京都大学・東和薬品と服薬支援ツールを用いた実証実験を開始
薬の飲み忘れを防止し、継続して服薬を管理できる服薬支援ツールを使用することで、患者さんの服薬遵守および服薬アドヒアランス向上の効果につながることを検証
株式会社ヘルステック研究所(本社:京都府京都市、 代表取締役:阿部達也、 以下「ヘルステック研究所」)は、 国立大学法人京都大学(所在地:京都府京都市、
学長:湊長博、 以下「京都大学」)および東和薬品株式会社(本社:大阪府門真市、 代表取締役社長:吉田逸郎、 以下「東和薬品」)と共同研究契約を締結し、
服薬支援ツールを用いた実証実験を2021年5月10日より開始しました。 ■背景
ヘルステック研究所は、 東和薬品と株式会社バンダイナムコ研究所が開発する、
ゲームメソッド機能を実装する服薬支援ツールの実証実験用プロトタイプの開発過程において、
服薬支援ツールの使用が患者さんの服薬アドヒアランス向上および残薬の解消への効果につながることを検証するため、
京都大学および東和薬品と「服薬支援ツールを用いた服薬遵守割合及び服薬アドヒアランスの向上効果の検証に関する研究」の共同研究契約を締結し、
実証実験をおこないます。 実証実験では、 ヘルステック研究所が開発・提供している健康管理アプリケーション「健康日記」に、
プロトタイプを連携した実証実験用の服薬支援ツールを使用します。
■実証実験の内容
本実証実験は、 生活習慣病治療のために服薬している患者約200名を対象にランダム化比較試験を実施します。
研究対象者を無作為に服薬支援ツール使用グループ(以下「介入群」)と、 服薬支援ツール不使用グループ(以下「対照群」)に分け、
服薬支援ツールの使用における服薬遵守割合および服薬アドヒアランスの向上効果を検証します。
■実証実験での役割
京都大学は、 本実証実験によって得られたデータを活用し、 服薬アドヒアランス向上に向けた関連要因の調査及びエビデンス創出と、
医学的見地から服薬支援ツールの改良に向けたアドバイスを行います。
東和薬品は、 本実証実験で得た検証結果や、 服薬支援ツールの使用感といった、 さまざまな情報を元に改良をおこない、
服薬支援ツールの完成版の開発を進めてまいります。 そして、 患者さんの服薬アドヒアランス向上と、 それによる残薬の解消といった医療経済課題に貢献します。
ヘルステック研究所は、 本実証実験の技術的サポートとして健康管理アプリケーション「健康日記」を提供します。
<京都大学 環境安全保健機構附属健康科学センターについて>
京都大学の全学支援組織として、 健康管理業務に関する医学的研究と教育を行っています。
詳細は(
https://www.hoken.kyoto-u.ac.jp/
)をご参照ください。
<東和薬品株式会社について>
東和薬品は、 患者さんの経済的負担や国の財政負担の軽減に貢献するジェネリック医薬品の普及に向け、
研究開発・製造・販売を行うジェネリック医薬品の総合メーカーです。 また、 「人々の健康に貢献する」という企業理念のもと、
「健康の維持」や「病気になる前の状態(未病、 MCIなど)を健康な状態に戻す・または悪化させない」といった健康に関する取り組みをおこなっています。
今回の取り組みが患者さんの健康維持に役立てるよう開発を目指してまいります。
詳細は(
https://www.towaya.co.jp/)をご参照ください。
<株式会社ヘルステック研究所について>
株式会社ヘルステック研究所は、 大学を起点とした「生涯に渡る健康情報プラットフォーム」の構築を通して、 人々の健康増進に寄与するプロジェクトに取り組んでいます。
具体的には、 個人の同意を前提としたPHRの実現および健康データの利活用を目指し、
生涯PHRアプリ『健康日記』(京都大学との共同研究の成果物)を無料配布しているほか、 Web問診システムや健康観察システムを開発・提供しています。
健康情報に関する共同研究やコンサルティングも実施しています。
詳細は(
https://htech-lab.co.jp/)をご参照ください。
■生涯PHRスマートフォンアプリケーション『健康日記』
PHR(パーソナル・ヘルス・レコード)は、 個人の生活に紐付く医療・介護・健康等に関するデータを本人の判断のもとで利活用する仕組みであり、
主要な記録媒体としてスマートフォン(スマホ)が用いられています。 母子手帳の情報や健康診断結果、 日々の歩数や血圧、 体重などの推移を時系列で保存することで、
緊急時や診療時だけでなく日常の健康維持、 促進にも利活用が期待されています。
『健康日記』アプリは、 生涯PHRスマートフォンアプリケーションであり、 ヘルステック研究所と京都大学の共同研究の成果物として無料配布しています。
自分で毎日の体重や血圧、 カロリーなどを記録でき、 スマホのヘルスケア機能と連携すれば歩数などを自動的に取り込むこともできます。
通院や運動記録など自身の健康に関する日記機能や診察券画像の保存機能など随時機能が追加されています。
2020年3月にリリースし現在8万人以上の方にダウンロードされています。
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