データを活用した医療のデジタル化と臨床試験のDXを目指すテックドクターが、シリーズAラウンドで5億円を調達し、累計調達額6億円に。
ウェアラブルデータを活用したメンタルヘルスソリューション開発に向け、データサイエンティスト・エンジニアの採用を強化
「データで“調子”をよくする時代へ」をビジョンに掲げ、
医療データ解析SaaS『SelfBase』とメンタルヘルスソリューション『SelfDoc.』を展開する株式会社テックドクター(代表取締役:湊 和修、
本社:東京都港区、 以下、 テックドクター)は、 ジャフコ グループ、 日本ベンチャーキャピタル、 三井住友海上キャピタル、 みずほキャピタル、
ジェネシア・ベンチャーズを引受先とする第三者割当増資により、 総額5億円のシリーズA資金調達を実施したことをお知らせします。
今回を含む累計調達額は約6億円となります。
* 資金調達の背景と資金使途
コロナ禍でメンタルヘルスの問題は深刻さを増し、 社会課題になっています。
特に精神科領域においては、 バイオマーカー(疾患の有無や、 治療による状態の変化などを客観的に測る指標)が乏しく、
不調を抱える人自身や周囲で支える家族や医療者などが病状を捉えにくいことがあります。
テックドクターはこれまで、
ウェアラブルデバイス等で取得できるモニタリングデータや医療関連データを統合・分析・可視化する医療データ解析SaaS『SelfBase』を提供してきました。
このサービスは国立の研究機関やアカデミア、 大手製薬企業等での研究開発や治験等において、 既に多くの利用実績があります。
これらで培った経験から、 精神疾患の状態をウェアラブルデータから捉える技術(※特許申請中)の開発を行いました。 この技術を利用し、 精神疾患を抱えた患者、
企業の従業員、 自治体の住民などが、 自分自身の心身の状況を的確に把握し、
医師や心理師などの医療者や家族友人とシェアして見守り合うメンタルヘルスソリューション『SelfDoc.』の開発をさらに進めてまいります。
今回調達した資金を活用し、 データサイエンティストとエンジニアの採用による組織拡充、 ならびに不調検知と予測のアルゴリズム研究開発への投資を行う予定です。
「データで”調子”をよくする時代へ」というビジョンに向けて、 当社はモニタリングデータを活用したデータ診療を推進してまいります。
* テックドクターの組織づくりにかける想い
テックドクターでは、 データサイエンティストやエンジニアが自ら学び、 仮説を立て、 検証するカルチャーを中心に据えた組織づくりを行ってまいりました。
また、 医療領域における既存の考え方を尊重しながら、 テクノロジーを使って新しい道を切り開くのが我々の存在意義です。 常に挑戦する姿勢を大切にし、
組織としても挑戦する人を全力で応援していきたいと考えます。
現在、 データと技術力を使って医療課題の解決に一緒に取り組んでくださる方を求めています。
詳しくは採用サイトをご覧ください。
▼テックドクター 採用サイト
https://www.technology-doctor.com/recruit/
左より 日本ベンチャーキャピタル桑園氏、
ジャフコ グループ藤井氏、
テックドクターCTO 佐藤、
テックドクター代表取締役 湊、
三井住友海上キャピタル細谷氏、
みずほキャピタル原氏、
ジャフコ グループ工藤氏
左より 日本ベンチャーキャピタル桑園氏、 ジャフコ グループ藤井氏、 テックドクターCTO 佐藤、 テックドクター代表取締役 湊、
三井住友海上キャピタル細谷氏、 みずほキャピタル原氏、 ジャフコ グループ工藤氏
* 投資家からのコメント
<新規>
ジャフコ グループ パートナー 藤井 淳史 氏
ウェアラブルデバイスの登場により自身のバイタルデータをいつでも測れるようになったことは画期的です。 一方で、 常時計測による膨大なデータを解析し、
新しい意味を見出すことができて初めて「計測器」ではなく「スマートデバイス」としての価値発揮につながると考えています。 当社は、
今まで捉えられなかった日常の心身の変化を定量的に解析し、 改善につなげる世界を実現できる会社であると考えています。
日本ベンチャーキャピタル 取締役 専務執行役員 桑園 寛之 氏
当社事業は「データ解析技術」をベースに、 問診主体であったうつ病患者に対する診察プロセスにITをインストールするチャレンジングなもので、
患者のみならず社会的な波及効果も期待しています。 誠実さがにじみ出てしまう経営メンバーの皆さんとともに、 コツコツと、 最終的には大きな流れにできるよう、
大きな目標に向かってともに前進して行くのを楽しみにしています。
三井住友海上キャピタル 投資開発マネージャー 細谷 裕一 氏
ウェアラブルデバイスが進歩する中で、 医療におけるビックデータの活用可能性は急速に高まっており、 テックドクターが目指す「データで”調子”をよくする時代」は、
遠い未来の話ではなく、 もう手が届く世界に来ています。
優秀なデータサイエンティストを擁するテックドクターが、 医療におけるモニタリングデータの活用について新たな世界を作り出すことを期待しています。
みずほキャピタル 投資第一部 インベストマネージャー 原 貴紀 氏
働き方が多様化する中、 メンタルヘルスにどう向き合うかは大きな社会課題となっています。
ウェアラブルデバイスから得られるデータの活用を通じて課題解決に立ち向かうテックドクターの理念に共感しており、 また、
湊代表始めデータの取扱に精通したメンバー・医師を中心に構成される当社であればその理念を実現出来ると思います。
「データで”調子”をよくする時代」の実現をみずほグループの総力をあげて共に目指して参ります。
<追加>
ジェネシア・ベンチャーズ インベストメントマネージャー 相良 俊輔 氏
「データで”調子”をよくする時代へ」というビジョンに強く惹かれて参画した昨年のシードラウンドに続いて、
今回も追加投資という形で夢の実現に向けた一端を担うことができ嬉しく思います。 「医療に活用可能なデータ量は日々増え続ける一方で、
それを首尾良く処理できる人材・リソースは限定的」という事業仮説は既に立証され、 また新たに心強い株主の方々をチームに迎えられたことで、
遥か先に霞んでいた山の頂も些か近く見えてきました。 自身にとっては2社目の”TD”、 頑張っていきます。 Go TECH DOCTOR!
* 株式会社テックドクター 代表取締役 湊 和修 のコメント
働く人の約40%が、 週の半分は"調子"が悪いと感じています。 テクノロジーがどれだけ発展しようと、 人々の心の不調への対応は十分とは言えません。
一方でメンタルクリニックの医師は夜遅くまで電話で患者さんを気遣うなど医療者側の負担も高いままです。
私達は、 ウェアラブルデバイスなどで取得できる大量のデータを活用して、 人々が自らの"調子"を知り、 人に伝え、
遠くの人とも共有し合うことでこの課題を解決できる時が間違いなく来ると信じて、
データによる予兆検知アルゴリズムを開発する分析基盤SelfBaseをリリースし活用を進めて参りました。
今回、 何度もピッチを繰り返しチームが成長するとともに、 結果として素晴らしい投資家の方々を含めた大きく強く新しいチームとなることができました。
新しいチーム一丸となり、 データを医療でもっと活用し、 “データで調子をよくする”ことができる世界を必ず実現していきます。
* 会社概要
会社名 :株式会社テックドクター
WEB :https://www.technology-doctor.com/
https://www.technology-doctor.com/
設立日 :2019年6月21日
所在地 :東京都港区六本木7-15-7 新六本木ビル SENQ六本木
代表者 :湊 和修
事業内容:医療データ解析SaaS事業 メンタルヘルスソリューション事業
問合せ :
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません