英語の発想が日本語でわかる、新英文法の提言—『英文法を哲学する』1月26日発売
今まで誰も書かなかった英語と日本語を分かつ深淵を、文豪トマス・ピンチョン、詩聖ボブ・ディランの名翻訳者佐藤良明(東京大学名誉教授)が照らし出す。英語が大好きで大嫌いな日本人必読の書。
株式会社アルク(東京都千代田区 代表取締役社長:天野 智之、 以下アルク)より、 新刊『英文法を哲学する』 のご案内を申し上げます。 [https://prtimes.jp/i/888/1474/resize/d888-1474-81ceeedfb08329e06804-0.png&s3=888-1474-f0788b3d79f574cb29e95065e05fe9b7-816×1158.png]
【あなたが英語ができないのは、 その英文法のせいではありませんか?】
英語の授業で学んだ英文法が今一つピンとこなかった、 結局、 身に付かなかった、 生きた英語を学ぶためには英文法って邪魔なのでは?などと思っている方に向け、
新しい英語の見方を提言する画期的な一冊。 現在の英文法に至った日本の事情や英語教育の変遷をたどりながら、 21世紀ならではの英語との付き合い方を、
佐藤良明先生の軽やかな語りでお届けします。
本書より– 英語を学ぶとは、 私たちにとって、 日本語から抜け出して英語に「乗っかる」ということ。 自転車やスケボーに乗るように、
その上で形をくずさずやっていくということです。 日本語をブランコに喩えると、 ブランコには独特の漕ぎ方があって、 その感覚を私たちは幼児期に習得しました。
「英語に乗る」とは、 違ったバランスの感覚をつかむということです。 そして、 英語を学ぶにはまず、 <あちら>のことばを<うちら>のことばで組み伏せるような、
相撲タイプの学習をやめることです。 英語を訪ね、 英語のしくみにしたがって、 <うちら>の心の縛りを解いていきましょう。
【本の構成】
第0章 はじめに
0-1 英文法は空手の型のようなもの。
0-2 用語に惑わされず、 英語そのものをかぶること。
0-3 翻訳は、 魔法のようにでき上がる。
0-4 文は入れ子構造をしている。
0-5 「寄せ集める」と「組み上げる」は同じではない。 他
第1章 英語文は真実を綴るので、 その窮屈さから逃げる方法がいろいろ用意されていること。
1-1 英語のYesは「はい」ではない。
1-2 英語はガツンと否定する。
1-3 英語の記述は命題に収まろうとする。
1-4 事実でない想いは、 直説法では語らない。
1-5 助動詞は現実の不確かさに文を合わせる。 他
第2章 英語は日本語とまるで違った相貌(そうぼう)をしていること。
2-1 英語文は日本語文とつくりが違う。
2-2 日本語に「人称代名詞」はない。
2-3 SVOは強い力でつながれている。
2-4 英語は構造に収まりたがる。
2-5 日本語は、 背骨の代わりに根を下ろす。 他
第3章 5つの文型の背後に、 2種類の結合が見えること。
3-1 自動詞も、 他動詞に負けず文を伸ばす。
3-2 WhereとWhatは大きく違う。
3-3 文は補語だけで自立する。
3-4 am/ are/ isはbeとは違う。
3-5 beの領分とdoの領分がある。 他
第4章 文の形成を、 名詞を発芽する動詞のはたらきに求めること。
4-1 英語の動詞は自・他の間を行き来する。
4-2 一つの動詞が「文型」を横切って使われる。
4-3 補語か付加詞か、 that is NOT the question.
4-4 7文型は必要ない。
4-5 be動詞を失うことで枝になる。 他
第5章 英語に時制は2つだけ、 3つの時相をマスターしよう。
5-1 出来事は時を進み、 時から抜ける。
5-2 継続と完了のアスペクトを感じ取る。
5-3 「いる」と「ある」が be と have に対応する。
5-4 英語のテンスは「現在」と「過去」の2つだけ。
5-5 受け身になる動詞とならない動詞がある。 他
第6章 コトバに上達するとは、 意識を無意識へとつなぐこと。
6-1 見つめ合わず、 一緒に同じ方を見る。
6-2 自然は否定を知らない。
6-3 コトバは夢にも根ざしている。
6-4 叙実以前に感嘆がある。
6-5 日本語は、 主観的な思いの積み上げを許容する。 他
<商品情報>
【タイトル】『英文法を哲学する』
【URL】
https://www.alc.co.jp/entry/7021040
【価格】1,980円(本体1800円+税10%)
【サイズ】A5 判、 240 ページ
【ISBN コード】9784757439399
【著者】佐藤良明
【著者プロフィール】
佐藤良明(さとう・よしあき)
1950年生まれ。 東京大学名誉教授・放送大学客員教授。 専門はアメリカ文学、 ポピュラー音楽、 メディア文化論。 1990年代、
東京大学教養学部における英語教育改革を主導、 全学共通の英語テキスト『The Universe of
English』(東京大学出版会)シリーズは学内外から反響を呼んだ。 2000年以降はNHKの英会話番組「リトル・チャロ」の放送教材製作、
「1000時間ヒアリングマラソン」の総合監修(アルク)、 放送大学で「ビートルズ de 英文法」等の授業を担当する。
著書に『ニッポンのうたはどう変わったか:増補改訂J-POP進化論』(平凡社ライブラリー)、 『佐藤君と柴田君の逆襲』(柴田元幸との共著、 河出書房新社)、
『これが東大の授業ですか。 』(研究社)など。 訳書に『重力の虹』『ヴァインランド』(トマス・ピンチョン/新潮社)、 『The Lyrics
1961-1973』『同1974-2012』(ボブ・ディラン/岩波書店)、 『精神と自然』(グレゴリー・ベイトソン/岩波文庫)ほか。
[アルクとは]
アルクは、 1969 年 4 月の創業以来、 半世紀にわたって、 企業理念として「地球人ネットワークを創る」を掲げ、
実践的な語学力を身につける教材の開発をすすめてきた語学教育総合カンパニーです。 2021 年に創刊 50 周年を 迎える英語学習情報誌『ENGLISH
JOURNAL』をはじめ、 受講者数延べ 120 万人の通信講座「ヒアリングマラ ソン」シリーズ、 書籍、 研修、 eラーニング教材、
各種デジタルコンテンツの提供など、 語学分野における学習者 向けの様々な支援を行っております。 https://www.alc.co.jp/
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