糖尿病性腎臓病(DKD)リスク測定研究用試薬の提供を6月1日から開始
代表取締役社長:富永 朋、 以下「当社」)は、 Bio Preventive Medicine Corporation(所在地:台湾新竹市、 CEO:Karen
Tseng、 以下「 BPM」)と提携し、 BPMが新たに開発した糖尿病性腎臓病(Diabetic Kidney Disease =
DKD)リスク測定研究用試薬「Human uPTM3-DKD ELISA」を2021年6月1日より提供開始いたします。 Human uPTM3-DKD ELISA
Human uPTM3-DKD ELISA
1.背景と目的
2016年に厚生労働省から発表された「国民健康・栄養調査」によると糖尿病が強く疑われる者(約1,000万人)と糖尿病の可能性を否定できない者(約1,000万人)を合わせて約2,000万人が糖尿病の疑いがあることが報告されています。
また、 The United States Renal Data Systemの「Annual Data Report」によると、
2016年末時点での日本国内の末期腎不全患者は約32万人を達し、 この10年で増加傾向を示していることが報告されています。
こうした中で本領域における更なる医学研究の進展に資するために、 研究用試薬「Human uPTM3-DKD ELISA」測定キットを発売することになりました。
本取り組みが潜在患者の早期診断/予防に繋がることを切に願っています。
糖尿病性腎臓病とは:
糖尿病性腎臓病(DKD)は典型的な糖尿病性腎症に加え、 顕性アルブミン尿を伴わないままGFR(糸球体濾過量)が低下する非典型的な糖尿病関連腎疾患を含む概念です。
本概念は国際的な流れを受け、 「エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2018」にて国内で初めて掲載された比較的新しい概念です。
過去に実施された研究では2型糖尿病患者の20~40%が進行性腎疾患を発症することが報告されています
出所:J Clin Invest. 2006 Feb 1; 116(2): 288–296.Giuseppe Remuzzi, et al.
「Mechanisms of progression and regression of renal lesions of chronic
nephropathies and diabetes」
2.研究用試薬「Human uPTM3-DKD ELISA」について
*本製品は研究用途のみ使用可能であり、 臨床目的には使用できません
研究用試薬「Human uPTM3-DKD
ELISA」はヒト尿中に存在する特定の翻訳後修飾を受けたFetuin-Aフラグメントを測定する比色免疫測定キットです。
これまでの研究によると、 顕性アルブミン尿を伴わないまま推算糸球体濾過量(eGFR)が低下する患者において、
eGFRが低下する2年前からその症候を高い精度で特定することができた、 という結果が報告されています。
本検査キットは欧州CE-IVD、 マレーシアMDAの認証をすでに取得しており、 今後FDAへの申請も計画されております。
また、 当社では本検査項目に関する研究検体の測定受託も行っています。 本検査項目以外にも当社では大学・医療機関における臨床研究の支援だけでなく、
食品/素材メーカーの商品開発における機能性評価試験などの支援も行っております
3.BPMについて
BPMは財団法人工業技術研究院(台湾/ITRI)から2014年にスピンオフし設立された新興医療ベンチャーです。
特に付加価値の高い早期発見/予防に寄与する分子診断薬製品開発に注力しています。
台湾経済部(MOEA)から支援を受けた国家バイオマーカープロジェクトを通じて発明されたコア技術を基に、
糖尿病性腎症のモニタリングを行う尿検査キット「DNlite」を2014年に発売しました。
4.今後の展開と取り組みついて
当社とBPMは「Human uPTM3-DKD ELISA」以外にも、 BPMが将来新たに開発する製品についても提携を続けていく予定です。
今後も死亡率が高い、 患者数が多い、 医療費負担が重い、 あるいはQOLが著しく低下する、 といった疾患を予防していくための検査サービス提供に加え、
大学/研究機関による研究推進を支援するために良質でユニークな研究用試薬を提供してまいります。
■本件に関するお問い合わせ先
株式会社プリメディカ
担当:佐藤(事業企画部)
MAIL: [email protected]
■会社概要
社名 : 株式会社プリメディカ
本社 : 東京都港区芝公園2丁目3-3 寺田ビル 5階
設立 : 2010年7月
代表 : 富永 朋
事業内容: 予防医療事業、 最先端医療の研究開発事業
企業URL :
社名 : Bio Preventive Medicine Corporation
本社 : h6F.-1, No.18, Taiyuan St., Zhubei City, Hsinchu County 302, Taiwan
代表 : Karen Tseng
事業内容:早期発見/予防に寄与する分子診断薬製品開発
企業URL :
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