追悼、山崎正和。その多彩な足跡と業績をたどる、『別冊アステイオン それぞれの山崎正和』発売。
60名を超す執筆陣が「それぞれの山崎正和論」で振り返る。 別冊アステイオン それぞれの山崎正和 公益財団法人サントリー文化財団・アステイオン編集委員会 編 定価:本体1500円+税 CCCメディアハウス
別冊アステイオン それぞれの山崎正和 公益財団法人サントリー文化財団・アステイオン編集委員会 編 定価:本体1500円+税 CCCメディアハウス
山崎正和の多彩な足跡と業績をたどり、 改めてその意義を語る場として。
日本を代表する知識人・山崎正和の劇作家・評論家・思想家として、
または政治・行政への助言者として、
そして学術・教育・文化活動への貢献者としての人生を
60名を超す執筆陣が「それぞれの山崎正和論」で振り返る。
【執筆者】
青木 保、 阿川尚之、 天野文雄、 安西祐一郎、 五百旗頭 真、
井戸敏三、 猪木武徳、 ヴォルフ・レペニース、 宇野重規、
遠藤 乾、 大笹吉雄、 岡本隆司、 鹿島 茂、 片山杜秀、 苅部 直、
川本三郎、 北岡伸一、 久保文明、 近藤誠一、 佐渡 裕、 白石 隆、
高階秀爾、 田所昌幸、 張 競、 堤 春恵、 遠山敦子、 鳥井信吾、
中西 寛、 沼野充義、 林 公子、 藤田三男、 牧原 出、 松本白鸚、
マーク・リラ、 三浦雅士、 御厨 貴、 鷲田清一、 渡辺 保 ほか。
「刊行によせて」より一部抜粋
ライトが消えて幕が下りた。 どんな芝居にも必ず終わりがあるのだし、 八六年に及ぶ人生に幕を引く直前まで、
実に半世紀以上にわたって華々しい文筆活動を続けたのだから、 唐突な幕切れではないのかもしれない。 それでももっと続いていて欲しかったという思いは禁じ得ないが、
残されたわれわれは、 劇場を出てそれぞれの家路にむけて歩む間にも、 舞台の光景や台詞を反芻し、 それを胸に明日からの日常に立ち向かう力にはできるはずだ。
*
徒党を組むのを好まず、 自由な中にも節度を持った打ち解けた他者との交わりを実践し組織してきた故人を追悼するのに、 友人知人の感傷的な思い出話や、
凡庸な取り巻きの美辞麗句は相応しくあるまい。 交流のあったそれぞれの関係者が、 劇作、 哲学、 評論、
そして文化制度設計という長きにわたる故人の多彩な足跡と業績をたどり、 改めてその意義を語る場として本号を企画した。
故人の業績の意義を噛みしめることで、 残されたわれわれが喪失を乗り越え歩んでいく糧としようではないか。 『アステイオン』は、
われわれの感謝を込めてこの追悼号を読者と共有し、 山崎正和氏の死を悼みたい。
『アステイオン』編集委員長 田所昌幸
『アステイオン』とは:
1986年に山崎正和が創刊した「鋭く感じ、 柔らかく考える」論壇誌。
公益財団法人サントリー文化財団・アステイオン編集委員会が編集。
アステイオンとは古代ギリシャ語で「都会的な」「洗練された」という意味を持つ言葉。
時代の大きな流れを読み解く議論を掲載する雑誌を年2回発行し、 ウェブサイトには不定期にエッセイやレポートを掲載している。
https://www.suntory.co.jp/sfnd/asteion/
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http://books.cccmh.co.jp/list/detail/2482/
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