飲食店の配膳ロボット、45.5%の方が「どちらかといえば普及してほしい」
日本トレンドリサーチ(運営会社:株式会社NEXER)は、 「配膳ロボットに関するアンケート」を実施し、 結果をサイト内にて公開したので紹介します。
■コロナ禍で非接触が魅力に?飲食店で「配膳ロボット」の導入進む
新型コロナの感染拡大による時短営業や外食控えで、 飲食業界は苦しい状況に置かれています。
飲食中はマスクを外すことになるため、 黙食を呼び掛けたり、 パーテーションを設置するお店も増えています。
また、 利用客と従業員の接触を減らす目的で、 商品を自動でテーブルまで届ける「配膳ロボット」を導入する店舗もあるようです。
飲食店で利用されるイメージが強い配膳ロボットですが、 神奈川県の眼科では、 資料や荷物の運搬のために配膳ロボットを活用しているそうです。
今回は、 全国の男女計420名を対象に「配膳ロボットに関するアンケート」を実施しました。
※本プレスリリースの内容を引用される際は、 以下のご対応をお願いいたします。
・引用元が「日本トレンドリサーチによる調査」である旨の記載
・「日本トレンドリサーチ」の該当記事(
・株式会社NEXER(
「配膳ロボットに関するアンケート」調査概要
調査期間:2022年4月17日~4月19日
質問内容:
質問1:飲食店で、 商品を自動でテーブルまで届ける「配膳ロボット」を見たことはありますか?
質問2:どのような飲食店で「配膳ロボット」を見ましたか?
質問3:あなたは「配膳ロボット」を利用したことはありますか?[複数選択可]
質問4:「配膳ロボット」の良い点・メリットだと思うことは何ですか?
質問5:「配膳ロボット」の悪い点・デメリットだと思うことは何ですか?
質問6:魅力的だと思う機能をすべて選んでください。 [複数選択可]
質問7:今後、 飲食店で「配膳ロボット」は普及してほしいですか?
質問8:回答の理由を教えてください。
集計対象人数:420名(20代以下・30代・40代・50代・60代・70代以上 各年代70名)
調査対象者:全国の男女
※原則として小数点以下第2位を四捨五入し表記しているため、 合計が100%にならない場合があります。
■22.9%が、 配膳ロボットを見たことが「ある」
初めに、 飲食店で「配膳ロボット」を見たことがあるか聞きました。
22.9%の方が、 飲食店で配膳ロボットを見たことが「ある」ようです。
配膳ロボットを見たことが「ある」と回答した96名に、 実際に配膳ロボットを利用したかどうか聞きました。
「商品の受け取りで使った」方が最も多く、 77.1%でした。
■「配膳ロボット」のメリットやデメリットだと思うことは?
実際に「配膳ロボット」に搭載されている機能で代表的なものを挙げ、 その中から魅力的だと思うものを選んでもらいました。
半数の方が「店内でスムーズに移動する」ことが魅力的だと思うようです。
「この中に魅力的だと思う機能はない」と回答した方も11.2%いました。
「配膳ロボット」の良い点・メリットだと思うことと、 悪い点・デメリットだと思うことをそれぞれ聞いたので、 回答の一部を紹介します。
「配膳ロボットの良い点・メリットだと思うこと」回答 * 人件費削減。 (30代・女性)
* 人手不足でも店を運営できること。 (40代・男性)
* 店員には持っていける量にかなり限りがあるが、 ロボットは多くの皿を持っていける。 (10代・男性)
* 従業員の仕事の効率が上がること。 (20代・女性)
* 接客の手間が省ける。 (30代・男性)
* 清潔感がある。 (50代・男性)
* 飛沫の心配がない。 (40代・女性)
* 密になることを避けれる。 (50代・男性)
* 店員と会話をしなくてよい。 (40代・女性)
* 人の目を意識せず食事ができる。 (70代・男性)
* ロボットなので間違いがなさそう。 (40代・男性)
* 子どもが喜ぶ。 (50代・女性)
* 可愛いところです。 (30代・男性)
* 休憩なしで動けること。 (50代・男性)
* 苦情を聞き流せる。 (60代・男性)
「配膳ロボットの悪い点・デメリットだと思うこと」回答 * 人間の仕事を奪う。 (20代・女性)
* 人間味がない。 (50代・女性)
* 無機質で温かみがないのではないかと思う。 (80代・男性)
* 追加注文を受けてくれない。 飲み水のサービスなど気が付かない。 (50代・男性)
* 苦情や質問の対応が難しいのでは?(70代・男性)
* 人と人とのコミュニケーションが減る。 (20代・女性)
* ロボットの価格が高い。 (60代・男性)
* 維持費が高そう、 メンテナンスが大変そう。 (30代・女性)
* 間違ったメニューを運んだ場合は結局は店員を呼ばなければならない。 (50代・男性)
* 要望がうまく伝わらない可能性がある。 (40代・女性)
* アクシデントがあると対応できない。 (10代・男性)
* 故障した時の対応が困る。 (20代・男性)
* 停電の時に困る。 (30代・男性)
* 動きが遅いから通行の邪魔になる。 (40代・女性)
* 他所の席の子どもが触ったりしてるのを見たので衛生面が気になる。 (30代・女性)
* 悪意ある人が、 配膳途中にイタズラする可能性。 (30代・女性)
実際に配膳ロボットを見たことがないので、 メリットやデメリットが分からないといった回答もありました。
最後に、 今後、 飲食店で「配膳ロボット」が普及してほしいか聞きました。
最も回答が多かったのは「どちらかといえば普及してほしい」の45.5%でした。
この回答を世代別に集計すると、 このようになりました。
30代~70代以上では「どちらかといえば普及してほしい」という回答が最も多くなりましたが、
20代以下では「普及してほしい」が32.9%で「どちらかといえば普及してほしい」の31.4%をわずかに上回りました。
各世代で2番目に多かったのは、 30代と40代では「普及してほしい」で、 50代~70代以上では「どちらかといえば普及してほしくない」でした。
それぞれの回答の理由を聞いたので、 一部を紹介します。
「普及してほしい」回答理由 * 人手不足を解消出来そうだから。 (50代・男性)
* いろいろな感染症がこれからも発生してくると思うので安全性が高いと思う。 (70代・男性)
* 店員さんと話さずに過ごせると楽だから。 (20代・女性)
* 気を使わなくて良さそうだから。 (50代・女性)
* 今は、 毎回お客さんが帰ったあとに除菌をしていてスタッフも大変なので、 配膳の手間を省けると楽になると思うから。
(30代・女性)
* 店員が他の作業をできるから。 (20代・男性)
* 態度が不快な人間よりロボットのほうが間違いもなく好感が持てるから。 (40代・女性)
* 普及すれば生活が便利になり楽しくなりそうだから。 (30代・男性)
「どちらかといえば普及してほしい」回答理由 * お店としてメリットがあれば、 導入してもかまわないと思う。 (50代・男性)
* 従業員が減らされるデメリットがありますが、 ロボットの普及で繁忙期や忙しい時間帯が補えれば良いと思います。
(40代・女性)
* 学生のバイトが減りそうだから、 ほどほどがいいと思う。 全部がそうなったら寂しい。 (50代・女性)
* コミュニケーション不足にはなるけど、 人手が足りなくても店を経営できるのはいいのかなって思いました。
(20代・女性)
* 一度に多く持ってきてもらえるのは嬉しいが、 コミュニケーションがなくなる。 (10代・女性)
* 笑顔や会話のない店員よりは良いかも。 (70代・男性)
* コロナ禍で、 必ず対面しなくていいものについて対面を避けていけばいいと思うので。 (30代・女性)
* 食べ放題の時は便利だけど人が運んで欲しい時もあるから。 (10代・女性)
「どちらかといえば普及してほしくない」回答理由 * 人と人との会話も大切だと思うから。 (20代・女性)
* 人のおもてなしがある程度必要。 (60代・男性)
* 飲食店は人的サービスも魅力の一つ。 (70代・男性)
* ある程度人がする仕事があっていいと思うから。 (10代・男性)
* 配慮が必要な場合など、 やはり人が気付くものだと思うから。 (40代・女性)
* 注文もタブレットで配膳がロボット、 会計はセルフレジでは味気ない気がする。 (50代・男性)
* なんでもロボットにさせるのはいかがなものかと思う。 (40代・男性)
「普及してほしくない」回答理由 * 雇用がへる。 (20代・男性)
* 融通が効かなそうなので。 (50代・女性)
* 人間味が欲しい。 (40代・男性)
* 当たってきたりして危なそう。 (20代・男性)
* ロボット化がものすごく進んでいる世の中が少し寂しい気がするから。 店員さんとの会話も楽しみたいタイプだから。
(20代・女性)
* 配膳は人がやってこそのサービス。 (60代・男性)
■まとめ
今回は、 配膳ロボットについてアンケートをおこないました。
配膳ロボットをみたことが「ある」方の多くが、 商品の受け取りで配膳ロボットを利用したことがあるそうです。
今後、 飲食店で配膳ロボットが普及してほしいか聞いたところ、 45.5%の方が「どちらかといえば普及してほしい」と回答しました。
「普及してほしい」や「どちらかといえば普及してほしい」方からは、 「人出不足の解消」や「店員と話さないでよい」といった理由が挙がりました。
一方で、 「どちらかといえば普及してほしくない」や「普及してほしくない」方の回答理由では「人間味がほしい」や「店員との会話も大切」などがありました。
労働力不足が社会問題となっている中、 ロボットは飲食業界以外の分野にもさらに普及していくかもしれません。
本プレスリリースの内容は、 弊社運営サイト「日本トレンドリサーチ」にて公開しております。
14128/
https://trend-research.jp/14128/
<記事等でのご利用にあたって>
本プレスリリースの内容を引用される際は、 以下のご対応をお願いいたします。
・引用元が「日本トレンドリサーチによる調査」である旨の記載
・「日本トレンドリサーチ」の該当記事(https://trend-research.jp/14128/
https://trend-research.jp/14128/)へのリンク設置
・運営元である株式会社NEXER(https://www.nexer.co.jp
https://www.nexer.co.jp)へのリンク設置
【日本トレンドリサーチについて】
『日本トレンドリサーチ』では、 弊社運営のアンケートサイト「ボイスノート」などの調査サービスを使用し、 各種サービス・商品などの満足度や、
最近の出来事に関する意識調査の結果を公開しています。
日本トレンドリサーチ:https://trend-research.jp/
【株式会社NEXERについて】
本社:〒171-0014 東京都豊島区池袋2-43-1 池袋青柳ビル6F
代表取締役:宮田 裕也
Tel:03-6890-4757
URL:https://www.nexer.co.jp
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません