製薬業界で働く人の85%が「今後のキャリアに不安」

キャリアに関する意識調査 株式会社クイック(本社:大阪市、 代表取締役社長:川口一郎)が運営する製薬業界に特化したニュースメディア「AnswersNews」は、

製薬業界で働く653人を対象に「今後のキャリアに関する不安」についてアンケート調査を行い、 結果をまとめました。

■調査の背景

「景気に左右されず安定している」と言われる製薬業界ですが、 近年、 市場環境の変化に伴って早期退職を募集する企業が増えています。 特に、

医薬品に関するさまざまな情報を医師に伝達するMR(医薬情報担当者)は過去6年で8500人以上減り(公益財団法人MR認定センター調べ)、

新型コロナウイルス感染症による対面営業の縮小でさらなる減少が予測されています。

そこで、 製薬業界で働く人を対象に、 今後のキャリアについてどのような不安を感じているのか、 アンケート調査を実施しました。 調査結果からは、

MRを中心に職種の将来性に対する不安を感じている人や、 新薬を開発できない会社の将来を不安に思っている人が多いことがわかりました。

■詳細な調査結果をまとめた記事はこちら

https://answers.ten-navi.com/pharmanews/19980/

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■結果のポイント

「今後のキャリアに不安はありますか」と尋ねたところ、 全体の84.8%が「不安がある」と回答。 職種別では「営業」が91.7%で最も高く、

「研究」「メディカル」「製造」「開発」でも8割を超えました。

「最も強く感じている不安は何ですか」との問いでは、 「職種の将来性」を挙げる人が24.5%で最も多く、 「会社の将来性」(21.1%)、

「製薬業界の将来性」(14.6%)、 「キャリアパスが限られる」(14.1%)と続きました。

感じる不安は職種によって傾向が異なり、 人員削減や営業活動のデジタル化が進むMRでは「職種の将来性」が最も多かった一方、 マーケティングや研究、

開発などでは「会社の将来性」を挙げた人が最多でした。

どのような時に不安を感じるかと自由記述で回答してもらったところ、

職種の将来性に不安を感じている人からは「Webを通じた情報提供が進んでいるのを感じた時」(30代・営業)や「新型コロナウイルスの影響で訪問しにくくなったにも関わらず、

売り上げが変わらなかった時」(30代・営業)といった回答が、 会社の将来性に不安を感じている人からは「パイプラインを評価する時」(50代・マーケティング)、

「新薬を短いスパンで出せない時」(30代・営業)といった回答がありました。

■調査の概要

・調査方法:AnswersNewsのメールマガジン登録者を対象としたインターネット調査

・調査期間:2020年11月20日~12月4日

・回答者数:製薬業界で働く653人