明石書店出版、『フル・インクルーシブ教育の実現にむけて――大阪市立大空小学校の実践と今後の制度構築』が第7回(2021年度)立命館大学生存学研究所『生存学奨励賞』を受賞
明石書店出版、『フル・インクルーシブ教育の実現にむけて――大阪市立大空小学校の実践と今後の制度構築』が第7回(2021年度)立命館大学生存学研究所『生存学奨励賞』を受賞
株式会社明石書店(代表取締役社長大江道雅)は、
『フル・インクルーシブ教育の実現にむけて――大阪市立大空小学校の実践と今後の制度構築』野口友康著が第7回(2021年度)立命館大学生存学研究所『生存学奨励賞』を受賞したと発表しました。
本書は、 障害をもつ子どもの通常教育への包摂をはかるフル・インクルーシブ教育の日本における実現の方途と今後の課題を、 大阪市立大空小学校の教育実践の分析、
カナダ・イギリス、 日本の他の事例との比較、 ケイパビリティ・アプローチを援用した理論化を通して探求した学術書です。 また、
本書の書評および著者からのリプライが障害学研究17(明石書店)に掲載されました。
株式会社明石書店代表取締役社長大江道雅は次のようにコメントをしている。
「教育が最も重要とすべき原点を理論化した本書が、 生存学奨励賞の受賞により、 私たちの多くが重要と考えている「能力」というものに対する価値観の転換につながれば、
と願っています。 」
立命館大学生存学研究所所長立岩真也は、 本書の講評のなかで次のように述べている。
「著者は大空小学校、 その関係者たちに魅力を感じていて、 そしてさらにそれが一つの変わった学校のことであってはならないと強く思っている。 」(
http://www.arsvi.com/ts/20220008.htm)
著者である野口友康は以下のようにコメントしている。
「日本型インクルーシブ教育システムは、 分離教育を容認しているため分離教育を受ける子どもがどんどん増え、 政策的に限界に達している。
大阪市立大空小学校のように、 障害を持っている子どもが地域で一緒に学ぶことができる学校を各地域内に早急に立ち上げる必要がある。 」
*書籍情報 (
https://www.akashi.co.jp/book/b528729.html)
出版社: 明石書店
発売日: 2020年8月31日
言語 : 日本語
単行本: 416ページ
ISBN-10: 4750350753
ISBN-13: 978-4750350752
*障害学研究17 (
https://www.akashi.co.jp/book/b603551.html)
発売日: 2022年3月30日
*株式会社明石書店について
人権の尊重をバックボーンに、 人文・社会科学、 社会問題等広く出版活動を展開している出版社。
*立命館大学生存学研究所『生存学奨励賞』について
立命館大学生存学研究所は、 「障・老・病・異」の4つの研究テーマに基づいた「生存学」の推進に関わる学術図書を表彰し、
さらなる研究の発展を奨励するための生存学奨励賞を設けている。
*野口友康略歴
立命館大学生存学研究所客員研究員、 東京大学大学院総合文化研究科学術研究員
東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了(博士)
特定非営利活動法人予防接種被害者をささえる会 代表理事(
https://sites.google.com/view/npoyobou/)
野口研究室代表 (
https://noguchi-laboratory.jimdosite.com/)
主な論文等:『インクルーシブ教育に内在する多面性と二項対立的状況との矛盾に関する一考察 ―1970年代後半~2010
年のイギリスにおける政策動向を手がかりとして―』、 総合人間学研究 第 11 号 2017 年 5 月 、
『日本における特別支援が必要な児童(障害児)との共生に関する一考察 ―カナダ、 オンタリオ州、 ハミルトン市のフル・インクルーシブ教育の事例を通して―』、
共生社会システム学会 共生社会システム研究、 Vol10.,No1,2016.
以上
参考情報: 本書の表紙のイメージ
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません