大阪市東淀川区に世にも珍しい「循環型地域食堂」が出現!
地域課題を解決する事業しか立ち上げない奇妙な会社が次に興したのは、地域の食材をドライブさせる地域食堂でした。 ■突如撤退した地元民の生活を支えていたスーパー
■ 近隣のシニアは途端に買い物難民に
■ 買い過ぎた食材や消費期限切れ間近の食材を地域住民が持ち寄り調理。 1g1円のおばんざいとして提供!
■ 余った料理は無料で誰でも持って帰れる仕組み「親切な冷蔵庫」に入れてドライブ
■地域に住む前期高齢者や同場所にある学習塾の生徒らがボランティアで運営
2021年3月。
「地域の食材を循環させて激安(1g1円)のおばんざい食堂をオープンさせる」
「余ったおばんざいはコロナ禍で収入が減って苦しい人や、 残業でご飯を作る気力もない人などに無料で還元」
そんな世にも珍しい食堂がオープンしました。
(株)Snailtrackがテナントとして入っているエバーレというショッピングタウン。
築45年のシャッター街です。
その上階マンションに住んでる1400世帯の住人の生活を支えているスーパーが2021年1月に突如撤退。
マンションは独居シニアも多く、 手押し車や杖を突いて歩くシニアの方は隣町のスーパーを往復すると2時間かかる。
自分だけのために料理をするのも面倒だし「ちょっと下のスーパーにお惣菜を買いに行く」が唯一の外出でありちょっとした運動でもあり、
ご近所さんと顔を合わせて挨拶して安否確認やコミュニケーションを取る起点になっていました。
それが失われるというのは都会のど真ん中でちょっとした買い物難民が生まれるということだし、
ただでさえコロナ禍で運動量やコミュニケーションが減ってるのに輪をかけて気持ちが暗くなるし、 不健康になる。
そこで考えたのが循環型地域食堂「ばんざい東あわじ」。
やりたかったことは下記4つ。
1.エバーレの買い物難民(特に食事)を救う
2.上階や近隣に住む皆さんが家から出て運動やコミュニケートできる装置を作る
3.コロナが原因も含め「食が安定していない」人たちに無料でご飯を提供できる仕組み
4.狭い地域の中で地域版フードドライブにチャレンジ
ばんざい東あわじでは「おばんざい」が大皿で並べられ、 台湾の食堂を参考に「1つの器にごはんをよそってその上におかずを乗せていくスタイル」。
※洗い物が少なくて済むのでエコ
1g1円の激安 量り売りで、 持って帰ることもできるし食堂スペースで食べて帰ることもできます。
とにかく安くて美味しくて体にいいおばんざいを提供しないと意味がない。
食材はなるべく地域の皆さんから寄付いただいたものを使い、
調理やレジは地域のまだまだ元気な前期高齢者やボランティア募集サイトを見て駆けつけてくれた学生さん、 併設の学習塾の生徒らがボランティアで参加。
さらに食材を循環させる装置として「親切な冷蔵庫」を設置。
売れ残ったおばんざいは専用の容器に入れ、 「ばんざい弁当」を作り冷蔵庫へin。
地域の方なら誰でも勝手に無料で持っていけるようにしました。
容器は後日返却BOXに返ってくる仕組みですが、 その際にお礼の手紙が度々貼ってあります。
まだ始まったばかりですが、 東淀川に生まれた世にも珍しい地域食堂が、 食材を通して新しい地域の循環を起こしています。
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