見えない人と見るからこそ見えてくる、人間や障害のこと、新しいアートの楽しみ方。『目の見えない白鳥さんとアートを見にいく』9月3日発売。
開高健ノンフィクション賞受賞後第一作 株式会社集英社インターナショナルは、 川内有緒著『目の見えない白鳥さんとアートを見にいく』を9月3日に刊行いたします。
全盲の美術鑑賞者、 白鳥建二さんは、 20年以上にわたり晴眼者と会話しながらアートを鑑賞してきました。
本書は、 著者と白鳥さん、 その友人たちが全国の美術館をめぐり、 語り合った約2年間の記録です。
アートを入り口に、 生や死、 見えることと見えないこと、 人間や社会、 障害についても語り合い、 思索を重ね、 そこに白鳥さんの人生、
美術鑑賞をする理由などが織り込まれ、 壮大で温かい人間の物語が紡がれていきます。
著者は、 目の見えない白鳥さんと会話を通じてアートを楽しみながら共に時間を過ごすことで、 目が見えていても、 見えていないもののあまりの多さや、
自分の中にある偏見や先入観に気付きます。
コロナ渦で対面が難しい現状はありますが、 生身の交流を通してお互いを知ること、 伝え合うことの楽しさ、 喜びを改めて感じられる1冊になりました。 本書を通して、
白鳥さんとのアートの旅を追体験していただき、 アートの新しい見方、 魅力にも触れていただければ幸いです。
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[]著者と登場人物による本書紹介動画
●映像:三好大輔(アルプスピクチャーズ)
* 本書の特色
・大迫力の風間サチコさん《ディスリンピック2680》をカバー裏面に掲載。
本文にはあえて掲載していません。 ぜひ、 第9章の会話から作品を想像したのちにご覧ください。
・作品画像(カラー&モノクロ)を多数掲載
作品を見ながら、 白鳥さんとのアートの旅を追体験できます。
・視覚障害などの理由で本書をお読みになれない方にテキストデータを提供いたします。
本書奥付のQRコードよりご応募ください。
* 書籍情報
書名:目の見えない白鳥さんとアートを見にいく
著者名:川内有緒
発売:2021年 9月3日(金)
定価:本体2,310円(税込)
体裁:四六判ソフトカバー 336ページ(内カラー21ページ)
発行:集英社インターナショナル
発売:集英社
★特設サイト公開中!!
https://www.shueisha-int.co.jp/mienaiart
* 掲載されている作品
ピエール・ボナール、 パブロ・ピカソ、 クリスチャン・ボルタンスキー、 大竹伸朗の絵画、 興福寺の仏像、 障害がある人の作品、 風間サチコの木版画、
マリーナ・アブラモヴィッチの《夢の家》など。
* 著者プロフィール
川内有緒(かわうち・ありお)
ノンフィクション作家。 1972年東京都生まれ。
映画監督を目指して日本大学芸術学部へ進学したものの、 あっさりとその道を断念。
大学卒業後、 行き当たりばったりに渡米。 中南米のカルチャーに魅せられ、 米国ジョージタウン大学で中南米地域研究学修士号を取得。 米国企業、
日本のシンクタンク、 仏のユネスコ本部などに勤務し、 国際協力分野で12年間働く。 2010年以降は東京を拠点に評伝、 旅行記、 エッセイなどの執筆を行う。
『バウルを探して 地球の片隅に伝わる秘密の歌』(幻冬舎)で新田次郎文学賞を、 『空をゆく巨人』(集英社)で開高健ノンフィクション賞を受賞。
著書に『パリでメシを食う。 』『パリの国連で夢を食う。 』(共に幻冬舎文庫)、 『晴れたら空に骨まいて』(講談社文庫)、
『バウルを探して〈完全版〉』(三輪舎)など。
白鳥建二さんを追ったドキュメンタリー映画『白い鳥』の共同監督。
現在は子育てをしながら、 執筆や旅を続け、 小さなギャラリー「山小屋」(東京・恵比寿)を家族で運営する。
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