広島発「介護×働き方改革×DX」実証研究プロジェクト開始
~ICTデータの活用が介護職員の働きがい向上につながることを実証する~ 医療法人社団明和会(広島県廿日市市、 会長:久保隆政、 理事長:曽根 喬)は、
介護見守りシステム「まもる~の」を展開している株式会社ZIPCARE(東京都千代田区、 代表取締役:桑原 弘明)、
一般社団法人働き方改革実現ネットワーク広島(広島市南区、 代表理事:藤原 輝)と連携し、 当法人施設である「サービス付き高齢者向け住宅さくらす大野」にて、
ICT見守り機器を介護現場で活用することが業務効率化だけでなく介護職員の「働きがい」につながることを2022年6月1日より検証します。
株式会社ZIPCARE|
一般社団法人働き方改革実現ネットワーク広島|
https://hatarakikata-net-hiroshima.or.jp
医療法人社団明和会|
なお、 本実証研究における働き方改革や人的資源管理に関する評価・解釈については、 県立広島大学経営管理研究科 木谷宏教授の監修のもと検証いたします。
●検証実施の背景
当法人では2018年から働き方改革に取り組んでいます。 今まで働きやすい環境整備などを進めてきましたが、
働き方改革の最終的な目標は業績向上にあると考えています。 その中で、 介護分野では直接介護士が利用者へサービスを提供するため、
サービス提供者の質によってサービスの質は変化します。
そこで、 サービス提供者である介護士が働きやすく且つ働きがいをもって仕事をすることが利用者へのサービスの質の向上につながると考えました。
人材不足が深刻な課題である介護現場では、 業務効率化のためICT導入が推進されています。 そこで単に業務効率を進めるだけでなく、
ICTを十分に活用し職員の働きがいを向上させることにつなげたいと考えています。
また中小規模の法人は資源が十分とはいえません。 地域の企業と連携し様々な取り組みを実施していくことは、
今後さらに厳しくなる経営環境下で新しい発想を生み出す方法のひとつであると考えています。
今回の実証研究はは広島発信の新たな取り組みです。
●検証内容
1.検証期間 2022年6月1日~9月30日
2.検証場所 医療法人社団明和会 サービス付き高齢者向け住宅 さくらす大野
3.使用ICT機器 まもる~のStation
・ベッド上の脈拍・呼吸・体動の情報
・室温、 湿度、 照度を把握
・離床、 ドアの開閉、 トイレの開閉、 椅子の着座をセンサーでキャッチ
・スマートフォンで複数の居室状況を管理
4.検証項目
・職員の働き方
業務量、 訪室回数、 万歩計、 ストレススコアをICT導入前後で比較
・利用者のQOL
睡眠、 呼吸、 離床回数、 インシデントの回数などをICT導入前後で比較
・職員の働きがい
働きがいについてアンケート調査をICT導入前後で実施、 下記の広島県「働きがいのある会社モデルにある従業員の心理的5要素を中心に評価を実施する
●「働きがい」とは
広島県では、 働きがいとは「従業員が所属する組織で働き価値を感じながら、 意欲的かつ自律的に取り組むことができている状態」と定義しています。
働きがいとは、 図にある従業員の心理的5要素から生まれ、 それを戦略的に構築するための取り組みが必要であると考えられています。 そこで、 今回の検証では、
ICT導入はハード面、 その活用はソフト面(効果的なマネジメント)として実施することで働きがいにつなげていきたいと考えています。
●広島から発信し、 全国へ
今回、 介護現場へのICT導入と『働きがい』との関係を実証する研究は広島初となります。 このプロジェクトでは、
働き方改革サポートにより「IT」と「人」の親和性を高めることで、 働き方改革の本質である『働きがい』に繋げ、
介護業界の課題である「業務効率」や「人手不足」を解決し、 全国へ発信していきたいと考えてます。
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