急事態宣言、再発令ーーいま振りかえる2020年4月の日々

わたしたちの緊急事態日記』 最初に緊急事態宣言が発令された2020年4月、 日常が一変したあの日々をほかの人はどう乗り越えてきたのか。

左右社では2020年6月17日『仕事本 わたしたちの緊急事態日記』を刊行いたしました。 最初の緊急事態宣言が発令された2020年4月7日~30日まで、

全60職種77人の方々による日記アンソロジーである本書には、 その職種、 その人ならではのさまざまな思いや出来事が綴られています。

介護士……「人と会って濃厚接触をするのがおれの仕事だしさ」

4月9日(木) そうでないと、 COVID-19を利用者にうつす可能性を常に抱えつつ仕事してんのはつらいよ。 おれには同居してる高齢の母親もいるしね。

といって仕事に行かないわけにはいかないし。 人と会って濃厚接触をするのがおれの仕事だしさ。

ごみ清掃員……リモートワーク不可能なごみ回収の現場で、 目に見えぬウイルス感染の恐怖と闘う

4月13日(月) 落ちた箸を拾うのも怖い。 ばらまかれたティッシュを集めるのも怖い。 見えないものというのはこんなに怖いのかと初めて知った。

しかし怖いからと言ってごみの回収を止める訳にはいかないので、 責任感の一点で回収を続ける。

内科医……不安にかられる患者さんたちを支え、 診察を行う

4月14日(火) いつも冗談ばかり言っている患者さんに先生、 怖くて嫌にならないの?と聞かれて、 う~ん、 自分で選んだ職業だからね、 と答えると、

そうか……と妙に真面目に考えこんでいる。 コロナなんか怖がらなくて大丈夫だよ、 と笑い飛ばして安心させてあげられたらいいのに。

誰もが立ち向かわざるを得なかった未曾有の事態を、 ほかの人はどのように過ごし、 悩み、 前に進んだのか。

本書は刊行されるやいなや話題を呼び、 30以上のメディアで紹介され、 累計発行部数1万5千部を突破いたしました。 また、

多くの読者さまから「元気がでた」「この出来事を忘れてはいけない」とのご感想をいただいております。

この生活は誰かの仕事が支えている。

ふたたび緊急事態宣言が発令されるいまこそ、 不安と闘っているのは一人ではないと感じられる一冊です。

本書の一部試し読みを左右社noteで公開しています。

https://note.com/sayusha/n/nfbb33a5d933b

この未曾有のコロナ禍に際して、 この本がみなさまの支えになることをお祈りしております。

左右社一同

* 本書に寄稿していただいた方々

職業パン屋/ミニスーパー店員/惣菜店店主/書店員/製紙会社営業職/ごみ清掃員/運送会社配達員/タクシー運転手/ミュージシャン/ライブハウス店員/純喫茶店員/映画館副支配人/女子プロレスラー/留学生/ホストクラブ経営者/校長/葬儀社スタッフ/馬の調教師/水族館職員/教師/美容師/ピアノ講師/客室乗務員/介護士/イラストレーター/ドイツ在住イラストレーター/画家/漫画家/小説家/校正者/作家・広告制作企画者/俳句作家/文筆家/ライター/評論家/夫婦問題カウンセラー/精神科医/文化人類学者/ジャーナリスト/映画監督/舞台人/劇団/メディアアーティスト/美術家/振付家/写真家/落語家/内科医/歯科医/

薬剤師/保育士/専業主婦/ブック・コーディネーター/旅行会社社員/イラン観光業/台湾の蕎麦屋経営者/IT企業社員/美術館館長/農業指導者/経営学者/占星術家

◼️芥川賞ノミネートで話題の尾崎世界観さんや、 町田康さん、 立川談四楼さんなど人気作家も寄稿!

ほかにも瀧波ユカリさん(漫画家)、 ヤマシタトモコさん(漫画家)、 川本三郎さん(評論家)、 星野概念さん(精神科医)、 山下敦弘さん(映画監督)、

温又柔さん(小説家)、 マシンガンズ滝沢さん(ゴミ清掃員・お笑い芸人)、 鏡リュウジさん(占星術家)など、 話題の人気作家、 文化人の方々にも、

書き下ろし原稿をご寄稿いただいています。

◼️大橋裕之作・描き下ろし漫画も収録!

◼️巻末には、 2020年4月1日~30日までの出来事を追ったコロナ年表付き!

◼️永久保存版!未曾有の状況下を生き抜くわたしたちの記録。

【書誌情報】

左右社編『仕事本 わたしたちの緊急事態日記』

定価:2,000+税

ISBN:978-4-86528-283-2 C0095

仕様:448ページ/四六判変型並製

内容紹介:“普通の毎日”が一変した2020年4月、 ほかの人はどう過ごしていたんだろう。

パン屋、 ミニスーパー店員、 専業主婦、 タクシー運転手、 介護士、 留学生、 馬の調教師、 葬儀社スタッフ……コロナ禍で働く77人の日記アンソロジー!

書影

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