順天堂大学とセルソース、エクソソームを用いた脳梗塞後遺症・パーキンソン病の治療について共同研究を実施
順天堂大学とセルソース、エクソソームを用いた脳梗塞後遺症・パーキンソン病の治療について共同研究を実施 順天堂大学(学長:新井一、 大学院医学研究科神経学 服部
信孝教授、 上野 祐司准教授、 常深 泰司准教授)とセルソース株式会社(代表取締役社長CEO:裙本理人、 以下「セルソース」)は、
エクソソームを含む細胞分泌物(セクレトーム)を用いた、 脳梗塞後遺症・パーキンソン病における新規治療開発について共同研究契約を締結いたしました。
エクソソームは生体の細胞から分泌される小胞です。 細胞間の情報伝達の役割を担っており、 細胞に対し様々なはたらきを促す機能を持ちます。
医療においては創傷治癒や炎症抑制、 細胞再生等の効果が期待されており、 疾患治療へ応用するための研究が世界中で進められています。
この度の順天堂大学とセルソースの共同研究は、 重度の運動障害を引き起こす可能性がある脳梗塞後遺症やパーキンソン病に対し、
エクソソームを含むセクレトームを用いた治療の安全性・有効性を検討するものです。
背景
1.脳梗塞後遺症の治療について
脳梗塞は、 様々な原因で脳の血管が塞がれ、 脳組織に血液が巡らず損傷する疾患です。 これにより運動麻痺等の後遺症が生じる場合があり、
日常生活に重大な支障をきたす可能性があります。
脳梗塞で損傷した脳組織は部分的に再生することが知られていますが、 セクレトームはこの再生を促し、
運動機能を回復させることで後遺症を軽減させる可能性が期待されます。 この度、 共同研究においてセクレトームを用いた治療について検証を行ってまいります。
2.パーキンソン病の治療について
パーキンソン病は、 運動機能に関わる神経伝達物質・ドパミンを作る神経細胞が脳の異常により変性、
脱落しドパミンの産生が減少することが主な原因で発症する神経変性疾患のひとつです。 手足の震えやこわばり、 姿勢反射障害などの運動障害を引き起こすほか、
認知症の併発リスクの高さも示唆されています。 この度の共同研究では、
セクレトームがもつ免疫調整・神経保護作用等の多面的な機能によるドパミン神経の保護作用を解明し、
パーキンソン病の新規治療法のひとつとして応用可能か検証を進めてまいります。
順天堂大学とセルソースの共同研究においては、 脳梗塞後遺症・パーキンソン病に対してセクレトームの治療効果及び作用機序について検証するとともに、
臨床応用可能か安全性と有効性の検討を進めてまいります。
そして、 セクレトームを用いた治療が確立されることで、 将来的には、 軽度認知障害(MCI)や高次脳機能障害等の治療への応用も期待されます。
順天堂大学
順天堂大学は、 「不断前進」の理念のもとに学是「仁」を大切にしながら、 出身校、 国籍、 性別の差別のない“三無主義”を学風として掲げ、
6学部3研究科6附属病院からなる「健康総合大学・大学院大学」として教育・研究・医療そしてリベラル・アーツを通じて国際レベルでの社会貢献と人材育成を進めております。
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セルソース株式会社
再生医療の産業化推進を目的とし、 再生医療を提供する医療機関さまへの法規対応サポートと、 脂肪由来幹細胞や血液の加工受託を行う再生医療関連事業を展開しています。
再生医療等安全性確保法にもとづく特定細胞加工物製造許可施設(施設番号:FA3160006)にて約20,000件の細胞等加工を受託しており、
豊富な実績をもとに医療機関さまに安心してご利用いただけるサービスの提供と、 研究・技術開発に努めています。
本社所在地 東京都渋谷区渋谷1-19-5 渋谷美竹ビル2F
代表者 代表取締役社長CEO 裙本 理人(つまもと まさと)
上場市場 東京証券取引所マザーズ(証券コード 4880)
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