エンターテイメント×エビデンスの追及を。デジタルアートとセンサーを活用する「デジリハ」が信州大学と重度障害をもつプレイヤーのための共同研究を開始
リハビリを、アソビに。そしてその先の更なる効果を目指して。デジリハが研究機関との連携を拡大
デジタルアートとセンサーを活用するリハビリツール「デジリハ」の開発・普及を行う株式会社デジリハ(本社:東京都世田谷区、 代表取締役:岡勇樹)が、
信州大学(研究責任者:教育学部 特別支援教育 宮地弘一郎 准教授)と共同研究を開始。 重度障害をもつユーザーにより効果的なコンテンツの提供を目指す。 *
デジリハとは
株式会社デジリハが開発・普及を手がける「Digital Interactive Rehabilitation System(デジリハ)」は、
デジタルアートとセンサーを活用したアプリケーションを通じて、 リハビリをより楽しく、 より効果的にするための支援ツールです。
2021年よりサービス提供を開始し、 2022年9月時点で総合病院、 リハビリ病院、 放課後等デイサービス等の児童福祉施設の全国17事業所で導入されています。
導入施設のうちの多くは医療的ケアや重度障害を有する利用者へサービスを提供している医療・福祉施設です。 微細な動きを検知できるセンサーを活用することによって、
重度障害をもつ子ども達の興味を引きつつ、 活動を拡張することが出来るため、 好評を博しています。
* 共同研究の背景
前述の重度障害をもつ子ども達は、 感覚を認知する機能や、 言葉や表情で意思を表出する機能に制限をもつために、 外部からの刺激に対して「反応がない、
わかっていない」と誤解されやすいと言われています。 その誤解から、 周囲からの声掛けなど発達に必要な刺激が十分に保障されていないことが課題です。
重度障害をもつ子ども達の発達保障のために重要な要素として、
・子どもの微細な動きを逃すことなく捉えられること
・子どもの弱い力でも確実に作動するツールを用いること
が挙げられています。
デジリハのアプリは障害種や特性に関わらず個別にカスタマイズが可能な設定機能を実装しているため、 運動機能に合わせてセンサーの感度調整を行うなど、
重度障害をもつ子ども達も使いやすい仕様になっています。
* 共同研究の目的
宮地氏らが行う先行研究では、 外部からの刺激に対し重度障害をもつ子どもがどのように反応しているか、
理解を深めているかを生理的指標(心拍変動など)を測定することで評価をしています(下図参照)。
本共同研究では、 同様に心拍変動や瞬目反応を測定することにより、 重度障害をもつユーザーがより検知しやすいフィードバックの提示方法や、
「自分がこう動くとこういう反応が起こる」というような因果関係の理解を促進するための課題構成方法について検証を行っていきます。 最終的には、
検証から得られた知見をユーザーが誰でも活用できるよう、 「カスタマイズ機能」として実装していくことを、 本研究の目的としています。
* 今後の展開
本研究では更なるエビデンスに基づいたアプリの開発や改変、 機能追加を行うため、 健常者でのデータ収集から、
重度障害をもつ子ども達への検証へと段階的に進めています。
株式会社デジリハでは、 重度障害をもつ子ども達のみならず、 様々な特性や年代のユーザーにより適したアプリの開発が行えるよう、 積極的に研究活動を推進しています。
共同研究にご関心のある研究者様、 研究機関様からのご連絡をお待ちしています。
参考文献
宮地弘一郎 2015 重症心身障害児の感覚受容発達と援助者のかかわり方との関連性に関する一考察. 人間学研究. vol 14,81-89
水田敏郎 2000 重症心身障害者における呼名に対する期待反応形成の試みー心拍反応パタンにもとづく検討を中心にー. 特殊教育学研究. vol 37(4),
25−35
松田直 2002 重度 ・重複障害児に関する教育実践研究の現状と課題. 特殊教育学研究. vol 40(3), 341-347
会社概要
会社名:株式会社デジリハ
所在地:〒154-0024 東京都世田谷区三軒茶屋1丁目36番6号三茶林ビル203号室
代表取締役:岡勇樹
設立:2021年4月1日
HP:
お問い合わせ:[email protected]
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