福島と三陸の漁師の意見を取り入れ、廃棄魚網をリサイクルしたナイロンを使ったサスティナブルなスニーカー 「UMINOKUTSU」、パトリックが販売開始
水産業のリーダーのネットワーク「フィッシャーマンズ・リーグ」と、スニーカーブランド「パトリック」のコラボレーションによる、海洋プラスチックゴミ問題を提起するスニーカー
三陸・福島の水産業リーダーのネットワーク「フィッシャーマンズ・リーグ」(事務局:一般社団法人東の食の会)と、
スニーカーブランド「パトリック」とのコラボレーションにより生まれたサスティナブルなスニーカー「UMINOKUTSU」が、 4月1日より販売開始されました。
「UMINOKUTSU」は、 フィッシャーマンズ・リーグが問題提起する海洋プラスティックゴミ、 その廃棄魚網を原料の一部にしたリサイクルナイロンを採用。
さらにアッパー素材のナイロンは撥水機能も備えています。 厚めのソールで履きやすさにも配慮しています。
企画段階から、 菊地基文(福島県相馬市)、 千葉豪(岩手県大船渡市)の2人の漁師の意見を取り入れて制作され、 カラーも2人それぞれのアイディアにより、
黒(菊地基文モデル)、 ベージュ(千葉豪モデル)の2つのモデルが完成しました。ブラック(菊地基文モデル)
ブラック(菊地基文モデル)
ベージュ(千葉豪モデル)
ベージュ(千葉豪モデル)
■価格:¥19,800(税込)
■サイズ展開:35-45(22.5cm~28cm)
■販売サイト:
https://patrick.jp/collections/sustainable?view=boost-pfs-original
(同時に熊本県の小国町森林組合とのコラボレーションによる「MORINOKUTSU」も販売されています。 )
* 漁師インタビュー
販売にあたり、 漁師二人のインタビューがパトリックの公式ウェブサイトにて公開されています。
■菊地基文インタビュー
■千葉豪インタビュー
* 「UMINOKUTSU」販売にあたってのメッセージ
■菊地基文 [漁師(福島県相馬市)]
「『自然』とは、 人の手を加えないありのままの状態のことを指すそうだが、 自分は人の暮らしの進化もまた自然の一部だと思っています。 大昔、
地球は人間が生きて行くには大変な環境だったと思うが、 知恵を持つ人間が必死に暮らしやすさを求め続けてきた末に行き着いたのが今の生活と自然環境だと思います。
ただその結果、 人間が生きるために必要な食料の源となる山や海や大地など、 暮らしの根本となる自然環境が崩れているみたいです。 ならば、
人はまた生きて行くために必死になって知恵を絞らなければならなくなるでしょう。 その時期がすでに来ているのは漁師の肌感覚でも感じています。
海洋プラスチック問題が、 この先も人間が生きていける環境をアップデートするためのきっかけになってくれることを望んでいます。 」
■千葉豪 [漁師(岩手県大船渡市)、 Fisherman’s League 共同リーダー]
「いままで、 日本人は海にゴミを捨ててきました。 恥ずかしい行為なので、 目を背けたくなりますが、 事実なので認めなければなりません。 海洋ゴミの半分は、
漁業系のゴミだというデータもあります。 高波や津波などによる漁具の紛失も含め、 漁業者も海にゴミを捨ててきた過去があります。 前の世代の出したゴミは、
今の世代で回収します。 20世紀のゴミは、 私たちが駆逐します。 」
■高橋大就[東の食の会 専務理事、 Fisherman’s League 共同リーダー]
「海は今、 たくさんの課題に面しています。 温暖化による生態系の変化、 水産資源の枯渇、 そして、 プラスチックごみ...そんな海の変化、
海の声に一番敏感なのは、 日々、 海に向き合っている漁師の方々。 彼らは、 海洋環境のカナリアです。
そんな彼らの声がきっかけで作られたこの海の靴に出会うことで、 海洋プラスチックごみの問題を一人一人が自分事として考えるきっかけになればと思います。 」
* 「UMINOKUTSU」のテーマ
パトリックは日本に上陸して 44 年。 日本製にこだわっていて姫路の工場で靴職人が1足1足を丁寧に作っています。
今回パトリックが考えるサスティナブルとして日本の「森」と「海」に着眼をしました。
森と海は繋がっています。 森の影響は海に影響します。 環境問題を考える上で森と海は一緒に考えなければいけません。
全体のテーマは「人新世(Anthropocene)」。
人間たちの活動の痕跡が、 地球の表面を覆い尽くした時代に私たちはどう自然と一緒に生きていくかを自然を仕事にし、
自然と共に暮らす「森の民=木こり」「海の民=漁師」と一緒に靴を通して考えていきます。
* フィッシャーマンズ・リーグについて
フィッシャーマンズ・リーグは、 日本の水産業と魚食文化の発展のため、 漁師・卸業者・水産加工事業者など水産業の若手リーダー達が連携をして、
世界に通用するブランドづくり、 漁業や魚食文化に関する食育活動、 海外販路開拓などに取組んでいる団体です。
* パトリックについて
1892 年、 西フランスのプゾージュという村で靴職人であるPatrick Beneteau(パトリック ベネトー)と息子たちによりその歴史は始まります。
“一足一足に情熱を込める”、 父が語ったその言葉は、 息子、 そして孫たちへと受継がれました。
1930 年、 PATRICK はサッカースパイクを中心としたスポーツシューズで高い評価を受け、
1972 年、 シューズの後方に鋭く刻まれた「2 本ライン」が誕生、 ブランドのイメージを更に強烈なものとしました。
その後、 PATRICK が発表するカラフルなスポーツシューズは、 ファッションに敏感なパリの人々から注目を集めることとなり、 1978 年、
日本に初上陸します。
当時機能性だけが注目されていたスニーカーの中で、 PATRICK の持つ鮮烈なカラーリングや洗練されたフォルムは、
流行に流されないファッショニスタから密かに注目を集めることとなりました。
PATRICK の当時のコピーである“足元のメイクアップ” を現在も忠実に受継ぎ、 流行に左右されることのない、
洗練された大人のファッションを表現するブランドを目指しています。
https://patrick.jp/
* 東の食の会について
「東の食に、 日本の力を。 東の食を、 日本の力に。 」をモットーに、 東日本大震災によって被害を受けた東日本の食産業の長期的支援を目的として2011
年に創設された一般社団法人。 東北の食の販路開拓や、 商品プロデュース、 人材育成を行い、 当初の5年間で約 150 億円の流通総額を創出することに成功。
これまで累計製造1,000万缶を超えた岩手発のサバの缶詰「サヴァ缶」や、 スーパー海藻「アカモク」、
福島の伝統的漬け床三五八(さごはち)」をリブランディングした「358 (サゴハチ)」といった商品開発のプロデュースを行い、
東北の食からヒット商品を生み出している。名称:一般社団法人 東の食の会住所:東京都品川区大崎1-11-2ゲートシティ大崎イーストタワー5階
電話:03-6867-1128FAX:03-5539-4982H P:
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