シンガポールのニューログリー・セラピューティクス社、神経変性疾患向けのデジタル治療推進に向け総額230万米ドルのプレシードラウンドの資金調達を実施

シンガポールのニューログリー・セラピューティクス社、神経変性疾患向けのデジタル治療推進に向け総額230万米ドルのプレシードラウンドの資金調達を実施

* 軽度~中等度のアルツハイマー病患者の治療支援に向け、 認知・気分・態度を対象としたゲーミフィケーションと認知機能リハビリテーションを実施

* デジタル治療ソリューションは家庭内のタブレット端末を介し人の生体に関する指標「バイオマーカー」を収集。 認知機能を評価・監視し、

認知的介入をパーソナライズ化

* 単独または薬剤との併用療法として処方可能

シンガポールに本社を置くNeuroglee Therapeutics(以下Neuroglee)は、

神経変性疾患向けに科学的根拠に基づいたデジタル治療処方を構築しています。 本日、 プレシードの資金調達で230万米ドルを調達したと発表しました。

調達資金は初期段階のアルツハイマー病患者の治療・管理を目的とした主力製品NG-001の製品パイプラインに投じます。

本ラウンドは、 世界有数の製薬会社であるエーザイ株式会社(東京都文京区)がリード・インベスターを務めました。

シンガポール医療スタートアップBiofourmisのクルディープ・シン・ラジュプット創業者兼CEOも本ラウンドに参加しました。

世界では何百万人もの患者が神経変性疾患に苦しんでいます。 2015年には、 シンガポールに住む60歳以上の10人に1人が認知症を患っている可能性があると推計

されました。 日本では460万人以上が認知症を患っています。 米国ではアルツハイマー病が死因の6位に入っており、

50年までに1400万人のアメリカ人が罹患すると予想されています。 世界的な認知症の治療コストは18年時点で1兆米ドルに上りますが、

シンガポール・日本・米国では高齢化に伴い神経変性疾患の患者数が増えることで、 今後さらにコストが上昇すると予想されます。

患者数の増加が予想される一方で、 治療法には依然として課題が存在しています。 過去15年間、 アルツハイマー病の薬物療法が新たに承認されたケースはありません。

パイプラインの治験薬の臨床試験は現在進行中ですが、 補助的な補完療法の提供が急務となっています。

Neurogleeは、 未だ満たされていない補完療法のニーズに応えるデジタル療法を発見・デザイン・商用化しています。

同療法は神経変性疾患の薬物療法と並行して提供可能です。 Neurogleeの処方ソフトウェアは、

業界トップレベルのクローズドループ認知介入戦略と新しいバイオマーカーが組み合わさっています。 単独利用のほか、 薬物療法と併用することで患者管理を改善し、

神経変性疾患の治療に対するより包括的なアプローチを提供します。

Neurogleeのアニケ・シン・ラジュプット創設者兼CEOからのコメント:「神経変性疾患はサービスが十分に行き届いていない一方、

人口の高齢化に伴い絶えず成長している市場でもあります。 ソフトウェアの力で、 認知神経科学、 行動変容、

デジタルバイオマーカーの専門知識を組み合わせデジタル療法による治療を実施できます。 これにより従来の薬物療法を強化し、 患者と臨床医の間のギャップを埋めます。

当社はエーザイや一流の専門家と協力することでデジタルヘルスソリューションを拡大し、 患者と介護者の生活の質を向上させ、

効果的な治療法の開発スピードを上げられることを嬉しく思っています」。

同社の主力製品であるNG-001は、 自宅でソフトウェアをベースとした認知的介入を提供することにより、 初期段階のアルツハイマー病の患者の状態を管理できます。

最先端の人工知能を搭載し、 タブレット端末上に魅力的なゲーミフィケーション技術と認知タスクを展開します。 このソリューションは、

デジタルバイオマーカーを使用することで患者の認知機能を常に追跡し、 タスクと介入を動的にパーソナライズ化します。

例えば、 タスクとゲームの提供数・種類は、 患者の指の動きの速度とタスクの完了時間に基づいて調整可能です。 また、 患者の過去の経験に関連した画像を映し、

前向きな記憶や感情を呼び起こすこともできます。 これらは他の認知行動療法(CBT)技術との併用することで、 認知機能を改善し、

うつ病や不安を軽減することが示されています。

介護者と臨床医はNG-001を使用することで、 処方薬に対する患者のアドヒアランスと、 在宅時の治療に対する反応をモニタリングできます。

介護者が近くにいなくても患者と接することができるようになり、 介護の負担が軽減します。 臨床医にとっても、

患者宅での継続的かつリアルタイムなインサイトが取得できます。 半年ごとの検査や患者の不完全な声に頼る代わりに、

直接訪問中の薬物治療とデジタル治療のより正確な評価が可能になります。

Neurogleeの共同創業サイエンティフィック・アドバイザーで認知症の先進的イノベーター/研究者であるムラリ・ドライスワミ氏

からのコメント:「新型コロナウイルスの流行により、 神経変性疾患を患う高齢者のためのケアモデル改善が喫緊の課題となっていることが浮き彫りになりました。

Neurogleeのデジタル治療プラットフォームは認知症またはそのリスクがある人向けに、 パーソナライズされた高品質の、

統合的なケアが存在する新時代の基準を作ることを目標にしています」 。

Neurogleeは、 2021年初頭にNG-001の臨床試験を開始する予定です。 また、 2021年に米ボストンで米国事業を開始する予定です。

Neurogleeについて

Neuroglee Therapeuticsは、 神経変性疾患を持つ患者の治療の為のソフトウェアを研究、 開発、 商品化しています。

同社のデジタル治療およびモニタリングツールは患者の認知・自立を支えると同時 に、 薬効に関するより正確で一貫した洞察を提供し、 医薬品開発を促進します。

パーソナライズ化された認知介入プラットフォームは、 認知および神経行動メカニズムを活用し、 ユーザを集中的、

インテリジェントおよび個別にモニタリング・関与させます。 主力製品NG-001は、 初期段階のアルツハイマー病の治療を目的とした処方ソフトウェアであり、

単独または薬物療法と組み合わせて使用できます。

より詳細な情報は

https://www.neuroglee.com/をご覧ください。

報道関係の皆様は下記までお問合せ下さい:

REDHILL株式会社

広報担当 青木

[email protected]

この資料は、 Neuroglee社が2020年12月3日(シンガポール時間)に発表したプレスリリースを日本語に翻訳再編集したものです。 正式言語は英語であり、

その内容及び解釈については英語が優先されます。

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