野口晃菜・喜多一馬編著の新刊『差別のない社会をつくるインクルーシブ教育』を刊行。26人の多様な立場の人たちがモヤモヤ一緒に考えた、実践のヒントが満載!

教育書を幅広く刊行する学事出版株式会社(本社:東京都千代田区)は、 『差別のない社会をつくるインクルーシブ教育

誰のことばにも同じだけ価値がある』を刊行いたしました。

本書は、 マイノリティ当事者、 研究者、 教員、 学生、 福祉・医療関係者、 行政職員、 会社員など、 多様な立場の人たちが集まり、 考えや葛藤、

実践を交流する場から生まれました。

ぜひ1人ひとりのことばに耳を傾け、 子どもと一緒に考え、 実践するヒントを見つけてください。 * 編集者よりコメント

本書を読む中で、 自分がいかに特権を持っているのか、 世の中は、 マジョリティの都合のいいようにつくられているのか、 に気づくと思います。

「思いやりがあれば、 差別なんてなくなる」から一歩踏み出し、 マイノリティの声に耳を傾け、 どうすれば差別のない社会がつくれるのか、 子どもたちと一緒に考え、

行動するきっかけになることを願って刊行いたしました。 * 本書の構成と各章の概要

まえがき(野口晃菜)

本書の執筆者は、 「インクルーシブ教育を実践するための」正解を示しているわけではありません。 葛藤やモヤモヤを読者と共有し、

1人ひとりのことばに耳を傾け考えてみませんか。

はじまりの会 インクルーシブ教育について考えよう(野口晃菜)

「差別をしてはいけない」という教育の在り方を深く模索したいと考えていたときに、 「インクルーシブ教育」という言葉に出会いました。 はじまりの会では、

本書においての共通理解や目的をお伝えします。

第1限 障害のある人が学校を出たあとの暮らしを学ぼう

障害のある人の、 地域での暮らしを当たり前にする障壁になっているのはなんなのでしょうか。 また教育が担える役割はなんでしょうか。

第2限 貧困状態にある子どものことについて学ぼう

子どもの貧困と、 貧困を生み出している社会の在り方について考えます。 「自己責任」と無関心や目を背ける社会を変えるために、 教育が担える役割はなんでしょうか。

第3限 包括的性教育について学ぼう

包括的性教育とその具体的実践を紹介します。 なぜ今、 性の多様性について学ぶのでしょうか。

第4限 多様な子どもを大切にする排除やいじめのない学級づくりを学ぼう

いじめや排除を乗り越えインクルーシブな学校環境をつくるために、 何が大切なのか。 ポジティブ行動支援によるいじめ予防の実践を紹介します。

第5限 インクルーシブな教室をつくろう

現役の小学校教諭の実践や、 インクルーシブ教育を経験した当事者の声を聴きインクルーシブな教室をつくるヒントを探ります。

放課後 みんなでモヤモヤを話してみよう

座談会1 インクルーシブ教育を実践する先生のしんどさ、 どうする?

座談会2 「できる」「できない」だけで子どもも自分も見ていないか?

課外活動 これからをつくる背中~インクルーシブな社会をつくりたい学生たちの声~

インクルーシブな社会をこれからつくって行こうとしている4名の学生に、 興味を持ったきっかけ、 教育や授業について考えていること等答えてもらいました。

あとがき(喜多一馬)

本書を読むあなたの考えや実践につながり、 そしてまた別の誰かにつながっていく。 そうやって少しずつインクルーシブな社会になっていく。

そんなことを心から願います。

* 著者紹介

野口晃菜(のぐち・あきな)

インクルージョン研究者。 博士(障害科学)。 一般社団法人UNIVA理事。 国士舘大学非常勤講師。

学校、 教育委員会、 少年院などと共に、 インクルージョン実現のために研究と実践と政策を結ぶのがライフワーク。

経産省産業構造審議会教育イノベーション小委員会委員、 文科省新しい時代の特別支援教育の在り方に関する有識者会議委員、 日本LD学会国際委員など。

著書に『発達障害のある子どもと周囲の関係性を支援する』(中央法規出版)、 『インクルーシブ教育ってどんな教育?』(学事出版)などがある。

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https://linktr.ee/akinaln

Twitter:@akinaln

喜多一馬(きた・かずま)

株式会社PLAST。 理学療法士。

おもに就労継続支援B型と福祉用具貸与事業所で働きながら、 障害のある人が地域で生活できる社会をつくるための実践と研究に取り組んでいる。 関心は支援者支援。

医療メディア『メディッコ』代表、 訪問リハコミュニティ『リハコネ』運営、 研究会『con』運営など。

著書に『リハコネ式!訪問リハのためのルールブック』(株式会社ともあ)、 『現場から学ぼう!看護師のための多職種連携攻略本』(CBR出版)などがある。

HP:

https://researchmap.jp/kitakazuma

Twitter:@rehamame * 購入はこちらから

『差別のない社会をつくるインクルーシブ教育』誰のことばにも同じだけ価値がある

野口晃菜・喜多一馬 編著

A5判 256ページ 定価2,860円(本体2,600円)

ISBN978-4-7619-2883-4

学事出版HP:

https://www.gakuji.co.jp/script/bkDtl.php?prodid=978-4-7619-2883-4

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楽天ブックス:https://books.rakuten.co.jp/rb/17293116/