利用可能エリアが拡大し18区に!フローレンスの「障害児訪問保育アニー」、墨田区の医療的ケア児・障害児も対象になりました!
医療的ケア児とその家族への支援を国や自治体の「責務」と定めた「医療的ケア児及びその家族に対する支援に関する法律」(以下、
「医療的ケア児支援法」)の成立から1年がたち、 日本各地で医療的ケア児支援センターの成立が進むなど支援の輪が広がりつつあります。
医療的ケア児の認可保育園での受け入れも徐々に進んでいる一方で、
中にはお住まいの地域で預け先が見つからないケースやそもそも体調などの問題で通園の難しいお子さんもいます。
認定NPO法人フローレンスでは、 障害のあるお子さんの預け先が極度に不足する問題に取り組むため、
2014年に日本で初めて障害児・医療的ケア児を専門的にお預かりする「障害児保育園ヘレン」を開園し、
2015年にはご自宅で保育を実施する「障害児訪問保育アニー」をサービスインしました。 利用対象エリアを順次拡大し、 このたび、 既存の東京都17区に加えて、
新たに対象エリアを墨田区へ拡大します。
アニーはたんの吸引、 経管栄養、 経鼻栄養、 胃ろう、 腸ろうなど医療的ケアの必要なお子さんの自宅で保育スタッフが日中の保育を行い、
親御さんの就労を支援する自治体の認可保育事業です。
アニーが保育を提供したお子さんはこれまでのべ97人です。
* 墨田区のアニー サービス概要・利用方法
墨田区のアニーのサービス概要・利用方法は以下のとおりです。
自治体によって利用方法が異なります。
サービス内容 障害や疾患等で個別のケアを必要とするお子さんをご自宅でお預かりします。
お子さん1名に対して保育者1名での保育を実施します。 保育提供開始日 2022年10月1日以降 対象 墨田区内在住で、
次の条件を満たす未就学のお子さん※0歳児は要相談
・たんの吸引、 経管栄養、 経鼻栄養、 胃ろう、 腸ろう等の医療的ケアを必要とするお子さん、 又は中重度の肢体不自由、 重症心身障害児等のお子さん
・主治医等の意見書により、 障害、 疾病等の程度を勘案して集団保育が著しく困難であることが確認でき、 フローレンスとの面談により預かりが可能と判断したお子さん
利用時間 平日の8:00から18:00までのうち最長8時間(通勤時間は保育時間に含まれます)
例)9:00に保育開始した場合、 17:00にご自宅で引き継ぎ 利用方法 事前にアニーにて預かりが可能と判断を受けた上で、
墨田区の認可保育施設の申込みを入所希望月の申込締切日までに行ってください。
墨田区「認可保育施設利用申込みのご案内」※各月の申込締切日はP6参照
<URL>
<アニーの利用対象エリア>
アニーの利用対象地域は、 東京都23区のうち17区(千代田区、 港区、 新宿区、 台東区、 品川区、 渋谷区、 杉並区、 豊島区、 北区、 板橋区、 練馬区、
文京区、 中野区、 目黒区、 中央区、 江東区、 荒川区)で展開。
今回、 さらに墨田区が加わりました。
フローレンスの障害児保育・支援事業の展開地域一覧はこちらから
https://annie-hoiku.jp/news/2740/
* アニーを応援してくださる方々の声
アニ-を利用している親御さんの声をご紹介します。
・安心して預けられ、 仕事もさせていただけてとても助かっています。 訪問してくれる保育スタッフさんは、 子どものことをとても理解してくれていて、
子どもの興味や理解に合った保育をしてくれていると思います。 また、 保護者の話や相談も親身に聞いてくれます。
・私の地域では、 アニーは医療的ケア児を長時間預かっていただける唯一の保育園です。 担任の保育スタッフさんは、 子どもの体調、
表情を本当に細かく捉えて日々の活動を考えて実践してくださっています。 訪問してくれる看護師さんは毎回違っても、
担任の保育スタッフさんと他の看護師さんとしっかりと情報共有しているので、 安心です。
また、 医療法人財団はるたか会理事長の前田浩利先生からもコメントをいただきました。
退院後、 通所が難しい医療的ケア児のお子さんも、 アニーが展開する訪問保育なら家で保育が受けられます。 子どもたちにとって、
成長の大きな一歩になる居宅訪問型保育の墨田区での開始、 心から応援します。
* フローレンスの障害児保育・支援事業について
フローレンスは障害の有無に関わらず、 すべての子どもが保育を受けられる社会を目指して「障害児保育園ヘレン」と「障害児訪問保育アニー」をサービスインしました。
2019年からは障害児家庭を看護師が訪問してサポートする「医療的ケアシッター ナンシー」、
2021年4月には障害の有無にかかわらず子どもたちが遊べる地域交流の場「インクルーシブひろば ベル」をスタート。
同年9月には障害児の出産を機に離職した親御さんが “もう一度はたらく” ことをサポートする「重度医ケア児訪問保育エレノア」と、
障害児家庭の声を聞きながら多様な支援モデルを広げてきました。
また、 「新しいあたりまえ」をつくるための取り組みも進めています。 2022年1月からナンシーでは横浜市と協働し、 「通学支援モデル事業」をスタートしています。
モデル事業では、 特別支援学校に通うお子さんを対象に、 市が学校への送迎用の車と運転手を手配し、
ナンシーの看護師がお子さんと車に一緒に乗り送迎時のケアを行うことで、 お子さんの通学を支援しています。
フローレンスは、 このような多様な事業を行う中で得た知見や家庭の声をもとに政策提言も行い、 医療的ケア児家庭を取り巻く環境の改善にも取り組んでいます。
関連団体とともに行ってきた政策提言活動が2021年9月に施行された医療的ケア児支援法の実現にもつながりました。
障害の有無に関わらずお子さんとそのご家族が希望する選択をできる社会になるよう、 フローレンスは今後も活動してまいります。
● 障害児訪問保育アニーについてhttps://annie-hoiku.jp/
● 障害児保育園ヘレンについて
● 医療的ケアシッター ナンシーについて
● インクルーシブひろば ベルについて
● 重度医ケア児訪問保育エレノアについて
https://eleanor.florence.or.jp/
* 認定NPO法人フローレンスについて
認定NPO 法人フローレンスは、 「みんなで子どもたちを抱きしめ、 子育てとともに何でも挑戦でき、
いろんな家族の笑顔があふれる社会」の実現のため「親子の笑顔をさまたげる社会問題を解決する」ことをミッションに掲げ活動する認定NPO 法人です。
日本初の訪問型・共済型病児保育や障害児保育・支援事業、 認可保育園運営事業など多様な保育事業や支援事業を展開するほか、 政策提言活動にも積極的に取り組み、
親子の笑顔をさまたげる社会問題の解決を目指しています。
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