型コロナ情報「小児新型コロナウイルスワクチン接種後副反応調査 最終報告について」(岡山大学疫学・衛生学分野vol.2)を発行
7月 8日
国立大学法人岡山大学
◆概 要
国立大学法人岡山大学(本部:岡山市北区、 学長:槇野博史)学術研究院医歯薬学域(医学系)疫学・衛生学分野は、
岡山県などと協働で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の対策を進めています。 これらの活動を通じての調査や分析などの研究情報を、
いち早く社会の皆様にお届けするためのニュースレター「岡山大学疫学・衛生学分野ニュース(新型コロナ情報)vol.2 小児新型コロナウイルスワクチン接種後副反応調査
最終報告について」を2022年7月6日に発行しました。
本ニュースは、 専門の方向けではなく、 一般の方向けとしてわかりやすい言葉で紹介しています。
依然として新型コロナウイルス感染症のパンデミックが収まらない状況でありますので、
少しでも皆様の感染対策の参考にしていただける正確な情報の提供につながればと思います。
<発表のポイント> * 岡山県の依頼を受け、 岡山県内の協力医療機関で、 5~11歳対象のファイザー社製小児用新型コロナウイルスワクチンを接種した者を対象に、
接種後副反応調査を行った。 (のべ 1288名、 内訳1回目接種769名、 2回目接種519名)
* 1回目、 2回目共に、 接種後の副反応は成人と比較しても少なかった。 37.5度以上の発熱は、 1回目接種後18人(2.3%)、
2回目接種後56人(10.8%)で、 発熱があっても39度を越えた者は僅かだった。
* 接種部位の痛みや腫脹、 全身の倦怠感(だるさ)の報告が多かったが、 接種翌日まで続いた割合が最も高く、
接種3日目以降まで持続する割合は低かった。
* 女児では男児と比較して、 2回目接種後の発熱の出現頻度が高かった。 基礎疾患やアレルギー歴、 既往歴(熱性けいれん、 発達障害、
川崎病)の有無により、 発熱の出現頻度は大きくは変わらなかった。 (統計学的な有意差はなし。 )
* 小児への接種理由として、 大多数の保護者が「子ども自身の感染や重症化、 後遺症を予防するため」と回答した。
◆内 容
岡山県の依頼を受け、 ワクチン接種後の副反応の頻度を評価し、 一般の方へ正確な情報提供を行うことを目的に、
ファイザー社製小児用新型コロナワクチン接種後副反応調査を実施いたしました。 岡山県内の協力医療機関において、
5~11歳対象のファイザー社製小児用新型コロナウイルスワクチンを接種した小児の保護者を対象にGoogle Formによるアンケート調査を実施し、
2022年3月12日~6月9日の間の調査回答(のべ1288人)分を集計して、 7月4日に最終報告としてまとめました。
今回の調査では、 1回目と2回目共に接種後の副反応は、 成人と比較して少ないという結果でした。 発熱については、 37.5度以上の発熱が、
1回目接種後で18人(2.3%)、 2回目接種後で56人(10.8%)にみられましたが、 39度を超えた小児は僅かでした。 なお、
性別で見ると女児では男児と比較して、 2回目接種後の発熱の報告が多くみられました。
また、 基礎疾患やアレルギー歴、 既往歴(熱性けいれん、 発達障害、 川崎病)の有無により、 発熱の出現頻度は統計学的に有意な差はみられませんでした。
その他の副反応については、 接種部位の痛みや腫脹、 全身の倦怠感(だるさ)の報告が多くありましたが、 接種翌日まで続いた割合が最も高く、
接種3日目以降まで持続した割合は低くなっていました。
小児への接種理由としては、 大多数の保護者が、 「子ども自身の感染や重症化、 後遺症を予防するため」と回答しました。
今回、 岡山県内の協力医療機関のご尽力で、 多くのデータが集まり、 統計的に安定した結果を得ることができました。
今後の小児へのワクチン接種を考える際の判断や準備の参考にしていただけますと幸いです。
◆調査成果の詳細情報
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科疫学・衛生学分野ホームページに掲載
https://www.unit-gp.jp/eisei/wp/?p=4923
* 岡山大学疫学・衛生学分野ニュース vol.2 新型コロナ情報「小児新型コロナウイルスワクチン接種後副反応調査 最終報告について」
https://www.unit-gp.jp/eisei/wp/?p=5792
<バックナンバー>
・【岡山大学】新型コロナ情報「小児新型コロナウイルスワクチン接種後副反応調査 中間報告について」(岡山大学疫学・衛生学分野vol.1)を発行
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000687.000072793.html
◆参 考
・ 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科(医)疫学・衛生学分野
http://www.unit-gp.jp/eisei/wp/
・岡山大学病院
https://www.okayama-u.ac.jp/user/hospital/
・岡山大学病院コロナ・アフターケア外来
https://www.okayama-u.ac.jp/user/hospital/index377.html
・岡山大学の新型コロナウイルス感染症への対応について
https://www.okayama-u.ac.jp/tp/profile/aboutcoronavirus.html
・新型コロナウイルスワクチン情報
http://www.unit-gp.jp/eisei/wp/?p=4923
・岡山県クラスター対策班有志作成動画、 診療所や職場でのお役立ち集
http://www.unit-gp.jp/eisei/wp/?p=4631
◆参考情報
・【岡山大学】岡山県内の感染状況・医療提供体制の分析について(2022年6月29日時点)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000756.000072793.html
◆調査活動報告
・【岡山大学】武田/モデルナ社新型コロナワクチン 1回目接種後副反応調査(中間報告)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000225.000072793.html
・【岡山大学】武田/モデルナ社新型コロナワクチン接種後副反応調査〔最終報告〕~男女半々の若い世代を対象とした2回目接種はどのような結果なのか~
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000264.000072793.html
・【岡山大学】武田/モデルナ社新型コロナワクチン接種1か月後追跡調査報告 ~接種1か月後の副反応の有無や満足度を評価~
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000332.000072793.html
・【岡山大学】武田/モデルナ社製新型コロナウイルスワクチン追加接種(3回目接種)後副反応調査 ~中間報告~
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000648.000072793.html
岡山大学病院(岡山市北区)
岡山大学病院(岡山市北区)
◆本件お問い合わせ先
岡山大学 学術研究院 医歯薬学域(医)疫学・衛生学分野
教授 頼藤貴志
助教 松本尚美
〒700-8558 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1 岡山大学鹿田キャンパス 基礎研究棟7階
TEL:086-235-7173
FAX:086-235-7178
E-mail:ocdc◎okayama-u.ac.jp
※◎を@に置き換えて下さい
http://www.unit-gp.jp/eisei/wp/
http://www.unit-gp.jp/eisei/wp/
岡山大学メディア「OTD」(アプリ):
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000072793.html
岡山大学メディア「OTD」(ウェブ):
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000215.000072793.html
岡山大学SDGsホームページ:
岡山大学Image Movie (YouTube):
「岡大TV」(YouTube):
https://www.youtube.com/channel/UCi4hPHf_jZ1FXqJfsacUqaw
産学共創活動「岡山大学オープンイノベーションチャレンジ」2022年7月期共創活動パートナー募集中:
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000736.000072793.html
岡山大学『THEインパクトランキング2021』総合ランキング 世界トップ200位以内、 国内同列1位!!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000070.000072793.html
岡山大学『大学ブランド・イメージ調査2021~2022』「SDGsに積極的な大学」中国・四国1位!!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000373.000072793.html
岡山大学『企業の人事担当者から見た大学イメージ調査2022年度版』中国・四国1位!!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000122.000072793.html国立大学法人岡山大学は、
国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。
また、
政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています
国立大学法人岡山大学は、 国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。 また、 政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています
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