朝日インテック株式会社との資本・業務提携に関して、社長コラムを更新しました。

オンコリスバイオファーマは、「がんを切らずに治す」というコンセプトで未来のがん治療に貢献することを目指します。

ウイルス学に立脚した創薬技術を駆使してがんや重症感染症の治療薬開発を行うオンコリスバイオファーマ株式会社(本社:東京都港区、 代表取締役社長:浦田泰生、

証券コード:4588)は、 昨年12月10日に朝日インテック株式会社との資本業務提携を発表しております。 この提携の内容に関して、

社長の想いをコラムに記載しています。

第一三共が口唇ヘルペスの原因となるウイルスを遺伝子改変して,日本で初めての腫瘍溶解ウイルスG47Δ(DS-1647)の脳腫瘍に対する承認申請を発表しました。

承認されれば,日本初のがんのウイルス療法の実用化になります。

ターゲットにしているがん種や,ベースにしたウイルスは,当社のテロメライシンと異なりますが,同じがんのウイルス療法を開拓する仲間として,応援しています。

さて,先日資金調達の趣旨を報告させていただきましたが,当社は2020年12月に資金調達の発表と同時に,愛知県瀬戸市にある朝日インテック株式会社と資本・業務提携を行いました。

朝日インテック社は心臓カテーテルやそのガイドワイヤーを開発・製造・販売してきた東証1部上場企業で,近年大きく成長を遂げてきた会社です。

当社は,皆様もご存知のように,アデノウイルスを遺伝子改変したがんのウイルス療法「テロメライシン」を食道がんに応用してきましたが,その際,現場担当の医師から「テロメライシン」を注射する際にいくつもの課題があると言われていました。

まず,1つの腫瘍の色々な場所に注射したくてもアングルを変えられず,注射したい場所に打てない可能性があります。

次に,注射部位1か所あたり一定量以上を,複数個所に注射するという,やや難しいテクニックが必要とされます。

更に,既存のカテーテルを使った時には注射が終わった後でも,貴重な「テロメライシン」がカテーテルの管の中に残り,それが使われずに廃棄されてしまいます。

我々はこのような医療現場の課題を解決するために,あしかけ5年の間このようなデバイス開発のパートナーを探してきましたが,到達の難しい患部へのアクセスを可能とするガイドワイヤー・カテーテル技術を持つ朝日インテック社と出会うことができ,これらの課題を解決できる糸口が見つかってきました。

これは,将来商品化された「テロメライシン」の現場での利便性が高くなるだけではなく,第二世代のOBP-702にも応用が可能ではないかと考えています。

当社はアデノウイルスによるがんのウイルス療法を世界で先導し,より良い医療を皆様のもとに届けられるよう,朝日インテック社と共に開発を推進してゆきたいと考えています。

オンコリスバイオファーマ株式会社

代表取締役社長 浦田泰生

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