日本インパクト投資2号ファンドによる株式会社カイテクへの投資実行について
「SIIF」)は、 新生企業投資株式会社の子会社である新生インパクト投資株式会社と共同運営する日本インパクト投資2号投資事業有限責任組合(以下、
「はたらくFUND」)を通じて、 カイテク株式会社(代表取締役社長:武藤高史、 オフィス所在地:東京都港区、
以下「カイテク」)が実施する第三者割当増資を引き受けました。 カイテクは、 既存の人材紹介・派遣とは異なり、
これまで人材マーケットとして取り上げられてこなかった有資格介護者の「すきま時間」と人材不足に悩む介護施設の「介護業務」をWeb完結でマッチングする、
介護ワークシェアリングプラットフォーム「カイスケ」を開発・運営しています。
超高齢化社会を迎える日本では、 介護人材の圧倒的不足が深刻化しています。
厚生労働省が2021年7月に発表した「第8期介護保険事業計画に基づく介護職員の必要数について」によると、 2025年度には約32万人、
2040年度には約69万人の介護職員が不足すると推計されています。 介護施設では慢性的な介護人材不足を抱えています。
人材紹介会社・派遣会社からの採用コストが高い上、 離職率も高く、 介護人材の不足は今後も拡大することが見込まれています。 カイテクは、
日本の重要課題でもある「介護業界の人材不足」に対して、 最新のwebテクノロジーを駆使して、
介護事業所の集客/採用のマーケティング支援をすることで介護業界が抱える社会課題の解決を目指していることから、
はたらくFUNDが目指す理念「多様な働き方・生き方の創造」に沿っていると判断し、 今般のインパクト投資を実行しました。
また投資検討段階から、 カイテクの事業が社会に与えるインパクトを測定・可視化し、
その結果を経営や事業プロセスの改善に活かす「インパクト測定・マネジメント」※1の導入について経営陣と議論を重ねてきました。 出資実行後も、
社会的価値の創出と経済的価値の最大化の両面からカイテクをサポートして参ります。
※1 インパクトの測定を経営のPDCAサイクルに取り込み、 マネジメントに活かすこと。
社会変革推進財団(SIIF)について
社会課題解決と多様な価値創造が自律的・持続的に起こる社会を目指し、 自助・公助・共助の枠組みを超えた社会的・経済的資源循環のエコシステムの実現を目指しています。
ソーシャル・インパクト・ボンドをはじめとするインパクト投資のモデル開発や実践、 普及のための環境整備、 調査研究・政策提言に取り組んでいます。
SIIFは日本財団から助成を受けこれらの活動を行っています。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません