100口を越える国宝の刀剣、国宝の甲冑全19領を収載予定! サムライアートを集大成する『名刀甲冑武具大鑑』刊行決定・予約受付開始
サムライアートを集大成する『名刀甲冑武具大鑑』刊行決定・予約受付開始 サムライアートの神髄が一堂に会する愛好家必携の一冊。 天下の名刀、 鎧・兜の名品、
多彩な武具の精華をトータル400余点の迫真のビジュアルで集成。 武器武具に託された知られざる美の系譜をたどり、
サムライアートを日本美術の一つの本流としてとらえ直す豪華美術書『名刀甲冑武具大鑑』誕生! NHK出版より2022年11月発売予定(初版限定特典付き)、
2023年3月31日まで1割引の特別価格で販売。 本日より全国の書店で予約受付開始。 『名刀甲冑武具大鑑』リーフレット表紙
『名刀甲冑武具大鑑』リーフレット表紙
『名刀甲冑武具大鑑』の特色
1. 日本を約700年間支えた「サムライ」の表道具の華がこの本のなかで初めて一堂に会する――100口を越える国宝の刀剣、国宝の甲冑全19領を収載予定。
2. 刀剣、 甲冑、 馬具や陣羽織等を含む多彩な戦具を「サムライアート」として初めて集大成。
3. 傑作・名品に加え、 本邦初公開の逸品も紹介。 原寸写真や拡大図で、技術の粋、美のこころに迫る決定版。
4. 明治維新後に海を渡った日本の名刀や武具の数々――メトロポリタン美術館やボストン美術館等の知られざる名品も収載した永久保存版。
甲冑や武具などが克明に描かれた『平治物語絵巻』「三条殿夜討の巻」(部分)[ボストン美術館蔵]
甲冑や武具などが克明に描かれた『平治物語絵巻』「三条殿夜討の巻」(部分)[ボストン美術館蔵]
Fenollosa-Weld Collection 11.4000 Photograph (C) 2022 Museum of Fine Arts,
Boston. All rights reserved. c/o Uniphoto Press
* 本書が紹介する在外名宝(海を渡った名品の数々)の一例
【メトロポリタン美術館】金銅眉庇付冑………他にほとんど類品のない貴重な古墳時代の冑
短刀 銘来国俊……鎌倉後期の山城の刀工・来一門を代表する来国俊の名作
短刀 銘宇多国光…鎌倉最末期の1333年11月に作られた宇多国光の珍品
白絲妻取威鎧……足利尊氏が戦勝を祈願して奉納したものと伝わる鎧
【ボストン美術館】
短刀 銘□和尻懸則長四十八作之/□保三年己□三月十日
……鎌倉末期の大和の刀工・則長の希少な遺例
蠟色塗鞘打刀拵……幕末から明治に活躍した金工師・加納夏雄が手掛けた刀装の白眉
平治物語絵巻(三条殿夜討の巻)
……平治の乱が絵画化された傑作。 甲冑や武具が正確に描写されている
【ハンブルク美術工芸博物館】
一輪牡丹図小柄 銘遯庵宗珉(花押)
……江戸中期以降の町彫金工の地位を確立した巨匠・横谷宗珉の名作。 「遯庵」銘があるのは、 世界で本作のみ
* 本書構成
本編 * B4 判・上製クロス装・かがり綴じ・364 ページ(オールカラー)
序文
総説 サムライアートの命脈 The Spirit of the Samurai
第1章 ヤマト王権から律令国家の時代へ
第2章 侍の誕生、 源平の戦い
第3章 武家による封建社会のはじまり
第4章 戦国から江戸へ――約百年の戦乱の世を経て平和の時代へ
第5章 明治維新と近代国家への道
終章 刀を鍛えるということ
図版
甲冑名品選
名刀選
武具名品選
別冊解説編 * A4 判・並製・96 ページ
名品至宝解説
論稿
1. 国宝「埼玉稲荷山古墳出土 金錯銘鉄剣」の謎を追って
2. 元寇・神風は吹かなかった――名刀「日光長光」の出現
3. 天下一の名刀・国宝「城和泉守正宗」――秘められたものがたり
* 初版限定特典付き!
付録「 名品原寸写真」(B4 判・巻 4ツ折り・4葉)
鎌倉時代の甲冑の精緻な金細工、 戦国時代の陣羽織の卓抜した意匠文様など、 唯一無二のサムライアートの美を高精細印刷で再現した額装用写真を進呈します。
* 著者 小川盛弘より「刊行のことば」
刀剣や甲冑をはじめとするサムライアートは、 実用性と同時に独自の美意識に基づき発展した、 世界でも類い希な美術工芸品であり、
極めて多くの国宝・名物が含まれます。 現在、 国宝指定を受けている工芸品254点のうち、 刀剣は122口、 甲冑は19領もの多数を数えます。 本書は、
侍の精神文化の形成に大きなインパクトを与えてきたこうしたサムライアートを、 総合的に大観する初めての企画です。 国内外の各所蔵機関、
各所蔵家の方々の格別なるご協力とご助力を得て、 内容を高めることが可能となりました。
一般に日本の美術といえば、 絵画・陶磁器・彫刻・漆器・茶道具そしてテキスタイルなどを思い浮かべる方々が大半だと思います。 しかしそれら絵画や陶磁器などは、
侍の家では日常の生活を楽しむために愛用された奥道具あるいは裏道具と呼ばれる存在であり、 それに対して、
本書に所載される刀剣・甲冑を中核とした戦具は表道具と呼ばれ、 侍が最も大切にしたものでした。 日本を約700年の長きにわたり実質的に支配・統率してきた侍たちが、
己の領民と領国を護るために、 刀匠や甲冑師たちに最高のものを作るように命じて完成させた戦具は、 侍にとって一番大切な晴れ装束だったのです。 また同時に、
戦いに敗れれば一転して死に装束となってしまうものでもありましたので、 そこには考えられないほどの財が投じられ、 贅が尽くされてきました。
侍たちが戦具に求めたのは、 きらびやかさだけではなく、 実戦に際して最高に役立つように無駄を削ぎ落した、 洗練された美しさでした。
それゆえ、 ほかに例を見ない“日本刀”や“日本の甲冑(鎧・兜)”の美が生まれ、 今でも国や時代を超え、
人々の美意識に訴えるアートとして歴然と存在し続けているのだと確信しています。
本書は、 侍にとって最も大事であった表道具の変遷について、 絵画資料なども交えながら、 日本の歴史のなかで侍階級がどのように発生し、
発展していったのかを通観する流れのなかでとらえ直していく、 初のこころみです。 名物や国宝指定の名品のほとんどを所載する、 質量共に卓抜した本書によって、
皆さまに、 中・近世のロマンにあふれた侍の美を堪能していただければ幸いです。
* 著者プロフィール
2009 年にメトロポリタン美術館で開催された「サムライアート展」を設営中の小川盛弘氏。
背景に見えているのは、
重要文化財・伊達政宗の「日の丸」本陣旗[仙台市博物館蔵]
2009 年にメトロポリタン美術館で開催された「サムライアート展」を設営中の小川盛弘氏。 背景に見えているのは、
重要文化財・伊達政宗の「日の丸」本陣旗[仙台市博物館蔵]
小川盛弘(おがわ・もりひろ)
1946 年生まれ。 國學院大學卒。 10 代の頃から佐藤寒山(刀剣研究の泰斗)に師事し、 師の勧めにより渡米。
ボストン美術館に収蔵された日本の武器・武具の調査研究に従事。 ボストン美術館刀剣・金工室長などを経て、
現在はメトロポリタン美術館名誉特別顧問ならびにボストン美術館名誉部長。 2020 年、 文化庁長官表彰。
主な著書・監修書に『ボストン美術館蔵日本刀・刀装・刀装具集』(大塚巧藝社、 1984 年)、 『Art of the Samurai: Japanese
Arms and Armor, 1156-1868』(The Metropolitan Museum of Art、 2009)など。 * 商品情報
書名:『名刀甲冑武具大鑑』
発売日:2022年11月予定
発行・発売:NHK出版
定価:66,000円(税込)
特価:59,400円(税込)※2023年3月31日までの特別価格です。
ISBN:978-4-14-009361-0
全国の書店にて予約のお申し込みを受け付けております。
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