シンガポールのMICE業界、力強い回復へ
旅行再開、大規模イベントの好調なパイプライン、「INSPIRE Global 2.0プログラム」の開始など前向きな見通しを背景に~サステナビリティが主要トレンド
シンガポールの会議・インセンティブ旅行・コンベンション・展示会(MICE)業界は、
新型コロナワクチン接種を完了した渡航者が隔離検疫および到着時検査なしでシンガポールに渡航できるようになったことを受け、 力強い回復が期待されています。
シンガポール政府観光局(以下、 STB)は、 この機をとらえて、 海外のMICE参加団体向けのインセンティブプログラムを強化しており、
2022年以降に開催予定で準備が進行中(パイプライン)の各種イベントを通じて、 2~3年後にはMICE業界の本格的な回復が期待されています。
シンガポールで、 MICE業界の回復がペースアップしているしるしとして、 2021年には200以上のイベントが開催され、 合計で推定49,000人が参加し、
今年の最初の3ヶ月間(2022年1月~3月)だけでも、 150以上のイベントが開催され、 37,000人以上が参加しました(注1) 。
2022年の残りの期間では少なくとも66の国際イベントが開催される予定で、 それにより参加者の数はさらに増える見込みです。
2022年に予定されているイベントの一覧は、 資料A(
https://prtimes.jp/a/?f=d61092-20220608-5b2dddbc49a13be180cc4c7f54c3a4f5.pdf
)をご参照ください。 この一覧はすべてのイベントを網羅したものではなく、 改訂される可能性があります。
STBの副長官であるヤップ・チン・シャン(Yap Chin Siang)は、 次のように述べています。 「ビジネス界では、 再び直接、
人と会ってネットワークを構築したいというニーズが高まっています。 このようなニーズや最近の国境規制の緩和により、
シンガポールのMICE業界は力強く回復していくものと思われます。 この先数年で、 多くのビジネスパーソンを再びシンガポールでお迎えできることを期待しており、
また、 INSPIRE Global 2.0体験プログラムを通じて、 シンガポールのあらゆる魅力を楽しんでいただけることを願っています。 」
STBがMICE誘致を目的に提供しているインセンティブプログラム「INSPIRE(In Singapore Incentives & Rewards)
Global 2.0(
)」では、 食事からアトラクション、 テーマ別ツアー、 チームビルディングなど、 さまざまな体験を対象となるMICE参加団体に提供します。 「INSPIRE
Global 2.0」で提供される体験プログラムの数は80近くとなり、 「INSPIRE Global
1.0」のプログラム数(54プログラム)から大幅に増加しています。
「INSPIRE Global 2.0」では、 新しいパートナーとして、 香水作りを体験できるセントーサ島の最新観光スポットであるScentopia、
さまざまなダイニング体験を提供する1-Group、 ウェルネスをテーマとしたチームビルディングプログラムを体験できるヨガウェルネスセンターのUrban
Yogisが追加されました。 また、 中華圏、 オセアニア、 南アジア、
東南アジアからの団体客を中心としたショッピング愛好家を対象とするリテールカテゴリーのプログラムも新たに追加されました。 Design Orchard(注2)
での特別なショッピング体験や、 デザイナーとの交流会セッション付きのバック・オブ・ハウス・ショッピング・ツアーにもご参加いただけます。
また、 STBは今後も、 シンガポールにMICEイベントを誘致するためのさまざまな支援スキームを提供していきます。 その一例がBEiS(Business
Events in Singapore、
)スキームで、 革新的で質の高いビジネスイベントがシンガポールに定着するようにMICE業界を支援していきます。
回復に向けての環境整備
シンガポールのMICE業界の将来に対する前向きな見通しは、 グループの規模やイベント定員の制限(
https://www.stb.gov.sg/content/stb/en/home-pages/advisory-for-MICE.html)撤廃など、
シンガポールにおける新型コロナウイルス感染症対策措置緩和を受けたものです。 2022年4月以降、
新型コロナワクチン接種を完了した渡航者が隔離検疫および到着時検査なしでシンガポールに渡航できるようになりました(
)。 これらの変更と緩和により、 シンガポールで大規模イベントが開催しやすくなり、 世界中の企業や組織に、 人的交流の機会を増やし、
ネットワークを構築できる機会を提供できるようになりました。
展示会コンベンション業界団体であるSACEOS(Singapore Association of Convention and Exhibition
Organisers and. Suppliers)のリチャード・アイルランド(Richard Ireland)会長は、 次のように述べています。
「隔離検疫のない国境を跨いだ往来の再開と、 イベント定員とゾーニング要件の撤廃は、 まさに業界が待ち望んでいたゲームチェンジャーでした。
イベントのパイプラインが好調で、 新しい会議体験の提供が開始されたこともあり、 シンガポールにおけるMICEシーンは今後、
活気を取り戻すものと楽観視しています。 今後も業界や政府と密接に連携し、
世界有数の魅力的なMICEハブとしてのシンガポールの長年の地位をさらに強化していきます。 」
業界をリードするMICEデスティネーション
シンガポールは、 世界的な競争が激化するなかでも、 ビジネスイベントの開催地として引き続き高い評価を得ています。 2022年1月には、
2021年のビジネスイベント業界への貢献が認められ、 「2022年PCMA(Professional Convention Management
Association)議長賞」を受賞しました。 本賞では、
シンガポールでのビジネスイベントの安全な再開を支援するSTBの活動とその機敏な対応が高く評価されました。 STBはこれまでに、
安全管理措置とベストプラクティスに関するガイダンスを提供する「業界レジリエンス・ロードマップ」の作成を支援したほか、
業界専門家のスキルアップのためのトレーニングに対し補助金を提供し、
さまざまなマーケティングキャンペーンを通じてシンガポールが国際ビジネスイベントの開催地として最適なデスティネーションであることをプロモーションしてきました。
その他にも、 シンガポールは新型コロナウイルスの世界的な感染拡大の中、 以下のような賞を受賞しています。
1. アジア最優秀ビジネス都市賞、 世界最優秀ビジネス都市賞(Business Traveller Asia-Pacific Awards 2021)
2. 国際会議開催件数国別・都市別1位(Union of International Associations 62nd International
Meetings Statistics Report 2020)
3. 最優秀MICEデスティネーション(アジア)(M&C Asia Stella Awards 2021)
イベントの好調なパイプライン
今年は、 Food and Hotel Asia – Food & Beverage(9月5~8日)、 Food and Hotel Asia – Food &
Beverage and Food and Hotel Asia – HoReCa(10月25~28日)など、 待望の国際イベントが再び開催されます。
これらのイベントには、 それぞれ30,000人以上の参加者が実際のイベント会場に集まると予想されています。 また、 シンガポールでは今年、 Global
Health Security Conference 2022(6月28日~7月1日)やCosmoprof + Cosmopack
Asia(11月16日~18日)など、 多数の新しいイベントが開催されます。
MICEイベントの好調なパイプラインは、 活気あるビジネス文化、 優れたインフラ、 安定した政府、 質の高いイベントを提供してきた輝かしい実績など、
シンガポールが持つ基礎的な価値に対するイベント主催者の信頼を反映するものです。
Food Hotel Asia(FHA) を主催するInforma Marketsのアジア担当バイスプレジデントのイアン・ロバーツ(Ian
Roberts)氏は、 次のように述べています。 「40年以上にわたり、 アジアの食品およびホスピタリティ業界から強い支持を得て、
ビジネスを成功させてきたFHAは、 世界中のビジネスパートナーと交流し、
ブランディングの機会を得られる最も優れた国際的なプラットフォームとして認知されています。 最近、
シンガポールにおいて安全管理措置(SMMs)と渡航要件の両方が緩和されましたが、 これらは業界から好評を得ており、 今後、
FHAは食品およびホスピタリティ業界の高まる需要に応えることができると強く確信しています。 FHAは、
世界中の人々がシンガポールで開催されるイベントに訪れることを歓迎します。 」
欧州大学院グローバル公衆衛生学部長でグローバル・ヘルス・セキュリティ(GHS)会議の議長を務めるアダム・カムラット-スコット(Adam
Kamradt-Scott)教授は、 次のように述べています。 「世界的な交通の要衝であり、
イベント開催に向けた準備態勢と協力関係の強化において地域的なリーダーシップを発揮していることから、
シンガポールが2022年GHS会議の開催地として選ばれたことは当然のことと言えます。 本会議を通じて、 現在のリーダーと新しい世代の両方に刺激を与え、
世界をより安全で、 健全かつインクルーシブなものにできるように、 シンガポール政府と緊密に協力できることを嬉しく思います。 」
2022年以降、 シンガポールで開催されるイベントには、 以下のようなものがあります。
1. inter airport South East Asia (IASEA)、 2023年
2. Sea Asia 2023
3. International Trademark Association (INTA)’s 2023 Annual Meeting Live+
4. Gastech Exhibition & Conference、 2023年
5. SILMO Singapore、 2023年~2025年
6. FIND – Design Fair Asia、 2023年~2024年
7. transport logistic and air cargo South East Asia 2023
8. Asia CEO Summit @ Singapore、 2023年~2024年
9. Worldchefs Congress and Expo、 2024年
10. Rotary International Convention、 2024年
11. 110th Lions Clubs International Convention、 2028年
また、 新たに発表されたInternational Trademark Association (INTA)’s 2023 Annual Meeting
Live+は、 2023年5月16日から20日にかけてシンガポールで開催される予定です。 世界最大の商標イベントとして知られ、
100カ国以上から数千人のブランドオーナーや知的財産(IP)専門家がシンガポールに集まり、 IP専門家、 政府関係者、 消費者、
社会全体が関心を持つ問題について学び、 交流し、 議論します。 2023年のシンガポール開催は、 アジアで2回目であり、 東南アジアでは初開催となります。
また、 国際展示会主催者企業(PEO)においても、 シンガポールでの存在感を高め、 新しいイベントをこの都市に定着させるために、
シンガポールでチームを拡大しています。 たとえば、 MMI Asiaとdmg events Asiaは、 フィジカル、 デジタル、
ハイブリッドの各形式での開催が予想される新規イベントの増加に対応するため、 スタッフの増員を図りました。
dmg events Asiaのバイスプレジデントのメル・シャー(Mel Shah)氏は、 次のように述べています。
「2020年と2021年を通した当社の戦略は、 デジタルとハイブリッドの両形式のイベントを通じて、
コミュニティと参加者のために価値あるつながりを作り続けることでした。 お客様、 参加者、 ステークホルダーの皆様から全面的な支持をいただき、
シンガポールとアジアの各地域で拡大する当社のイベント業務を再開することができました。 シンガポールでは、 2022年9月にFIND – Design Fair
Asia、 2023年にGastechを開催する予定で、 大変楽しみにしています。 待ち望まれていたライブの対面式イベントが再開し、
当社のイベント関連サービスが拡充されたこともあり、 ここシンガポールを本拠地としてチームを拡大できることを大変嬉しく思います。 」
会議のためのサステナブルな方法
消費者が自身の消費による影響を意識するようになり、 旅行や会議の専門家はビジネスイベントを計画する際に、 より持続可能なオプションを求めるようになりました。
STBとアメリカン・エキスプレス・グローバル・ビジネス・トラベル(以下、 アメックスGBT)が発表した新しいホワイトペーパー「Ready, get set,
go green!」では、 グリーンミーティングやグリーンイベントの主要トレンド、 渡航先が果たす役割、
旅行やミーティングのプランナーが渡航先の持続可能性を測定する方法についての考察を提供しています。
アメックスGBTのグローバル・ビジネス・コンサルティング・グループが実施した調査の結果によると、 旅行や会議の専門家は、
旅行者に8つの環境に配慮した行動(以下の順序で記載)をとるよう促しています。
1. エネルギー効率の良いホテルやイベント会場を選ぶ (76%)
2. 二酸化炭素排出量の少ない経路を優先する (73%)
3. 移動頻度を減らす (71%)
4. ハイブリッド自動車や従来の内燃機関自動車よりも電気自動車を優先する(67%)
5. 持続可能な航空燃料を使用したフライトを優先する (65%)
6. 持続可能な食を優先する (62%)
7. 公共交通機関を優先する (60%)
8. 環境プロジェクトに投資して排出量をオフセットする (60%)
また、 持続可能なサプライチェーンも重要な考慮事項であり、
70%の旅行・会議関係者がサプライヤー選定の際にグリーン認証やグリーンクレデンシャルを高または中程度に重要視していました。
本ホワイトペーパーは、 環境負荷の低減を目指す企業に、 会議やイベントをより持続可能なものにするための実践的なヒントを提供し、
サステナビリティの道のりにおけるさまざまなマイルストーンを提示しています。
サステナビリティへの道のり
STBは、 今後もBEiSスキームを通じて、 業界の持続可能性認証とグリーン・プラクティスの導入を支援していきます。
「シンガポールMICEアドバンテージ・プログラム(SMAP)3.0」では、 持続可能な旅行を促進するために、
新たに持続可能性に重点を置いた取り組みも行っています。 シンガポール航空、 チャンギエアポートグループ、 JetQuay、
セントーサ・デベロップメント・コーポレーション、 StarHub、 Grab、 NETSなどの主要観光パートナーとの提携を通じて刷新された本プログラムは、
参加団体やイベント主催者に、 グリーン交通オプション、 環境に配慮したツアー、 電車やバスの公共交通機関の割引など、 サステイナブルな旅行の選択肢を提供します。
シンガポールのサステナビリティの歩みは、
「シンガポール・グリーンプラン2030」におけるサステナビリティの取り組みに基づいたGDS-Index(注3)への参加や、
2022年に8回目の開催となるEcosperityなどのサステナビリティ・イベントの主催からも見てとれます。
「Accelerating Action at Scale(規模に応じた行動の加速)」をテーマとする次回のイベントでは、
最近の国連気候変動会議で提起された問題に取り組み、 エネルギー革命の加速、 輸送と重工業の脱炭素化、
アジアにおけるグリーン移行への資金調達を支援する真のソリューションと主要手段について議論を深める予定です。
(注1) 2021年および今年1~3月に開催されたイベントの数には、 国際イベントと現地イベントの両方が含まれます。
(注2) ライフスタイルとファッション分野の新進デザイナーを育成し、 紹介するために、 STB、 シンガポール企業庁(ESG)、
JTCは2019年にDesign Orchardを建設しました。 Design Orchardには100以上の地元ブランドが入居しており、
定期的にライフスタイルイベントを開催し、 来店客の増加と売上向上を促進しています。
(注3) GDS-Index(Global Destination Sustainability Index)は、 世界中の渡航先を対象にした、
主要なサステナビリティ・ベンチマーク、 および改善プログラムです。 渡航先の社会的・環境的パフォーマンスの現状を評価し、
パフォーマンスの改善を促進するために使用されます。
シンガポール政府観光局について
シンガポール政府観光局(英文名 Singapore Tourism Board)は、 シンガポール通商産業省に所属する政府機関の1つです。
シンガポールの経済の主要な産業である観光において、 その促進と観光資源の開発に従事しています。 現在、 海外に21の支局と6のマーケティング・オフィスを持ち、
日本においては1973年に東京オフィスを設立しました。
URL:
コーポレートサイト: https://www.stb.gov.sg/
公式Facebookページ:
https://www.facebook.com/VisitSingaporeJP
公式YouTubeチャンネル:
https://www.youtube.com/channel/UCB7oQc4Ip6XRty2SP4TGW5Q 当リリースの詳細について
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000012.000061092.html
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