涙の健康は運動でまもる!?7月3日は、『なみだの日』 ーナカナイ涙を大切にー

ーナカナイ涙を大切にー 運動が涙の健康をサポート!涙の仕組みと大切さがわかる2022年版冊子もホームページで公開 ドライアイ研究会(世話人代表:横井則彦

京都府立医科大学)では、 7月3日を『なみだの日』(日本記念日協会認定)と制定し、 目の健康に重要な「涙(なみだ)」の正しい知識を伝える啓発活動を行っています。

COVID-19の終息がいまだ見えない中、 ニューノーマル(新しい日常)と呼ばれるライフスタイルは今後も継続すると考えられます。

環境変化と行動・生活パターの変化により、 現代人は涙が乾きやすい環境下にあります。 そのため涙を乾かさないための日常の工夫が大切になります。

涙の仕組みと大切さがわかる2022年度版の最新冊子が完成し、 『なみだの日』ホームページからpdfデータで取得可能ですので、

ぜひダウンロードして毎日の目の健康にお役立てください。

『なみだの日』ホームページ:

http://namida-labo.jp/

2022年版冊子

(PDFデータダウンロード:

http://namida-labo.jp/assets/73day_bro_2022.pdf

■運動によりドライアイが改善する効果の可能性に注目!!

業務の在宅勤務やリモートワークがニューノーマル(新しい日常)として定着しつつあります。 一方で、 リモートワークによる座位時間の増加が原因となる運動不足、

また食生活の変化やパソコンやスマホなどディスプレイ機器の長時間利用が増加している環境下では、 身体や心の健康に影響を及ぼす可能性があります(*1)。

このような生活パターンの変化は、 ドライアイ症状にも関係しますが、 運動がドライアイを改善する効果の可能性についての研究結果が海外で発表されました。

カナダの研究者が18~25歳の大学生を対象にした調査では、 運動をしている群としてない群で分けて、 ドライアイの重要な指標となる、

BUT(涙液層破壊時間)を測定したところ、 運動している群が有意に長かった結果がみられ、 また運動前後の変化についても、 両群で比較したところ、

運動後においてBUTが増加した傾向がみられたとの結果であったようです(*2)。 心身の健康を守る生活習慣が必要となる時代、

日常の運動や栄養バランスのよい食生活、 そして適度な休息を心掛け、 「ナカナイ涙」を大切にしましょう。

*参考文献:

*1

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35069294/

*2

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34848214/

■目からのCOVID-19感染予防7か条!!

★なみだを減らさない。 乾かさない。

★手で目や顔を触らないようにする。

★洗顔とともに、 目もとやまつ毛も丁寧に洗う。

★寝不足を避ける。

★ドライアイや花粉症の人は、 眼科で点眼などの治療をしっかり行う。

★人が多い場所などでは、 フェイスシールドやゴーグルほどではなくても、 ドライアイや花粉対策用の眼鏡などで、 目を乾燥や塵・異物から守る。

★コンタクトレンズ使用者は、 レンズの脱着時には手指をよく洗い、 衛生に十分注意する

■涙を増やすための7か条!!

「なみだの日」広報担当

ドライアイ研究会 世話人 白石 敦

愛媛大学医学部 眼科学教室

【ドライアイ研究会について】 ホームページ

http://www.dryeye.ne.jp/

近年、 臨床の現場で増加しているドライアイに対する研究の推進と診療の向上を目的として1990年に発足。 1995年には「ドライアイの定義と診断基準」を作成、

その後2度の改定を経て2016年には「ドライアイの定義と診断基準(2016年版)」を発表し、 現在にいたる。 その間、

定期的な学術集会や講習会の開催を行ないながら、 2019年には「ドライアイ診療ガイドライン」を日本眼科学会誌(第123巻 第5号)に発表し、 活動範囲を広げる。

また、 世界のドライアイを専門とする眼科医との国際会議を通じて、 臨床に即した世界のドライアイの定義の作成にも取り組んでいる。 本件に関するお問い合わせ先

ドライアイ研究会 事務局代行 須賀原・小池

TEL:03-6456-4018 FAX:03-6456-4025 メール:[email protected]