世界で初めて確認、ナスの睡眠改善効果!
株式会社ウェルナス(本社:東京都港区、 代表取締役:小山正浩)は、 世界で初めてナスの睡眠改善効果(睡眠時間延長および睡眠導入改善)を臨床試験で確認し、
特許出願しましたので報告させていただきます。 睡眠改善効果は、 ナスの食品機能性としては血圧改善、 気分改善に次いで3例目となるもので、
関与成分であるナス由来コリンエステルが自律神経に働きかけて引き起こされると推定されます。
ナスは、 1,000年以上の食経験がある国内外問わず愛されている野菜ですが、 需要が低迷しており、 また、 加工用途が少ないため廃棄の多い野菜でもありました。
ウェルナスは、 睡眠改善作用を持つナス加工食品開発を行い、 人々の健康に寄与するとともに、 機能性野菜ナスの需要喚起と廃棄ナス低減に向けた取組を進め、
SDGs目標達成に寄与したいと考えております。
昨年、 機能性野菜ナス普及のために機能性野菜ナスコンソーシアムが設立されました。 ウェルナスは、 機能性野菜ナスコンソーシアムの代表として、
新規なナス機能性表示食品とナス機能性の創出、 ナス機能性食品の全国・海外展開にもチャレンジします。 皆様のより一層のお力添えを、 宜しくお願い致します。
■概要説明
ウェルナスは、 「食で実効的な健康を届ける」を事業理念とし、 2017年に設立したベンチャーです。 設立当初より、
ナスに大量に含まれる新規食品機能性成分コリンエステルの自律神経調節機能に着目し、 「機能性野菜ナス」の研究開発に取り組んでまいりました。 本研究成果は、
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のベンチャー起業家個人を対象とした技術シーズの実証試験支援プログラム「H30年度研究開発型ベンチャー支援事業/NEDO
Entrepreneurs Program(以下、 NEP)」(研究受託者:ウェルナス・小山)に採択され実施したヒト臨床試験結果に基づいています。
臨床試験では、 ナス粉末の摂取が睡眠に悩みを持つ成人の睡眠時間を延長し、 睡眠導入を改善することを世界で初めて確認しました。 この発見は、
ウェルナスが出願人となり国内および国際特許出願中です(睡眠を改善するための経口摂取用組成物、 特開2020-137462、 WO/2020/175605)。
■ナス粉末睡眠改善作用評価試験(臨床試験)
ナス由来コリンエステルを3.5 mg含有するナス粉末を5日間継続摂取することで、 睡眠に悩みを持つ健常成人の睡眠状態が有意に改善することを、
ランダム化二重盲検クロスオーバー比較試験で実証し、 ヒトにおけるナス粉末の睡眠改善作用を世界で初めて明らかにしました。 被験者の睡眠状態は、
客観的に睡眠レベルを測定可能な脳波計(スリープスコープ、 スリープウェル社製)を用いて評価しました。 その結果、 ナス粉末摂取において、
全睡眠時間(入眠から起床までの時間)が有意に延長しました(図1)。 睡眠中に中途覚醒数は増加しておらず、 純粋に睡眠時間が延長したことを確認しております。
また、 ナス粉末摂取により被験者の入眠時間が約1時間早まることも明らかとなりました(図2)。
関与成分であるナス由来コリンエステルの自律神経調節機能によるリラックス効果で、 睡眠時間の延長と速やかな睡眠導入が実現したと考えられます。
ストレス社会と言われる現代において、 睡眠マネジメントは非常に重要です。 厚生労働省試算では、 国内の不眠人口は2,064万人にのぼり、
その経済的損失は年間2.5兆円を超えると報告されています[1]。 不眠人口の増加に伴い、 睡眠をサポートする機能を持つ健康食品市場も拡大中で、
2020年市場は2018年比8.3%増の117億円と予測されています[2]。 ウェルナスは、 馴染みのある野菜・ナスを使って、
安心安全に日々の食事の中で睡眠マネジメントができる新規なナス機能性食品を開発し、 睡眠に悩む方々へお届けします。
[1] 厚生労働省、 平成28年国民生活基礎調査の概況
[2] (株)富士経済、 H・Bフーズマーケティング便覧2020 No.2 機能志向食品編図1.ナス由来コリンエステルを含むナス粉末摂取による全睡眠時間延長効果
図1.ナス由来コリンエステルを含むナス粉末摂取による全睡眠時間延長効果
図2.ナス由来コリンエステルを含むナス粉末摂取による入眠時間改善効果(矢印は各群の中央値)
図2.ナス由来コリンエステルを含むナス粉末摂取による入眠時間改善効果(矢印は各群の中央値)
■ナス由来コリンエステルについて
コリンエステルとはコリンと有機酸がエステル結合した物質の総称です。 コリンエステルは、 生鮮食品や加工食品を問わず自然界に広く分布している物質ですが、
特にナスに豊富に含まれる(他の栽培野菜の約3,000倍)ことが明らかとなっています[3]。 これまでに、
農研機構生研支援センター革新的技術開発・緊急展開事業うち経営体強化プロジェクト「新規機能性成分によるナス高付加価値化のための機能性表示食品開発」(研究代表者:信大学術研究院農学系・中村浩蔵准教授)で実施されたヒト臨床試験(プラセボ対照ランダム化二重盲検並行群間比較試験)によりナス由来コリンエステルの血圧改善作用および気分改善作用が実証されています。
この研究成果は国際学術誌「ニュートリエンツ」に掲載されており[4]、 既に受理されているナス機能性表示食品の科学的根拠となっています。 ナス機能性表示食品は、
ウェルナスからナスサプリメント「ウェルナスサプリ」(届出番号:F129)、 高知県農業協同組合から生鮮ナス「高知なす」(届出番号:F311)、
三井食品工業(株)からナス漬物「ひとくち茄子漬」(届出番号:F312)が受理されており、
関与成分であるナス由来コリンエステル(アセチルコリン)の血圧が高めの方の血圧(拡張期血圧)を改善する機能が表示されています。
ナス機能性表示食品受理をきっかけとした「機能性野菜ナス」のテレビ・新聞・ラジオ・web報道等は122件となりました。
ナス由来コリンエステルの作用メカニズムも明らかになっております。 ナス由来コリンエステルは、 体内に吸収されず、
消化管に存在するM3型ムスカリン性アセチルコリン受容体を介して自律神経に働きかけ、 交感神経末梢からのカテコールアミン類(アドレナリン、
ノルアドレナリン)の放出を抑制して血圧や気分を改善すると推定されています[5]。 睡眠改善作用も同様のメカニズムで引き起こされていると考えられます。
[3] Wang et al., (2020) Foods, 9, 1029.
[4] Nishimura et al., (2019) Nutrients, 11, 2797.
[5] Yamaguchi et al., (2019) Food Chem., 276, 376.
■会社概要
商号 : 株式会社ウェルナス
代表者 : 代表取締役 小山 正浩
所在地 : 〒105-0001 東京都港区虎ノ門 1-12-14 虎ノ門マスターズビル6階
設立 : 2017年5月
事業内容: ナス機能性食品の開発・販売、 AI食による個人化ヘルスケアサービスの開発・販売、 機能性表示食品届出サポート
資本金 : 1,275万円
URL :
■本件に関する問い合わせ先
代表取締役 小山 正浩(こやま まさひろ)
TEL : 03-6822-3107(代表)、 080-3165-7898(携帯)
e-mail : [email protected]
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