神とは、死とは、信仰とはどういうものか?NHK出版新書「日本人にとってキリスト教とは何か~遠藤周作『深い河』から考える」が9月10日に発売です。

汎神論の日本人が、本当に一神教のキリスト教徒になれるのか?キリスト教文学の大家・遠藤周作の死から25年、いま最も注目を集める批評家が、「日本的霊性」と「キリスト教」の交点を見出します。

批評家、 随筆家、 そしてNHK「100分de名著」で最多の指南役を務める若松英輔氏。

この度発売の「日本人にとってキリスト教とは何か~遠藤周作『深い河』から考える」は、 若松氏自身との共通点も多いキリスト教文学の大家の作品から、

「日本人とキリスト教」を考察する意欲作です。

若松英輔氏(左)と新刊「日本人にとってキリスト教とは何か」(右)

若松英輔氏(左)と新刊「日本人にとってキリスト教とは何か」(右)

本書の軸になるのは、 遠藤最後の長編『深い河(ディープ・リバー)』。 著者の若松氏はこの作品を、 「『遠藤周作一巻全集』と呼ぶべきもので、

遠藤の問いがすべて凝縮されている重要作」と語ります。

神、 信仰、 苦しみ、 愛、 死について……。 それら一つ一つを章タイトルに据え、 登場人物の言動を丹念に追いながら、

そこに『沈黙』や他作品を補助線として用いることで、 遠藤や著者自身はもちろん、

多くの日本人キリスト教者が追究した大テーマ「日本的霊性とキリスト教の共鳴」を可能にします。

遠藤周作(左)と『深い河』新装版(講談社文庫)(右)

遠藤周作(左)と『深い河』新装版(講談社文庫)(右)

【目次】

はじめに 日本的霊性とキリスト教

第1章 神について

第2章 死について

第3章 出会いについて

第4章 信仰について

第5章 告白について

第6章 苦しみについて

第7章 愛について

おわりに 復活について

* 商品情報

出版社:NHK出版

発売日:2021年9月10日

定価:968円(本体880円)

判型:新書判並製

ページ数:256ページ

ISBN:978-4-14-088662-5

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