本香樹実、酒井駒子による絵本『橋の上で』が発売!
絵本賞など数々の賞に輝いた『くまとやまねこ』のコンビによる、14年ぶりの新作が誕生!
株式会社河出書房新社(東京都渋谷区/代表取締役 小野寺優)は、 この度、 文・湯本香樹実、 絵・酒井駒子による絵本『橋の上で』を刊行いたしました。
湯本さん、 酒井さんによる絵本は、 第40回講談社出版文化賞 絵本賞や第1回MOE絵本屋さん大賞など数々の賞を受賞し、
20万部のロングセラーとなった『くまとやまねこ』以来、 14年ぶりとなります。
学校帰り、 ひとりで川の水を見ていた「ぼく」。
誰もが子ども時代に一度は経験したことがあるように、 「ぼく」も理不尽な目にあい、 橋の上で思いをめぐらせます。
「いまここから川にとびこんだら、 どうなるだろう」と。
するといつのまにかとなりに立っていた雪柄のセーターのおじさんが、 「ぼく」にふしぎな話を語り始めます。
そのふしぎな話をきっかけに、 「ぼく」は自分という存在に目を向け、
やがて周囲の人たちとのかけがえのないつながりに気づいてゆく——まさに『くまとやまねこ』のコンビが贈る「いのちの物語」です。
『橋の上で』は、 『くまとやまねこ』の読者から寄せられた、 たくさんの感想や手紙が契機となり生まれました。
最愛の友だち・ことりを亡くしたくまの喪失と再生を描いたこの絵本には、 多くの共感と感動の声が寄せられました。 突然の永遠の別れを経験し、
くらくしめきった部屋に閉じこもっていたくまは「なぜある日、 ふたたび外にでかけたのか?」——そんな問いに応えたいと生まれたのが、 この新しい絵本です。
ふと孤独を感じた時、 あなたにそっと寄り添う一冊です。
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「耳をぎゅうっとふさいでごらん」
学校帰り、 ぼくはひとりで川の水を見ていた。
そこに雪柄のセーターのおじさんがあらわれて、
ふしぎなことをおしえてくれた……
20万部のベストセラー『くまとやまねこ』から14年──
夢のコンビが贈る、 いのちの物語
* 『橋の上で』に寄せて
ああ、 これはわたしの物語りだ、 と思いました。わたしにも橋がありました。水辺のシーンでは少し泣きました。──落合恵子(作家・クレヨンハウス主宰)
ひたひたと水かさを増し流れてくる春の川を見ると、この本のページをめくった日のことを思い出します。ここに居ない人々と繋がり、 私を救った澄んだ流れを
眺めていた日のことを。──ロバート キャンベル(日本文学研究者)橋の上から始まって、 心に橋をかける物語。くまがやまねこと出会ったように、
ぼくにおじさんが現れたように、君にはこの絵本があると、子どもたちに伝えたい。──俵万智(歌人)
* 著者からのメッセージ
『くまとやまねこ』が出版されてから、
たくさんの方とお会いしたりお手紙をいただきました。
そのなかで、 なぜくまはふたたび外にでかけたのだろう、
それを伝えたいと思ったのが『橋の上で』のはじまりです。
自分が世界の一部であることを知るとき、
それは自分の中にある世界に気づくときでもあるはずです。
心の中のその世界とのあいだに橋を架け、 つながりを実感することは、
困難や思いがけない出来事を乗り越えていく力になると信じています。
──湯本香樹実
初めてこの本のテキストを読んだ時、 自分の小学生の頃を思い出しました。
主人公の男の子と同じように「今、 ここから……」と、
思い詰めて立ちつくした日がありました。
その時の気持ちを目印にして、 少しずつ絵を描いていきました。
あの時の自分に向けて手紙を書くように描きました。
──酒井駒子
* 『橋の上で』刊行記念! 全国書店にてパネル展、 開催決定!
高精細インクジェット機で印刷された本書のパネル展が、 下記書店にて9月中~下旬より順次開催となります。
ページをめくる楽しみとはまた別の魅力に触れられる貴重な機会です。 ぜひ、 お立ち寄りください。
※パネル展の開始時期、 開催期間、 展開規模は各書店ごと異なります。
【パネル展開催書店】
・千葉県丸善 津田沼店
・東京都ジュンク堂書店 池袋本店/くまざわ書店 池袋店/クレヨンハウス/HMV&BOOKS SHIBUYA/ツタヤブックストア 下北沢/オリオン書房
ノルテ店本棚珈琲/オリオン書房 ルミネ立川店/PAPER WALL エキュート立川店/紀伊國屋書店 国分寺店/PAPER WALL nonowa国立店
・神奈川県ブックファースト 青葉台店/中村書店 本店/ジュンク堂書店 藤沢店
・愛知県三省堂書店 名古屋本店
・滋賀県ジュンク堂書店 滋賀草津店
・京都府MARUZEN 京都本店/大垣書店 イオンモールKYOTO店/大垣書店 イオンモール京都桂川店/Wonderland
・大阪府紀伊國屋書店 梅田本店
・福岡県丸善 博多店
・熊本県メトロ書店 熊本本店
・沖縄県ジュンク堂書店 那覇店
* 初回限定オリジナルポストカード付き!
初回分は、 酒井駒子さんの絵をデザインしたオリジナルポストカード付きです。
初回限定の特典となりますので、 ぜひお見逃しなく。
初回限定オリジナルポストカード
初回限定オリジナルポストカード
* 最愛の友だちを失くしたくまの喪失と再生を描いた前作『くまとやまねこ』
【著者プロフィール】
写真:中道智大
写真:中道智大
湯本香樹実(ゆもと かずみ)
1959年東京都生まれ。 作家。
1993年『夏の庭 ―The Friends―』で、 日本児童文学者協会新人賞、 児童文芸新人賞を受賞。 本作品は10か国以上で翻訳され、
ボストン・グローブ=ホーン・ブック賞、 ミルドレッド・バチェルダー賞などを受賞。 2009年『くまとやまねこ』(絵:酒井駒子)で講談社出版文化賞 絵本賞を受賞。
本作品はフランスやパレスチナなど、 10の国と地域で翻訳される。
他の作品に、 小説『春のオルガン』『ポプラの秋』『西日の町』『岸辺の旅』『夜の木の下で』、 絵本『おとうさんは、 いま』(絵:ささめやゆき)、
『あなたがおとなになったとき』(絵:はたこうしろう)、 童話『くまって、 いいにおい』(絵:ほりかわりまこ)など。 絵本の翻訳も手がける。
酒井駒子(さかい こまこ)
1966年兵庫県生まれ。 絵本作家。
2004年『きつねのかみさま』(作:あまんきみこ)で日本絵本賞、 2009年『くまとやまねこ』(文:湯本香樹実)で講談社出版文化賞 絵本賞を受賞。
作品は海外でも高く評価され、 2005年『金曜日の砂糖ちゃん』でブラティスラヴァ世界絵本原画展金牌、 『ぼく おかあさんのこと…』でフランスのPITCHOU
2006、 オランダのZilveren Griffel 2006(銀の石筆賞)、 『ロンパーちゃんとふうせん』でイタリアのNati per Leggere
Italia 2015を受賞。 他の作品に、 『よるくま』『はんなちゃんがめをさましたら』、 『こうちゃん』(文:須賀敦子)、 『すやすや
おやすみ』(文:石津ちひろ)など。 本の装画・挿絵も手がける。
【書誌情報】
書名:橋の上で
文:湯本香樹実 絵:酒井駒子
発売日:2022年9月15日
税込定価:1,650円(本体1,500円)
体裁:A4変形、 上製、 48頁
ブックデザイン:中嶋香織
プリンティングディレクター:栗原哲朗(図書印刷株式会社)、 佐野正幸
ISBN:978-4-309-29208-3
https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309292083/
Web河出『橋の上で』特設ページ
「20万部のベストセラー絵本『くまとやまねこ』から14年── 夢のコンビが贈る、 いのちの物語」
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