スポーツマックス 2022年春夏コレクション発表
マックスマーラは9月24日 12:00pm(イタリア時間)、 イタリア ミラノにてスポーツマックス2022年春夏コレクションを発表致しました。
スポーツマックス2022年春夏コレクションのインスピレーションソースとなるのは、 戦後のアバンギャルドを代表するアメリカ人の一人、 John
Cage(ジョン・ケージ)が残した音楽の遺産と研究。 アーティスト、 プロデューサー、 作曲家、 音楽理論家など様々な顔を持ち、
音楽や芸術の分野に大きな影響を与えたケージのキャリアは、 ケージの作品の中で最も 有名な「4分33秒」で頂点に達します。 4分33秒の間、
演奏者が音を奏でることはなく、 聴衆はその場に起きる音を聴くという、 この名作とともにスポーツマックスの新コレクションは飛び立ちます。
本コレクションは秩序と混沌、 そして光と闇の二分法の中でストーリーが展開します。 これはケージが描いた完璧な純粋状態の中で表現されている、
雑音と静寂の著しいコントラストの探究でもあります。
彼は生涯の友であった振付師のマース・カニングハムとともに、 音楽とダンスの両方の領域において、
雑音と静寂というこの相反するものの関係を探求することをライフワークとしました。 これと同様に、
スポーツマックスはミニマルで機能的なコードにバロック感覚を組み込むこと、 また、 相反するテーマやモチーフが調和する可能性を追求することにより、
この精神を表現します。 ファッションショーでも、 デザインそのものでも、 その意図は、 伝統的な美的感覚に挑戦し、
コレクションの規範的な構造の中で現実逃避的な感覚を伝えることです。 断片化されたレンズを通してルックに命が吹き込まれ、
基本的なシルエットとボリュームの間の制御された衝突から、 あたかも演劇のようなイメージが生れます。
空想的なエンボス加工と極めてクリーンなラインでデザインされたパフ、 18世紀に主流であったかっちりとしたコルセットを彷彿させる断片的なシェイプが身体を包み、
サイドカットが特徴的なテーラードジャケットには、 ソフトなレギンスを合わせます。
バラエティ豊かなファブリックもまた、 ケージによるコントラストの研究の精神に基づいて熟考されています。 軽やかなガーゼやジョーゼット、 チュールが、
レザーやサテン、 コットン、 ジャカードとは一線を画し、 また、 豊富に採用されているジャージーやニットウェアを通して、
ダンスの世界に捧げるモダンな敬意が表されています。
ヌード、 ホワイト、 エクリュのソフトな色調が随所にちりばめられたカラーパレットも、 オレンジ、 フクシア、 イエロー、 ライトブルー、
ライラックなどの鮮やかな色合いとのコントラストが効いています。
アクセサリーの主役となるのはプラットフォームヒール。 軽量でアバンギャルドなアイウェアは、 意図的にオーバーサイズに仕上げられています。
伸縮性抜群のジャージー素材やスパンコールをあしらった手袋には、 レザーやサテンのクラッチバッグ、
XXLサイズのナイロン製バックパックなどがペアリングされています。
コレクションの雰囲気を盛り上げるのは、
作曲家のテオ・テアルド(ブリクサ・バーゲルトが客演)がスポーツマックスのランウェイショーのために特別に制作したスペシャルなプレイリスト。
人間の耳ではほとんど感知できない微細な音を吹き込みながら、 テアルドは、 新たな無形形式を定義するつながりを形成します。 純白を基調とした会場は、
無限の空間と熟考を誘う静寂に包まれたかのような感覚で観客を魅了します。
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