満員御礼!今、学校教育で注目を集める“才能はみだしっ子”オンラインフォーラムが開催
https://www.amazon.co.jp/dp/4074439670/ref)共催フォーラム報告 「ギフテッド・チルドレン」という言葉、
日本では「成績優秀な子ども」という視点で語られることが多いが、 実は適切なサポートがされていない「多様な個性」のひとつだ。
そのことを「多くの学校関係者に知ってもらいたい!」との狙いで、 2021年8月18日「才能はみだしっ子フォーラム2021ギフテッド教育への招待」が開催され、
当日500席のチケットは完売、 アーカイブと合わせて視聴は1000回を越えた。 ※アーカイブ動画は2021年1月末まで視聴可能 (
https://invitationtogiftedarchive2.peatix.com)
* ギフテッドは単なる「成績優秀で『よくできる子』」ではない
ギフテッドの子どもたちは、 海外では人口の約6%*は存在すると言われ、 国としてのサポートをしているところも多いが、 日本では、
その存在を正しく知られてもいない。 この現状の理解に向けて『才能はみだしっ子の育て方』(主婦の友社)(
https://www.amazon.co.jp/dp/4074439670/ref)を出版した、
世界ギフテッド&タレンティッド・チルドレン協議会日本代表の酒井由紀子氏は、 こう話す。 「ギフテッドの中には、 学校に適応できず不登校になってしまう子どもや、
ギフテッドの特性を発達障害と誤診されている子どももいる。ギフテッドという言葉が正しく理解されていないから、 適切なサポートも受けられていない。
ギフテッドの子どもは「学びたい!好奇心を満たしたい!」という意欲、 情熱があふれ、 敏感で繊細ゆえにものごとを察知する能力が高い。 適切なサポートさえあれば、
子ども自身が困ることなくのびのびと育つことができるはずだ」。
*『はみだしっ子の育て方』P130米国の情報を参照
* ギフテッドの子どもたちと優秀な子どもとの違いとは?
「才能はみだしっ子フォーラム」の中で、 上越教育大学の角谷詩織氏はギフティッド児※と優秀な子がイコールではないとし、
・例えば、 優秀な子どもは場を読み、 授業の助けとなるような質問をするのに対して、 ギフティッドの子どもは、 自分がとにかく知りたい複雑な質問をすることがある
・ギフティッドの子どもは外界の情報を、 大量に取り入れ処理し放出するために、 喜怒哀楽が激しく感覚過敏をもつことがある
の2つを挙げ、 「ギフティッドの優れた点と困った点がつながりにくく、 理解されにくい子どもたちひとりひとりを、
受容的なまなざしで見て「ギフテッドの子どもはいるのかな」というレンズを通して見つけることが大切」と述べた。
次に講演を行った、 愛媛大学教育学部の隅田学氏は「海外の著名なギフテッド教育研究者は、 “IQが平均以上あり、
さらに創造性と物事に没頭する力が他の子どもと違う子ども”とギフテッドを理解している」と説明。 「
ギフテッドの子どもたちがもつ力を発揮できずに萎縮してしまう学習環境はとても残念。 優劣ではなく個々の子どもがそれぞれに輝く教育がなされてほしい」と訴えた。
※ギフティッド/ギフテッドは同一の言葉。 角谷氏はギフティッドという表記を採用している。
* 「学校で困りごとを抱える」ギフテッドが85%という実情
ギフテッド当事者であり、 当事者会Co-Ringを主宰する土居綾美氏は、 学生時代を振り返って「教科書を見ればわかる内容の授業がつまらなく感じていた。
周りから浮かないように、 勉強ができることを隠し、 目立たないように過ごしていた中、
学校での一部の理解してくれる先生の気遣いや家庭での理解がとても助けになった」と語った。 さらに、 「一般社団法人
ギフテッド応援隊」が実施したアンケート結果を代表理事の冨吉恵子氏が発表。 ギフテッドの子どもを育てる家庭の85%が、 学校での困りごとを抱えており、
そのサポートを担うのは主に学級担任。 冨吉氏は「学校の先生がたには、 ギフテッドの子どもたちの特性を理解し、 困りごとを抱えているという実情を、
ぜひわかってほしい」と発言している。
最後に酒井氏からは、 「ギフテッドに対する支援検討が文部科学省で進みつつあるが、 現在理解されずに困りごとを抱えている当事者、 保護者、 教育者のためにも、
ギフテッドの支援組織などが連携し、 ボトムアップで支援を行うことが大切である」と、 世界の状況と合わせて発表した。
アーカイブ配信申し込み先https://invitationtogiftedarchive2.peatix.com
https://invitationtogiftedarchive2.peatix.com
申し込み締め切り:2021年12月31日 配信終了:2022年1月31日
* 書籍情報
タイトル:才能はみだしっ子の育て方
発売日:2020/9/16
価格:1,540円(10%税込)
単行本(ソフトカバー): 192ページ
ISBN:978-4-07-443967-6
著者:酒井由紀子 監修:隅田学
* 著者情報
酒井由紀子(サカイユキコ):世界ギフテッド&タレンティッド・チルドレン協議会日本代表。 幼少期からの友人が「才能はみだしっ子」であったことがきっかけで、
子どもたちを適切にサポートし、 その能力を生かせるような教育のあり方に強い関心を持つ。
「才能はみだしっ子」に関わる国内および海外の支援団体の取材と交流を重ねている。 * 本件に関する報道関係者の問い合わせ先
【主婦の友社広報窓口】
株式会社C-パブリッシングサービス 広報宣伝部
pr★c-pub.co.jp(★は@に変換してお送りください)
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません