kayama University Medical Research Updates(OU-MRU)Vol.106発行
University Medical Research Updates(OU-MRU)Vol.106発行
岡山大学の強みのひとつである医療系およびその関係分野のイノベーション成果を、 より世界の多くの一般の方々に目にして頂くために、
国際情報発信Webレター「Okayama University Medical Research
Updates」Vol.106を2022年10月20日に発行しました! 2022(令和4)年 10月 21日
国立大学法人岡山大学
◆皮膚を瞬時に数値化できる計算モデルを確立!~皮膚疾患の予兆を捉え皮膚病を未然に防ぐ可能性へ~
国立大学法人岡山大学(本部:岡山市北区、 学長:槇野博史)は、 2022年10月20日、 岡山大学の強みのひとつである医療系分野の研究開発の成果について、
革新的な技術に橋渡すことのできる基礎研究や臨床現場、 医療イノベーションなどに結びつく成果などを英語で世界の一般のみなさんなどに届ける
Webレター「Okayama University Medical Research Updates(OU-MRU)」のVol.106を発行しました。
本号では、 学術研究院保健学域放射線技術科学分野の中村隆夫教授、 楠原俊昌助教、 アルケア株式会社(本社:東京都墨田区、
代表取締役社長:伊藤克己)価値創造部の上原治氏の共同研究グループの「皮膚を瞬時に数値化できる計算モデルを確立!~皮膚疾患の予兆を捉え皮膚病を未然に防ぐ可能性へ~!」の研究成果を紹介しています。
今回、 中村教授らは皮膚機能のなかでも重要とされる「皮膚バリア機能」に注目し、
皮膚バリア機能の大部分を構成する角層の厚さと水分量の両方を瞬時に算出する計算モデルを確立しました。
皮膚構造図(皮膚バリア機能は角層から顆粒層の第一層目まで)
皮膚構造図(皮膚バリア機能は角層から顆粒層の第一層目まで)
開発段階の皮膚測定機器を用いて皮膚を測定している様子
開発段階の皮膚測定機器を用いて皮膚を測定している様子
角層の厚さや角層の水分量を測定する既存の装置は大掛かりで高価であり、 測定に要する時間が30分ほどであることから臨床現場での採用が進んでいません。
今回開発した計算モデルを利用すれば、 瞬時に皮膚状態(角層の厚さや水分量)の数値化が可能になります。 このメリットは「実験室内にとどまらず、
臨床現場や化粧品店、 自宅など場所を選ばず簡単かつ瞬時に、 見た目や触れてもわからない微細な皮膚状態の変化を捉えられる」ことです。 これにより、
皮膚疾患手前の予兆を捉え、 必要な対策をとることで皮膚病を未然に防ぐこともできると期待されます。
本研究成果は、 皮膚疾患発症リスクの判定など臨床現場での活用はもちろんのこと、 自身の肌状態を正確に把握し必要なスキンケアを選択するサポートなど、
皮膚トラブルで悩む全ての人を救う可能性を秘めています。
* Okayama University Medical Research Updates(OU-MRU)Vol.106
The skin electrically modelled.
https://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/ebulletin-RUs/pdf/vol106.pdf
本号で紹介した研究成果を担当した中村隆夫教授
本号で紹介した研究成果を担当した中村隆夫教授
◆Okayama University Medical Research Updates(OU-MRU)
2012年より岡山大学では、 研究成果や知的財産、 技術移転活動などを英語で情報発信するWebマガジン「Okayama University
e-Bulletin」を年3~4回発行して来ました。 またAAAS(American Association for the Advancement of
Science)が提供する、 世界最大規模のオンラインニュースサービス「EurekAlert!」を利用し、
世界の大学・研究機関の研究者やマスコミ関係者などにニュースやトピックスを交えて配信し、
岡山大学の海外への情報発信の強化と国際的知名度の向上などを推進しています。
OU-MRUは、 e-Bulletinの姉妹誌として、
岡山大学の強みある医療系分野とその融合分野などの更なる増強と本学研究者が同分野で発表したイノベーティブな研究成果を世界にタイムリーに発信するために発行しています。
岡山大学は、 2013年8月に文部科学省がわが国のさらなる大学研究力向上や国際的な研究競争力強化等のために全国の大学・研究機関から選定した、
「研究大学強化促進事業」の選定大学(国内19大学)です。 世界で研究の量、 質ともに存在感を示すリサーチ・ユニバーシティ(研究大学):岡山大学を構築し、
「岡山から世界に新たな価値を創造し続けるSDGs推進研究大学」となるため、 強みある医療系分野やその関係する分野の国際的な情報発信を 力強く推進しています。
今後も本学から生み出される成果を産学官民共創のオープンイノベーションの加速や社会、 医療現場やヘルスケアに活かせる革新的技術、
健康維持増進により早く届けられるように研究開発を推進していきます。
なお、 本号で取り上げた学術研究院保健学域放射線技術科学分野の中村隆夫教授との共同研究等も随時、 受け付けています。 ご興味ご関心のある際は、
お気軽にお問い合わせ頂けますと幸いです。
◆OU-MRUバックナンバー(Vol.98~Vol.105)
・Vol.98:Okayama University launches clinical trials of a jawbone regeneration
therapy using human BMP-2 transgenic protein derived from Escherichia coli
(学術研究院医歯薬学域(歯)窪木拓男教授)
https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id10950.html
・Vol.99:A rapid flow process that can convert droplets into multilayer polymeric
microcapsules (学術研究院自然科学学域(工)渡邉貴一研究准教授)
https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id10983.html
・Vol.100:Understanding insect leg regeneration (学術研究院医歯薬学域(医)板東哲哉講師)
https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id11026.html
・Vol.101:Oral tumor progression mechanism identified (学術研究院医歯薬学域(歯)河合穂高助教)
http://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id11039.html
・Vol.102:Controlled cell death by irradiation with light (学術研究院医歯薬学域(薬)須藤雄気教授)
http://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id11087.html
・Vol.103:High-quality growth (学術研究院自然科学学域(工)鈴木弘朗助教)
https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id11455.html
・Vol.104:The determinants of persistent and severe COVID-19 revealed (異分野基礎科学研究所
墨智成准教授)
https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id11473.html
・Vol.105:The dynamics of skin regeneration revealed (異分野融合先端研究コア 佐藤伸准教授)
https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id11519.html
◆参 考
・岡山大学医学部保健学科・大学院保健学研究科
https://www.fhs.okayama-u.ac.jp/
・岡山大学大学院保健学研究科 放射線技術科学分野 医用生体工学研究室
https://www.cc.okayama-u.ac.jp/~nakamura/index.html
・アルケア株式会社
◆参考情報
・「Okayama University Medical Research Updates(OU-MRU)」バックナンバー
https://www.okayama-u.ac.jp/eng/research/ou-mru.html
・岡山大学国際Webマガジン「Okayama University e-Bulletin」
https://www.okayama-u.ac.jp/user/kouhou/ebulletin/
・EurekAlert!
岡山大学医学部保健学科・大学院保健学研究科が所在する岡山大学鹿田キャンパス(岡山市北区)
岡山大学医学部保健学科・大学院保健学研究科が所在する岡山大学鹿田キャンパス(岡山市北区)
◆本件お問い合わせ先
岡山大学 学術研究院 保健学域 放射線技術科学分野 教授 中村隆夫
〒700-8558 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1 岡山大学鹿田キャンパス
TEL:086-235-6874
FAX:086-222-3717
https://www.cc.okayama-u.ac.jp/~nakamura/index.html
https://www.cc.okayama-u.ac.jp/~nakamura/index.html
<岡山大学病院との連携等に関する件(製薬・医療機器企業関係者の方)>
岡山大学病院 新医療研究開発センター
〒700-8558 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1
下記URLより該当する案件についてお問い合わせください
http://shin-iryo.hospital.okayama-u.ac.jp/ph_company/
<岡山大学病院との連携等に関する件(医療関係者・研究者の方)>
岡山大学病院 研究推進課 産学官連携推進担当
〒700-8558 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1
TEL:086-235-7983
E-mail:ouh-csnw◎adm.okayama-u.ac.jp
http://shin-iryo.hospital.okayama-u.ac.jp/medical/
<岡山大学の産学官連携などに関するお問い合わせ先>
岡山大学研究推進機構 産学官連携本部
〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階
TEL:086-251-8463
E-mail:sangaku◎okayama-u.ac.jp
https://www.orsd.okayama-u.ac.jp/
岡山大学メディア「OTD」(アプリ):
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000072793.html
岡山大学メディア「OTD」(ウェブ):
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000215.000072793.html
岡山大学SDGsホームページ:
岡山大学SDGs~地域社会の持続可能性を考える(YouTube):
岡山大学Image Movie (YouTube):
「岡大TV」(YouTube):
https://www.youtube.com/channel/UCi4hPHf_jZ1FXqJfsacUqaw
産学共創活動「岡山大学オープンイノベーションチャレンジ」2022年10月期共創活動パートナー募集中:
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000905.000072793.html
岡山大学『THEインパクトランキング2021』総合ランキング 世界トップ200位以内、 国内同列1位!!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000070.000072793.html
岡山大学『大学ブランド・イメージ調査2021~2022』「SDGsに積極的な大学」中国・四国1位!!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000373.000072793.html
岡山大学『企業の人事担当者から見た大学イメージ調査2022年度版』中国・四国1位!!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000122.000072793.html国立大学法人岡山大学は、
国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。
また、
政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています
国立大学法人岡山大学は、 国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。 また、 政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません