第26回 新成人の恋愛、結婚に関する意識調査
2021年1月に成人式を迎える「新成人」の恋愛・結婚に関する意識は、コロナで大打撃! 「今後異性と積極的に交際したい」新成人の割合は約4割で、
過去5年で最も低い結果に!
「将来結婚したい」新成人は、 過去26年で最も低い結果に!
「将来子供が欲しい」割合は61.7%で過去26年間で最も低い結果に!
「結婚相手の収入が十分であれば、 専業主婦 (主夫)でもよい」は男女の回答差が縮まった!
結婚相手紹介サービスを提供する株式会社オーネット(本社:東京都中央区 代表取締役社長:森谷学)は、
2021年に成人式を迎える新成人618名(男女各309名)に対して、 「恋愛・結婚に関する意識調査」を実施致しました。
株式会社オーネット(
2021年4月に設立41周年を迎えます。 1996年1月に調査を開始した、
この新成人に対する恋愛・結婚に関する意識調査も今年で26回目を迎えることになりました。 この新成人への意識調査を通して、
単なる恋愛・結婚に対する意識や行動調査の結果のみならず、 その時々の経済や社会情勢、
また自然災害等を含む様々な社会背景による影響等を含めた考察を報告にもりこみ、
これまでの26年間「新成人の恋愛・結婚に関する意識調査」をリリースしてまいりました。 平成から令和へと時代が移り変わっていく中で、
株式会社オーネットは日本の恋愛・結婚に関する意識調査を、 あらゆる角度から今後も継続して実施してまいります。
2021年は、 新型コロナウイルス感染症により、 「新しい生活様式」への適応が引き続き求められる環境下において新成人を迎える若者の恋愛・結婚に対する意識、
考え方、 そして行動がどのようなものなのか、 また昨年との比較、 過去からの推移などを含めて本年の調査結果をご報告いたします。
(1)新成人の「恋愛」意識に関する調査
1.「これまでに交際経験がありますか?」
「交際経験あり」は全体で56.3%と、 過去5年ではじめて6割を下回った!男性54.4%、 女性58.3%で、 女性は昨年(66.3%)より8ポイント低下!
2.「現在交際している異性がいますか?」
「現在交際している異性あり」は全体24.8%、 男性23.9%、 女性25.6%で、
過去5年で最も低い結果に!女性は昨年(35.9%)から25.6%と10.3ポイントも低下!
3.「交際相手とどうやって知り合いましたか?」
全体回答の1位は「学内(大学・専門学校)」で、 2位は「高校時代までの知り合い」、 3位に「アルバイト先」がランクイン!
昨年3位のネット(SNS)が4位となり、 順位が入れ替わった!
4.「今後異性との交際を積極的にしていきたいですか?」
「今後異性との交際を積極的にしていきたい」が41.1%で昨年(47.4%)より6.3ポイント低下、 過去5年で最も低い結果に!
5.「SNSで知り合った異性との恋愛はあり?」
「SNSで知り合った異性との恋愛はあり?」については、 全体47.7%で昨年(47.4%)からほぼ横ばい!
(2) 新成人の「結婚」意識に関する調査
1.「あなたは将来結婚したいと思いますか?」
「結婚したい」と回答した女性の割合が10ポイント以上も低下!男女全体では73.8%と、 過去26年間で最も低い結果に!
2.「結婚したい理由は何ですか?」
「好きな人と一緒にいたい」「子供がほしい」「家族がいると幸せ」が例年通り上位を占める!
3.「あなたは何歳で結婚したいですか?」
結婚を希望する年齢は、 「25歳」が男女ともに最も割合が高い!25~30歳で結婚したい新成人が8割近くで、 「25歳以降」希望の割合が昨年より3ポイント高く!
4.「結婚相手の収入が十分であれば、 専業主婦 (主夫)でもよいと思いますか?」
昨年より男女の差が縮まる結果に!男性の41.1%、 女性の45.3%と4割以上の男女が、 相手の収入が十分であれば、 専業主夫(主婦)でもよいと回答!
5.「結婚をしたら子供がほしいですか?」
「結婚したら子供がほしいですか?」との質問に、 61.7%が「はい」と回答!男性はコロナで子供が欲しく、 女性はコロナで子供が欲しくなくなった人が多い!
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(1) 新成人の<恋愛>意識
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1.「これまでに交際した経験がありますか?」
男女全体で56.3%と、 過去5年ではじめて6割を下回った。 昨年比で、 男性は横ばい、 女性は8ポイント低下。
全体では昨年から約4ポイント減の56.3%が「交際経験あり」と回答しました。 直近では、 2018年以降3年連続で6割を上まわる割合で推移していたものの、
今年は6割を下回る結果となりました。 男女別の前年比較においては、女性の方が減少幅が大きいことが分かりました。 男性が前年とほぼ同水準で微減、
女性は8ポイント減少しました。
この交際経験の減少傾向は、新型コロナウイルス感染症(以下コロナ)における外出自粛により、 出会いの機会が減少したことによる影響と考えられます。
2.「現在交際している異性がいますか?」
「現在交際している異性がいる」は全体で24.8%、 過去5年で最も低い結果に!女性の「交際経験あり」の割合は、 昨年比で10ポイント以上も低下!
「現在交際している異性がいますか?」という質問に対し、 全体で24.8%が「いる」と回答し、 昨年比で約5ポイント低い結果となりました。 男女別の昨年比では、
男性はほぼ同水準で微増の一方、 女性は昨年から10ポイント以上も低下しました。
交際経験の有無の設問と同じく女性の「交際経験あり」の割合が大きく低下していることから、女性の方が恋愛においてコロナの影響を受けたといえます。
1996年からの年次推移(次グラフ)でみてみると、 大きく次の4つの流れがありました。
1. 1996年(50.0%)~2011年(23.0%)まで の「交際相手あり」の割合が大きく下降した期間
2. 2011年(23.0%)~2018年(31.5%)までの緩やかに回復した期間
3. 2018(31.5%)~2020年(29.6%)のほぼ同水準で微減した期間
4. 2020年(29.6%) ~2021年(24.8%)の約5ポイント低下
回復、 安定期を経て、 2021年は、 2011年の回復前の水準にまで低下したことが分かります。
3.「現在交際している相手とどうやって知り合いましたか?」
全体の1位は「学内(大学・専門学校)」、 2位は「高校時代までの知り合い」、 3位に「アルバイト先」がランクイン!昨年3位のSNSは4位!
交際相手がいると回答した男女153名に、 「相手とどうやって知り合ったか」について質問しました。 例年と同じく「大学(専門学校、
大学院含む)」が全体でトップ(34.6%)となりました。 2位は「幼稚園~高校時代までの知り合い」(24.8%)、3位に「アルバイト先」(13.1%)で、
昨年3位の「ネット(SNS)」が4位(11.8%)と順位が逆転しました。
ネットで知り合った11.8%の内訳は、 マッチングアプリが6.5%、 Twitterが5.2%と僅差でした。 このことから、アプリだけでなく、
Twitterも「出会いの手段」として考えている新成人が一定数いることが伺えました。
「ネット」による恋人づくりがやや減少した要因としては、 やはりコロナによる影響が挙げられます。 外出自粛の風潮の中、
信頼のおける元々の知り合いとしか会わない人が増加したのではないかと推察できます。 アプリ利用の数自体は加速しても、
実際に会うまでに至らなかったケースが多かったものと思われます。
4.「今後異性との交際を積極的にしていきたいですか?」
「今後異性との交際を積極的にしていきたい」が全体で41.1%で、 昨年より6.3ポイント低下!女性は過去5年で最も低い結果に!
現在「交際している」「交際していない」に関わらず、 調査対象の男女618名に「今後異性との交際を積極的にしていきたいか?」について質問したところ、
全体で41.1%の男女が、 「積極的にしていきたい」と回答しました。 直近の「積極的に交際したい」割合を比較すると、 昨年(47.4%)からは約6ポイント低下、
直近で最も高かった2018年(50.6%)からは約10ポイント低下しました。 男女ともに低下している中、 特に女性(39.2%)が大きく低下しており、
昨年(47.6%)から約8ポイント低下、 直近で最も高かった2018年(53.4%)から約14ポイント低下の結果となりました。
5.「SNSで知り合った異性との恋愛はあり?」
「SNSで知り合った異性との恋愛はあり?」については、 全体は昨年の47.4%から47.7%とほぼ横ばい。 女性は47.6%から48.9%とやや上昇。
もやは当たり前と捉えられている「ネットによる出会い」については、2019年(50.6%)をピークに2020年(47.7%)にやや低下、
2021年は47.7%とほぼ横ばいの結果となりました。
ここ数年でSNSによる出会いが普及したことにより、 大きな伸びが止まったものと思われます。 今後も50%前後で比較的安定して推移するのではないかと考えられます。
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(2) 新成人の<結婚>意識
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1.「あなたは将来結婚したいと思いますか?」
女性の結婚意思が大きく下がり、 男性の結婚意思は変化なし。 「結婚したい」は全体で73.8%で、 調査開始以来(過去26年)、 最低の結果!
新成人の結婚観について、 「早く結婚したい」「いずれは結婚したい」のいずれかを選択した割合は、 全体で73.8%となり、
昨年の79.1%から5ポイント減少の結果となりました。
また、 男女で反対の動きが見られました。
男性の「結婚願望あり」の割合は、 2020年74.2%に対し、 2021年75.1%とほぼ横ばいでした。
一方、 女性の「結婚願望あり」の割合が下がっており、 2020年84.1%に対し、 2021年は72.5%と10ポイント以上も低下しました。
1996年からの年次推移でみると、 2021年の「結婚したい」新成人の割合は、 過去最低の水準であることが分かりました。
直近数年で最も低かった2016年(74.3%)を1パーセント下回る結果となっております。
コロナによる影響が大きいことが考えられるため、 社会情勢とともに回復することが予測できます。
2.「結婚したい理由は何ですか?」
「結婚したい」理由は、 「好きな人と一緒にいたい」「子供がほしい」「家族がいると幸せ」
「結婚したい」理由についての質問では、 「好きな人と一緒にいたい」 「子供が欲しい」 「家族がいると幸せ」の3つが昨年と同じく上位の回答となりました。
この結婚したい理由の選択肢のなかで「子供が欲しい」については、 昨年(49.9 %)から50.0%とほぼ横ばいの結果となりました。
この「子供がほしい」については年次推移を含め、 別途詳しく状況をご報告いたします。
3.「あなたは何歳で結婚したいですか?」
結婚希望年齢は、 「25歳」が男女ともに最多。 「25歳以降」希望の割合が前年より3ポイント高く!
「結婚したい」と回答した456名に、 何歳で結婚をしたいかを質問したところ、 男女ともに最も割合が高かった年齢は、 25歳(24.8%)でした。
続いて27歳(14.0%)、 26歳(13.8%)、 30歳(11.4%)、 そして28歳(11.0%)と続きました。 このボリュームの大きかった25~30歳
が占める割合は、 男女全体で77.6%となり、 (男性が78.0%、 女性が77.2%)、
新成人の8割近くが25歳~30歳の間に結婚をしたいと考えていることがわかりました。
4.「結婚相手の収入が十分であれば、 専業主婦 (主夫)でもよい?」
男性の41.1%、 女性の45.3%と4割以上が、 相手の収入が十分であれば、 専業主夫(主婦)でもよい!
「結婚相手の収入が十分であれば、 専業主婦(主夫)でもよいか?」という質問に対して、 全体で45.3%が「はい」と回答しました。 男女別にみると、
男性の41.1%、 女性の49.5%が「(相手の収入が十分なら)専業主夫でよい」という結果となりました。 男性の「専業主夫でもよい」割合は、
昨年35.0%に対し、 41.1%と約5ポイント増加し、 女性は昨年55.3%から49.5%と約5ポイント減少しました。 男女の回答の差が縮まったことは、
「男性が養うもの」という概念が弱まり、 「稼げる方が出せばよい」という考えにシフトしていることが伺えます。
5.「あなたは結婚したら子供が欲しいですか?」
「結婚したら子供が欲しい」割合は、 昨年比で男女合わせて4.2%、 女性は10.7%低下する結果に!男性はコロナでやや子供が欲しく、
女性はコロナで子供が欲しくなくなった人が多い!
全回答者を対象に、 「あなたは結婚したら子供は欲しいですか?」と質問したところ、 男女合わせて61.7%が「欲しい」、 15.2%が「欲しくない」、
23.1%が「わからない」と回答しました。
男女別にみると、 男性は子供が「欲しい」が65.4%で昨年(63.1%)から2.3%増、 「欲しくない」が11.0%で昨年(10.0%)から1.0%増加、
その分「わからない」が減少しました。 一方女性は子供が「欲しい」が57.9%で昨年(68.6%)から10.7%減少、
「欲しくない」が19.4%で昨年(15.2%)から4.2%増加、 「わからない」が22.7%で昨年(16.2%)から6.5%増加しました。
男性は、 昨年より子供が「欲しくなった」と「欲しくなくなった」割合が微増し、 女性は子供が「欲しくなくなった」が10%以上減少し、
「欲しくなった」と「わからない」が増加する結果となりました。 コロナ禍において、 男女で逆の変化が起きたことが分かりました。
直近数年の推移でみると、 2017年の69.7%から2019年までの3年間69%台で推移していましたが、 2020年以降、 2年連続で下降しています。 一方、
「ほしくない」という回答の割合は昨年の12.6%から15.2%と微増、 「わからない」も昨年21.5%から23.1%と微増する結果となりました。
この設問は、 結婚意思がない人も対象としているため、 結婚意思がない人の割合が高まったことに伴い、 「子供が欲しい割合」も低くなったものと思われます。
– 調 査 概 要 –
■調査名: 【第26回】 2021年 新成人の「恋愛・結婚」に関する意識調査
■調査地域: 全国
■調査対象:2000年4月2日~2001年4月1日に生まれた成人式を迎える男女
■調査方法:インターネットを利用したクローズ調査
■調査日: 2020年11月27日(金) ~ 11月30日(月)
■調査主体: 株式会社オーネット
■サンプル数: 618 人 (男性309人/女性309人)
※2000年生まれ:194名(31.4%)、 1999年生まれ:424名(68.6%)
※表記の無い場合の単位は%です。 調査結果の数値は小数点第2位以下を四捨五入しているため、 合計で100%にならないことがあります。
※出版物・印刷物等、 本資料をご使用になる場合には、 “結婚相手紹介サービス「オーネット」調査”と明記ください。
その際にはオーネット広報グループ宛に連絡いただきますと幸いです。
※ことぶき科学情報
第1回発行は、 VOL.1 1996年01月「新成人の恋愛・結婚観/団塊ジュニアの意識調査」です。
ことぶき科学情報では、 新成人の恋愛・結婚に関する意識調査をはじめ、 各年代の未婚・既婚男女の
恋愛・結婚に関する意識調査を様々な角度から行い、 その結果を毎月リリースしています。
※昨年の調査リリース等はこちらをご確認ください。
https://onet.co.jp/company/release/
■■株式会社オーネット 会社概要■■
オーネット <ホームページ> https://onet.co.jp/
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代表者:代表取締役社長 森谷 学
本社所在地:東京都中央区晴海一丁目8番12号 晴海アイランド トリトンスクエアオフィスタワーZ 22F
<公式ホームページ>
オーネット https://onet.co.jp/
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