カンボジア国交省からの要請受け、地方病院支援へ。現地の副首相兼国交大臣と会合「カンボジアで医療アクセスが困難な人々を無くしたい」

国際医療NGOである特定非営利活動法人ジャパンハート(東京都台東区 理事長:吉岡春菜)は、

カンボジア国土交通省よりカンボジア・トボンクムン州への医療支援要請を受けたことに伴い、

6月30日(金)にチア・ソパラ副首相兼国土整備・都市計画・建設大臣との会合を行いました。

左:吉岡秀人(ジャパンハート創設者・最高顧問・小児外科医)右:チア・ソパラ氏(カンボジア副首相兼国土整備・都市計画・建設大臣)

左:吉岡秀人(ジャパンハート創設者・最高顧問・小児外科医)右:チア・ソパラ氏(カンボジア副首相兼国土整備・都市計画・建設大臣)

このたびの会合は、 カンボジア国土交通省からジャパンハートに対し要請が入り、 カンボジアで新たに建設された地方病院(トボンクムン州Krouch Chhmar

Referral病院)へ支援を開始することを機に開催されました。

ジャパンハートから参加したのは、 カンボジアをはじめとする途上国の医療現場で活動を続ける団体創設者/小児外科医の吉岡秀人、

ジャパンハートカンボジアおよびKrouch Chhmar Referral病院関係者。 当日は、 現状の課題と今後の支援計画などについて話し合いました。

ソパラ副首相兼大臣からは、 支援に対する感謝の言葉や医療アクセス格差にある人々への想いが述べられたほか、

分娩トラブル時に都心部へのアクセス問題で対応が難しい産科部門のサポート要望が伝えられました。

ジャパンハートでは、 医療者派遣をはじめ、 今後数年間にわたり同施設に対し支援を行う予定です。

【ジャパンハート カンボジアでの主な医療活動】

ポルポト政権の知識層虐殺によって医療者不足となり、 長年医療崩壊状態にあったカンボジアを日本の医療で支援し、 貧しい人々への治療に加え、

将来を見据えた現地医療者の育成も担っている。

1. ジャパンハートこども医療センターの運営

…成人・小児への外来および治療、 分娩含む周産期事業、 栄養管理事業など。 年間約2万件の治療を実施し、 内、 無償治療をおこなう小児医療が約2.5千件、

小児固形がんにおいては新規患者の入院数が日本の小児がん拠点病院のどこよりも多くなっている。

2. 地方への巡回診療

…手術機材を車に詰め込み医療が届かない地方エリアを巡回し、 診療や手術を実施。 10年以上続けている活動。

3. 「夢の架け橋プロジェクト」

…成績優秀なものの経済的事情で医療者への道が閉ざされている若者を支援する奨学金制度(里親制)。

Posted by owner