第53回講談社絵本賞受賞! 複数受賞で注目が高まる、「宝物のような日々」を切り取った美しい絵本『海のアトリエ』
複数受賞で注目が高まる、「宝物のような日々」を切り取った美しい絵本『海のアトリエ』
タブロー画家として活躍する堀川理万子さんによる、少女が海辺のアトリエに暮らす画家のもとで過ごした1週間を描いた抒情的な絵本です。 株式会社偕成社(出版社
本社:東京都新宿区 代表取締役社長:今村正樹)が刊行する絵本『海のアトリエ』(堀川理万子 作・2021年5月刊)が、 第53回講談社絵本賞を受賞しました。
* 第53回講談社絵本賞を受賞! Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞に続く快挙
2022年4月20日に発表された第53回講談社絵本賞に、 『海のアトリエ』(堀川理万子 作)が選ばれました。
同賞は、 「絵本において新分野を開拓し、 質的向上に寄与した優秀な作品」に対して贈呈されます。
『海のアトリエ』(2021年5月刊行)は、 タブロー画家として活躍する堀川理万子さんの絵本。 舞台は昭和30年代の神奈川県の海辺のアトリエです。
作中の「絵描きさん」は、 堀川さんが子どもの頃に初めて出会った「子どもを子どもあつかいしない」大人だった女性の画家がモデルになっています。
また、 同作は2021年に、絵本ではじめてBunkamuraドゥマゴ文学賞(東急文化村主催)を受賞しました。 この賞は、
パリの老舗カフェが主催する「ドゥマゴ賞」のユニークな精神を引き継ぎ、 1990 年にBunkamuraが創設した文学賞。
受賞作品は任期が1年の「ひとりの選考委員」によって選ばれ、 2021年度の選考委員は作家の江國香織さんがつとめました。 選評では江國香織さんが、
「一人で選んでいいというこの贅沢な文学賞に、 これ以上なくふさわしい、 贅沢な絵本だと思う。 」とコメントされました。
* 『海のアトリエ』の内容は?
「わたし」に、 おばあちゃんが話してくれたのは、 少女時代に海辺のアトリエに暮らす絵描きさんと過ごした、 特別な夏の日の思い出でした。
いやなことがあって、 学校にいけなくなっていたおばあちゃんは、 その夏、 絵描きさんに誘われて、 海辺のアトリエで一夏を過ごすことになりました。
名前のわからない料理、 食事のあとのしずかな読書時間、 朝の不思議な体操、 全身を使った創作活動……絵描きさんとの生活は、 すべてが新鮮なことばかり。
いつもとはちがう自由を感じる日々を過ごすうちに、 しだいに心が開放されていきます。
「このことをずっとおぼえていたいって、 そんな日が、 きっとあなたをまってるわ。 」
少女がのびのびと心を開放することができた宝物のような日々を、 まるで映画のシーンのように見応えのある絵で描いた、 魅力的な絵本です。
堀川さんは本のあとがきに、 こんな文章を寄せられています。
「子どものころ、 近所に住んでいた女性の画家の先生に絵を習っていました。 天井の高い、 静かなアトリエに一人で暮らしていたその人は、 わたしにとってはじめての、
子どもを"子どもあつかいしない"おとなでした。 ちょうど、 この絵本に出てくる"絵描きさん"みたいな人だったのです。 」
* 幅広い世代の読者からの声、 メディア露出も多数
同作は小学校低学年ごろから読める絵本ですが、 大人の方々からもたくさんの声が届いています。
「本当に全部がすてきな絵の本でした。 コロナで疲れて暗い気分になる今、 とても優しい気持ちになれて静かにふるさとの海を想ったりします。 」(68歳)
「子ども扱いせず 自然に受け入れ 共に過ごし、 愛するとはこういうことなのだと温かい気持ちになる絵本でした。
私も誰かに対してこういう存在になりたいと思いました。 」(59歳)
「孫娘にプレゼントしようと思いつつ大事にしたい絵本です。 」(70歳)
また、 2021年5月の発売以来、 メディアでも多数取り上げられています。
<紹介メディア>
2021年
5月 朝日新聞(書籍紹介)
6月 産経新聞(書籍紹介)
9月 新文化(受賞ニュース)、 朝日新聞(著者インタビュー)
10月 J-WAVE「good neighbors」(著者出演)、 北欧暮らしの雑貨店、 東京新聞、 毎日小学生新聞(著者インタビュー)
11月 読売新聞(受賞ニュース)
12月 週間読書人(書籍紹介)
2022年
1月 京都民報、 東京新聞(書籍紹介)
2月 定年時代(著者インタビュー)
2つの賞を受賞し、 ますます注目度がアップしている同作。 ぜひ貴媒体でご紹介ください。
* 書籍詳細
【著者紹介】
作:堀川理万子
1965年東京生まれ。 東京藝術大学大学院美術研究科修了。 画家として絵画作品による個展を定期的に開きながら、 絵本作家、
イラストレーターとして作品を発表している。 おもな絵本に、 『権大納言とおどるきのこ』、 『くだものと木の実いっぱい絵本』、 『おひなさまの平安生活えほん』、
『けしごむぽん いぬがわん』、 『びっくり まつぼっくり』(多田多恵子)、 『氷河鼠の毛皮』(宮沢賢治)などがある。
【書籍詳細】
書名:海のアトリエ
作:堀川理万子
定価:1,400円+ 税
対象:小学校低学年から
サイズ:22cm×28cm
ページ数:32ページ
ISBN コード:978-4-03-435160-4
発売日:2021年5月
◎偕成社HP書誌情報:
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