は、

札幌市内の観光周遊の促進を目指すサービス「札Navi(サツナビ)」の実証事業を2021年2月1日から2021年2月21日まで実施したことを発表致します。

■今後の改善点について

アンケートの結果を踏まえ、 今後は以下の3点について改善検討していきます。

(1)多様な移動手段の確保、 機能改善

「札Navi」で提案した移動手段およびタクシー配車機能は、 約4割のユーザーは利用しておらず、

その理由として「提案された移動手段よりも適切な移動手段がある」という回答が、 約7割を占めました。 今後は、 提案する移動手段に多様なモビリティを組み込み、

移動手段検索としての機能の充実を図ります。

本事業は国土交通省の「令和2年度日本版MaaS推進・支援事業」に選定されたもので、 札幌市内における地下鉄、 バスなどの公共交通機関と観光施設を連携し、

市内の観光周遊促進を目指したものです。 独自開発のシステムを用いて旅ナカにおけるユーザーの潜在ニーズを可視化し、 最適な観光地のリストアップ、

旅程およびルートを自動で作成し提案します。

さっぽろイノベーションラボは、 実証事業全体のとりまとめ、 およびレコメンドロジック、 経路計画のシステム開発を担い、 TISは、

さっぽろイノベーションラボの一員として本事業の事務局を担当し、 企画立案・実証事業の推進を行いました。 また、 さっぽろイノベーションラボを拠点に、

札幌圏をはじめとした北海道全域において、 データを活用したビジネスの組成を進めています。 本実証を皮切りに、

地元企業と連携して北海道における交通課題の解決や地域活性化に取り組んでいます。

■実証実験の背景・目的

札幌を訪れたことのある観光客に対して札幌市が実施したアンケートから、 観光客は市内の移動に関する不満が多いことがわかりました。 特に、

観光スポット同士の距離が離れていて移動が大変、 乗り物の乗継が不便でわかりにくいといった課題が挙げられています。

札幌型観光MaaS推進官民協議会は「札Navi」によって、 市内観光周遊促進への貢献を目指しています。 ユーザーが求めている観光スポット情報と、

公共交通機関を使った最適な移動方法・旅程を提案することで、 市内観光における円滑な移動の実現を目的としています。

■「札Navi」について

ユーザー属性・趣味嗜好データを基に観光地をレコメンドし、 公共交通機関を使って、 訪れたい複数の観光地を回る最適なルート(時刻・乗る便など)を提案します。

タクシーの配車、 外部チケットサイトで施設入場券を購入することも可能です。

<ユーザーの利用画面>

<「札Navi」の仕組み>

なお、 実証実験の概要については、 2021年1月26日にさっぽろイノベーションラボより公開されたプレスリリース(下記URL)をご確認ください。

wp-content/uploads/2021/01/d8077110f1c680690cc1ba750d60e178-3.pdf

また、 札幌型観光MaaS推進官民協議会のメンバーについては2021年5月20日にさっぽろイノベーションラボ(

HOME

https://sapporo-innovation-lab.jp

)より発表のプレスリリースをご参照ください。

■「札Navi」実証事業の結果について

<利用者動向>

※新型コロナウイルスの影響により、 一般観光客が2019 年以前より激減した中、 学生モニターなどにより、 実証事業を実施しました。

<ユーザーアンケート結果について>

本事業の効果検証を目的としたアンケートを「札Navi」利用者に対して実施し、 以下の実証成果を得られました。 *

「札Navi」で提案した観光地を訪れた割合は全体の約9割に及んだ。

* 「札Navi」を利用した評価として、

約6割が「非常に良かった」・「よかった」と回答。 その理由として、 「目的の観光地への移動手段を知ることができた」という回答が最も多く得られた。

*

約7割が「”札Navi”の利便性が向上すれば今後も利用して観光をしたい」と回答。

その他アンケート結果については別紙1.をご確認ください。■今後の改善点について

アンケートの結果を踏まえ、 今後は以下の3点について改善検討していきます。

(1)多様な移動手段の確保、 機能改善

「札Navi」で提案した移動手段およびタクシー配車機能は、 約4割のユーザーは利用しておらず、

その理由として「提案された移動手段よりも適切な移動手段がある」という回答が、 約7割を占めました。 今後は、 提案する移動手段に多様なモビリティを組み込み、

移動手段検索としての機能の充実を図ります。

(2)レコメンド機能、 旅程提案機能の改善

レコメンド、 旅程提案機能に関して、 「滞在時間を自分で設定したい」「旅程を自分で編集したい」といった、 要望が多数寄せられました。

ユーザー自身で旅程を編集できるよう、 旅程機能に柔軟性を持たせることを検討していきます。

(3)お得なサービス、 決済機能の導入

複数の移動手段にまたがるお得な乗り放題チケットの提供や、 提案された施設を訪れることでクーポンが得られるなど、

利用者にお得感のあるサービスの提供を検討していきます。

また、 公共交通機関や観光施設などでその都度、 決済をするのではなく、 一元的に自身のスマートフォンで決済が完結する仕組みなども検討していきます。

■今後の方向性について

札幌型観光MaaS推進官民協議会では、 実証実験結果から得られた情報をもとに「札Navi」のアップデートを図るとともに、 交通事業者との連携を進め、

サービス品質の向上を目指します。 TISは「札Navi」の発展に取り組むとともに、 飲食や宿泊など異業種との積極的なデータ・システム連携、

例えばユーザーが過去に訪れたことのある飲食店や宿泊施設などの情報を基に観光情報を提供するなど、 付加価値の高いサービス創出に注力して参ります。

■札幌型観光MaaS推進官民協議会について

札幌市における観光型MaaSの実現を目指し、 さっぽろイノベーションラボを主体とする構成員で組成した協議会です。

■一般社団法人さっぽろイノベーションラボについてhttps://sapporo-innovation-lab.jp/

https://sapporo-innovation-lab.jp/

自治体の施策と積極的に連携しながら、 地域の発展に積極的に貢献することを目指し、 地場IT企業を中心に2017年に設立されました。

札幌をフィールドとした先端技術の実証、 人材育成、 スタートアップ機運の醸成などの地域課題の解決に取り組んでいます。 会員数150名(法人会員、 個人会員含む)

■TIS株式会社について

https://www.tis.co.jp/

TISインテックグループのTISは、 SI・受託開発に加え、 データセンターやクラウドなどサービス型のITソリューションを多数用意しています。 同時に、

中国・ASEAN地域を中心としたグローバルサポート体制も整え、 金融、 製造、 流通/サービス、 公共、

通信など様々な業界で3,000社以上のビジネスパートナーとして、 お客様の事業の成長に貢献しています。

※ 記載されている会社名、 製品名は、 各社の登録商標または商標です。

<本件に関するお問い合わせ>

札Navi事務局 石田/牟田

Mail:[email protected]

TIS株式会社

DX営業企画ユニット PAYCIERGE(ペイシェルジュ)総合窓口

E-mail:[email protected]

<別紙1.:アンケート結果について>

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