重版7刷!! 美しい少女『蛍』が線路に身を投じる。彼女の死が生み出す後悔と悲劇の連鎖。少女たちの心を繊細な筆致で描き出す木爾チレンのミステリー「みんな蛍を殺したかった」
美しい少女『蛍』が線路に身を投じる。彼女の死が生み出す後悔と悲劇の連鎖。少女たちの心を繊細な筆致で描き出す木爾チレンのミステリー「みんな蛍を殺したかった」
みんな誰かを殺したいほど羨ましい。 京都の女子校に通うオタク女子三人。 スクールカースト底辺の彼女たちの前に、 突如息を呑むほど美しい少女・蛍が転校してきた。
そのときからオタク女子三人は… 京都の底辺高校と呼ばれる女子校に通うオタク女子三人、 校内でもスクールカースト底辺の扱いを受けてきた。 そんなある日、
東京から息を呑むほど美しい少女・蛍が転校してきた。 生物部とは名ばかりのオタク部に三人は集まり、 それぞれの趣味に没頭していると、 蛍が現れ入部希望だという。
やがて蛍は「私もね、 オタクなの」と告白する。 次第に友人として絆を深める四人だったが、 ある日、 蛍が線路に飛び込んで死んでしまう。 真相がわからぬまま、
やがて年月が経つが、 大人になった友人三人は、 蛍がのこした悲劇の歪みに絡みとられていく。
【編集者のおすすめポイント】
少女たちの心を繊細に紡ぎだす筆致で、 R-18文学賞で優秀賞を受賞された木爾チレン先生。
本作でも少女たちの内側にあるドロっとした歪み、 そして葛藤を見事に描きだしていただきました。 主人公「蛍」の転校からはじまる止まらない悲劇の連鎖、
次第にあかされる絡み合った人々の業(ごう)の深さを読んでいただきたいです。
なお、 秋頃の刊行を目指して新作を準備中です。 こちらも是非楽しみにしていただければ幸いです。
【著者紹介】
木爾チレン( きなちれん)
1987年生まれ。 京都府出身。 京都府在住。
大学在学中に応募した短編小説「溶けたらしぼんだ。 」で、 新潮社「第9回女による女のためのR-18文学賞」優秀賞を受賞。
美しい少女の失恋と成長を描いた『静電気と、 未夜子の無意識。 』(幻冬舎)でデビュー。
その後、 少女の心の機微を大切に、 多岐にわたるジャンルで執筆し、 作品表現の幅を広げる。
近著に、 引きこもりの少女の部屋と京都が舞台の恋愛ミステリ『これは花子による花子の為の花物語』(宝島社)がある。
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