湾で異例のベストセラー小説 李屏瑤『向日性植物』を芥川賞作家・李琴峰翻訳で7月21日(木)光文社より刊行!
李屏瑤『向日性植物』を芥川賞作家・李琴峰翻訳で7月21日(木)光文社より刊行!
* 7月21日(木)『向日性植物』発売決定!
台湾で2016年に刊行されるとたちまち話題となり、 現在9刷のベストセラーとなった小説『向日性植物』。
セクシュアル・マイノリティの女子高生たちの苦悩と青春の日々が瑞々しく描かれる傑作です。 2018年高校生愛読書ベスト10(TSMC文学賞委員会調査)*で、
太宰治や村上春樹、 東野圭吾の作品と並んでランクインするほど多くの読者の心を掴みました。
この作品を台湾出身の作家で、 『彼岸花が咲く島』で第165回芥川龍之介賞を受賞した李琴峰さんの薫り高い翻訳にて刊行することが決定しました。
*TSMC文学賞委員会調査:2018年高校生愛読書ベスト10
https://www.facebook.com/teenagerwrite/photos/a.1616183995281677/2218349645065106
* 新時代のセクシュアル・マイノリティを描く
著者の李屏瑤(りへいよう)さんは、 1984年台湾生まれの小説家。 本作品は2011年~15年に台湾のレズビアン掲示板で連載形式で発表され、 連載時から大好評。
2016年に台湾で書籍『向光植物』として刊行され作家デビューしました。 台湾のLGBT運動などにも積極的に関わっているオープンリー・レズビアンの著者は、
「私はレズビアンが自殺しない物語が書きたかった」と語っています。 本作は、 これまでの台湾レズビアン文学に敬意を払いつつも、 根強くあった自死のイメージ、
悲劇性からの脱却に成功した新時代のレズビアン文学として受け入れられました。 当事者が描く繊細かつ誠実な等身大の物語は、 多くの人の心を打ちました。
【書籍情報】
●あらすじ
台北の女子高に入学した「私」は、 先輩の小游と惹かれ合い、 戸惑いながらも付き合うことに。 しかし、 小游には親の無理解で入院させられていた元恋人・小莫がいた。
台湾大学に合格した小游と小莫は、 大学近くのアパートで同居を始める。 一年後、 「私」も台湾大学に合格するが、 二人とは距離を取ってしまう。
大学を卒業した小游と小莫は渡米し大学院へ。 翌年卒業した「私」は台北で会社員になる。 時は流れ数年後、
小莫から国際電話で「心臓の手術をするため帰国する」と連絡があり・・・・・・
今を生きる少女たちの揺れ動く青春の日々を、 繊細かつ誠実に描き出した傑作。
●著者プロフィール
李屏瑤(り・へいよう/リー・ピンヤオ)
1984年、 台湾生まれ。 小説家、 劇作家、 ライター。 台湾大学中国文学科卒業。 台北藝術大學戯曲藝術創作研究科修了。
2016年『向日性植物』で作家デビュー。 台湾で9刷りとなるベストセラーに。 そのほかの代表作に戯作《無眠》(仮訳:眠れない夜)、 エッセイ集《台北家族、
違章女生》(仮訳:台北家族・アウトロー女子)などがある。
●訳者プロフィール
李琴峰(り・ことみ)
1989年、 台湾生まれ。 作家・翻訳家。 2013年来日。 2015年、 早稲田大学大学院日本語教育研究科修士課程修了。 2017年、
『独り舞』で第60回群像新人文学賞優秀作を受賞。 2021年『ポラリスが降り注ぐ夜』で第71回芸術選奨文部科学大臣新人賞、
『彼岸花が咲く島』で第165回芥川賞受賞。 他の著書に『星月夜』『生を祝う』などがある。
【書籍詳細】
書名:向日性植物
著者:李屏瑤
訳者:李琴峰
発売:光文社
定価:1,980円(税込み)
判型:四六判ハードカバー
発売日:7月21日(木)
※流通状況により一部地域では発売日が前後します。
* 李琴峰さんデビュー作『独り舞』文庫版も同時刊行!
訳者の李琴峰(りことみ)さんは、 1989年台湾生まれ。 2013年に来日し、 2015年に早稲田大学大学院日本語教育研究科修士課程修了。
2017年に『独り舞』で第60回群像新人賞優秀作を受賞してデビューしました。 2021年には『ポラリスが降り注ぐ夜』で第71回芸術選奨文部科学大臣新人賞、
『彼岸花が咲く島』で第165回芥川龍之介賞を受賞した俊英です。 デビュー作の『独り舞』は、 『向日性植物』と対をなすような作品でもあり、
両作ともに80年代生まれの台湾人レズビアンが主人公で、 どちらの主人公も女子高を卒業した後台湾大学に入学します。 両作品をあわせて読むことで、
若い世代のセクシュアル・マイノリティの実像がより鮮明に伝わります。
【書籍情報】
書名:独り舞
著者:李琴峰
発売:光文社
定価:704円(税込み)
判型:文庫版
発売日:7月13日(水)
* 李屏瑤さん、 李琴峰さんへの取材受付開始!
刊行翌週の7月26日(火)に、 著者の李屏瑤さんとオンラインで繋ぎ、 訳者の李琴峰さんを光文社に招いてメディア取材を予定しています。
取材をご希望の媒体の方は編集部までご連絡ください。
そのほか、 最新情報は光文社文芸局Twitter公式アカウントにて随時発表いたします。
●光文社文芸局 Twitter アカウント
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